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329.あなたはとても強いものでできている
自分のことを繊細なんですとても感じやすい人間なんです、というのははばかられるのだけれど(なんだかそんなふうに堂々と言及できる時点で、すでに繊細さから離れているのでは....って感じることが多い)、とても打たれ弱くて泣き虫のヘタレメンタルだという自覚がある。
なので気がつくと....っていうか気がつかないうちに心がぼろぼろになっていることがあって、そんなときはばかみたいだけれど、よく自分をなぐさめている。ぼろぼろになるたびにどこかに駆け込むわけにもいかないし、たいていのぼろぼろの原因は、自分で自分に嘘をついていることだったりするから。
できないことを「できます」と言ってしまう。
やりたくないことを「やります」と言ってしまう。
逆に、期待しているのに期待していないふりをしてしまう。
そういうことを全部ひっくるめて、まるで「なかったこと」にしてしまう。
自分をこの世界で保ちつづけるために、知らず知らずのうちに小さな嘘を重ねていて、それが自分を疲弊させて傷つける。わたしを傷つけるのは他のだれかじゃない、いつだってわたし自身なのだと思う。
今日は「ほんとうは、わたしにとっては、これは苦しいことなんだ」ということをひとつひとつ書き出してみた。
・好意を示しそれを伝えたのに、いっさいなにもリアクションがないこと。
・楽しく平和的にメッセージを送ったのに、そっけない返事が届くこと。
・ほんとうはわたしも苦手なんだが、相手がもっと苦手そうなので引き受けていること。
・毎日、毎日、毎日、365日だれかのためにごはんを作ること。
・ごはんを作らない選択肢を選んだとしても、結局代替案を考えて実行するのが自分であること。
・ごはんというインフラにおいてはわたし以外に責任を担ってくれる意識のひとが、どこにもいないこと。
あとはなんだったかな。他にも小さな、小さな苦しいことがいくつかあった気がするのだけれど、それを書いた紙はすでに燃やしてしまった。
そう、わたしは自分の想いを正直につづるとき、いつでもその紙を燃やしてしまう。まるでなにかの儀式のように。供養のように。どこにも行き場のないかわいそうな魂を弔うための。
心がぼろぼろじゃないときには当たり前にできるし、喜びにもなりえるそれらのことが苦痛になっているとき、わたしはとっても疲れているってこと。なのでそれはサインとして受け止める。立ち止まるサイン。見直すサイン。背負っている荷物を降ろすサイン。背負っている荷物はほんとうは幻想で、だれもそんなものをわたしに背負わせたいひとはいないのだ、と気づくためのサイン。
ひとつひとつ書いて、燃やす。と書いたけど、その前にやることがある。それは、寄り添って、理解して、そのまま受け止めて、ほんとうに欲しい言葉を自分に言ってあげることだ。
リアクションがなかったんだね。残念だよね。さみしかったね。ほんとうは「ありがとう」という言葉がほしかったんだね。
それを欲しい気持ちに、いいも悪いもない、ただ欲しかったんだから。
ただ欲しかったんだね。それがあったら、とってもよかったね。
ほんとうは苦手なのに、やることにしたんだね。しんどいよね。ほんとうは「それはわたしもできないなあ」って言えたらよかった。
でも言えなかったのは、相手が好きだし、力になりたかったから。
大切なんだね。大切だから言葉を飲み込んでしまった。そうだよね。
ごはんなんてつくりたくないって思うよね。何もしたくないよね。何もしたくなくてそれでもしなくちゃいけないことだらけで、たまに叫び出してしまいそうになる。気が狂いそうなときがあるよね。
いままで築き上げてきたすべてがどうでもよくって、ぜんぶ捨てて壊してしまいたいくらいの強い気持ちで。その激しさと底知れない虚しさを持っていることを、ちゃんと知ってる。すべてが愛おしいと思うのと同じだけの強さで、すべてがどうでもいいと思ってることも。
それでもあなたが、やっぱり子どもたちを今夜も見つめて、たくさん食べている顔とぐっすりと眠る姿を見て安心して、そして翌朝になったら、彼らのために朝ごはんをつくるために目を覚ますであろうことも、知っている。
毎日を愛したり、憎んだり、投げ出して、そしてやり直して、それでもとにかく自分の人生を生きることを止めないで明日もここでこうして文章を書いているってことを、わたしだけが知ってるから。
あなたはとても打たれ弱くて泣き虫で、ヘタレなメンタルのまま生きることしかできないけれど、あなたはとても強いものでできているってことを。
いつでも、わたしであるあなたのことを、その美しいところも醜いところもみんなひっくるめて、ただ観ていることを、知っていてほしい。
どんなときも独りじゃないということを。
わたしにはわたしがいるということを。
そしてあなたにはあなたがいるということを。
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いつの間にか、10万PVを超えることができました。
わたしにはなにもないけれど......なんの才能も、特別ななにかも、なにも持ってはいないけれど、ただ書くことと、書くことをやめないことだけが、できています。
それは、ここに読みにきてくれるあなたがいてくれるからです。
あなたのおかげで、つづけることができました。
365日まであと少し。
そのあとどうするかはわからないけれど(特に今日はむなしさでいっぱいなので 笑)、それまでおつきあいいただけると、とてもとても、とても嬉しいです。
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昔、わたしを愛してくれて「君はとても強いものでできている」って言ってくれた、4本しかない不思議な指を持っていた、もう会うことのないたいせつな人よ。
その言葉がいつまでもわたしを支えてくれているし、このことの感謝は一生消さないようにする。
そうだね、できたらわたしたちは見つめ合うだけじゃなくって、お互いの指と指をからませることができたらよかったのかもしれない。
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