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難問「フランスに何しに来たの?」に対する私の答え

海外に住んでいると聞かれる多くの質問の1つとして、
「あなたは何の理由があってここに来たの?」だ。

確かに、誰かが故郷を離れるには何か理由があるに決まってる。
決まっている、と決めつけられがちである。

数年前にニューヨークにいた時は、「私がここにきた理由は大きく分けて2つあるんだけど〜」と突然の熱血自己PRを始めてた。懐かしい。
でもニューヨーカーは熱意がある人間が好きだし、私もその時は情熱の塊だった。
だから、常に自分の魂を燃やし続けてた日々だった。

それに疲れてしまってたのもある。
今回、私がパリに来た理由は「ひなたぼっこ」である。
「なんでフランスに来たの?」と聞かれたら
「ひなたぼっこするためなんです」と真顔で答える。引かれる。

私はわかっている、人々が何を求めているのかを。
「何でフランスに来たの?」の正しい回答の私の夢は〜〜で、ていう夢語りを期待しているんでしょ?
大好きなパリの街で映画を撮りたいと思っててとか、映画発祥の国フランスで勉強したいと思ってて…
というのを聞きたいんでしょ。

私はというと公園でひなたぼっこをする
(ために、週5で働いて、最低限の収入を得て、
美味しいご飯やスイーツを食べて、映画館や美術館に行って。
本を読みながら適度な時間に寝て、太陽を感じて起きて。公園を散歩して四季を感じる。)
為にきた。

一昨日の初雪、寒くて凍えた

そう、それをしに、フランスに来ましたの。
そして、そういう平和な日々を過ごして約9ヶ月が経つ。
エネルギーを自分に充満させることができた。パリエナジー。

そろそろなんか、面白いことを始めようか。
ニューヨークの時の情熱が自分の中に感じる。
この、パリの寒い冬の日々で。

朝焼け(8:10頃)

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