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にくきもの。
お盆に入る前、弟と喧嘩をした。人とぶつかったのは久しぶりだった。
わたしの欠点が露骨に出てしまったことが原因だ。
つまり70%は、いや、80%はわたしが悪い。
「家族じゃなかったら縁切ってた」とまで言われた。でもまあ、わたしが悪い。
最近、自分の嫌なところが目につくようになった。
前からわたしにはこういうところがあるな、良くないな、と思うことは何度もあった。
だけど最近は、やたらと「もう!ほんとうに!!こういうところ!!!」となってしまう。
以前、「君の欠点をいまだに見つけられない」なんてとても嬉しい言葉をもらったことがあるが、欠点なんて、いくらでもある。
わたしが認識している自分の欠点を、わたしのことを知っている人も読めるところで書くのはかなり嫌だが、自戒の意を込めて残しておく。
まず、わたしは要領の悪いスロースターターである。
小4のときに所属していたリコーダークラブではいちばん下手だった。
高校受験のために中3で入った塾では、クラス分けの入塾テストがあったが、国語以外はすべて下のクラスだった。
高1の終わりに始めたレストランのアルバイトでは半年くらい実習生のままだった。
演劇の短期大学では、演技も歌もダンスも全て未経験なのはわたしだけだった。
「いつも頑張っているのにね」「こんなに頑張っているのにね」なんて言葉は耳にたこどころか、耳に魚の目ができるほど聞いた。
だけど、リコーダーでは最終的に全国大会の常連になれたし、金賞をとることもよくあった。
下のクラスで始まった塾では1番上のクラスにまで上がることができた。
レストランのアルバイトでは、頼りにされる存在になれている。しかも、そこそこ良いホテルのレストランにアルバイトとしてぜひ来てほしい、と声をかけてもらえるくらい良いサービスができるようにもなった。
短期大学は辞めてしまったので続けていたらどうなっていたか分からないが、厳しい先生に褒めていただけることもあった。
母には「いつも下剋上してるね、趣味なの?」と笑われた。
下剋上、趣味には向いていないかな。
頑張っていることがずっと報われない状態が続くし、精神的に辛いもん。おすすめはしない。
スロースターターのくせに好奇心旺盛だから、新しいことを始めたがる。意味がわからない。
いい加減に要領の掴み方を学ぶべきだ。
そして今回、弟とした喧嘩の原因になった欠点は、ずぼらなめんどくさがり屋であることだ。おまけに、先延ばし癖も少しある。
綾瀬はるかさん主演でドラマ化もされた漫画『ホタルノヒカリ』の雨宮蛍に親近感をおぼえていた。
口癖は「まあいいか。」「あとでまとめてやろ。」
約束ごとの連絡は、なるべく早く返信するように心がけているが、話の流れが雑談になると後回しにしてしまうこともある。
なるべく洗い物を減らしたいから、バナナは皮をまな板がわりにして切る。
冷凍食品をレンジでチンしたら、お皿を移しかえずにそのまま食べる。
ノートパソコンを次の日も使う予定があれば、自分の部屋に戻さずにリビングに置きっぱなしにする。
足元の引き出しを閉めるときに足を使う。
少し忙しくなると部屋がカオスな状態になる。
合宿や旅行の準備も前日の夜に始める。
このnoteだって、書き始めたのはお盆に入る前だったのに、8月が終わりかけている。
さらに、もう1つの欠点が火に油を注いだ。
弟との喧嘩でわたしは、言い返すことを途中でやめた。まあ80%はわたしが悪いし。
でも、思うところはあった。
それが態度に出てしまって、しかも見抜かれて、弟に「言いたいことあんならちゃんと言えよ」と言われた。
わたしは、言い返さずに言葉を飲み込んでしまうことがある。
この人には、なにを言っても無駄だろうという、諦めからくるものである。
それは相手に対して不誠実であると思う。
相手はどうにかしたくて自分の思っていること、感じていることを伝えてくれているはずだ。
語気が強くなってしまっても、それくらい本気で感情が動いて、伝えてくれている。
なのにわたしは、言っても無駄だと決めつけてわたしが思っていること、感じていることを伝えずに飲み込んでしまう。
これって、相手に対して正面から向き合えていないんじゃないかな。
本気でぶつかることができていないんじゃないかな。
それは良くないことだと思う。
今回あげたところ以外にも、わたしにはまだまだたくさんの欠点がある。欠点のない人間なんていないが、もっとどうにかしたい。
もうすぐ22歳になる。22年も生きていて染みついた欠点をなおすことは難しいと思う。だけど少しずつなおして毎日を過ごそう。頑張らなきゃな〜〜。