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0837.音楽とともに踊る


リビングにはわりと大きな姿見がある。これは、葦江祝里ちゃんのおうちに置かれていたゴージャスで大きな姿見に憧れて買ったものだった。彼女はオイリュトミーという舞踏にたずさわるひとだし、うちにもミュージカル少女がひとりいるし。


うたちゃん(中3娘)は「もう受験だから」という理由でミュージカルを退団しようとしたが、かなりクセと圧の強めな主宰の先生に猛反対されて、大人の圧にかなうわけもない14歳の女の子はしぶしぶ、といった感じでつづけているのだった。


そういえば、彼女が選んだスパルタ私塾の先生もやはり、クセと圧の強めな実力者で、そういう指導者に縁があるんだな……というか、そういう指導者のもとに好んでいくタイプなんだな……とながめている。

たぶん、足を引っ張り合うような環境がキライで、そこから抜け出して、高い意識のもとで目的にフォーカスしている集団に属すると、たいていの場合はなかなか曲者の指導者が束ねているというケースなのだろう。
私団体も私塾も、「雇われなんてやってられるか」というマインドのひとが独立して起こしているものなので、そのトップが曲者なのは至極当然といえば当然。


そういうタイプの指導者がほんとうに苦手なひとは、自然に抜けたり脱落したりするのだろうけれど、うたちゃんはわりと食い下がっていくほうなのだろう。

なんか、立派だな、と思う。まだ14歳なのに。まだぜんぜん子どもで、すぐに飽きたり放り出したりやめたりしても、ぜんぜんいいのに。

あ、姿見の話だった。


彼女はいつもその姿見の前で踊っている。ミュージカルの練習曲を踊っているときもあるし、お気に入りのKPOPの振り付けを覚えて踊っているときもある。自分で歌いながら、カウントを取りながら、鏡の前を通りがかるたびに、なにかワンフレーズをさっと踊っていく。
わたしはそれを見るのがとても好き。

こういうの(↓)とか、ホント一生見てられるくらい好き。



だれかが鏡の前でダンス練しているところが好きすぎて、この、振り付けをみんなで練習するという体験がしたすぎて、ベリーを習っているといっても過言ではない俺である。


で、うたちゃんはよくそうやって振り付け練習を鏡の前でしているのに、そういえばわたしはしたことがなかった。

わたしは家でダンスを練習することはあっても、いつも先生が撮ってくれたお手本動画を見ながらやっていたので、たとえばうたちゃんみたいに、そしてセブチのみなさんのように、音楽だけ聴いて踊るということを、やったことがなかった。

つまり、音楽を「耳で聴いて」踊る、のではなくて、振り付けを「目で見て」踊る、ということしかやってこなかったので、音楽を自分の脳内で再生してみたところで身体で覚えている訳ではなかったので、ふとしたワンフレーズを彼女のように練習する、ということがなかったのだな、ということに、、、


ベリーダンスを始めて1年後の今日、気づいたんでした……。

ぴえん……がっくり感がハンパない……。


なので、今日は家で、とにかく振り付けを見ないで音楽だけ聴いて踊るということを繰り返していたら、自分の中でムーブメントとムーブメントとのつながり(シーケンスというのかな)がしっかりと脳内定着していって、カウントをゆっくりめに取ったりしながら練習できたので、すごく楽しかったのでした。


こうして少しずつ、音楽とともに踊る身体になっていくといいなあ。そして最終的には音楽そのものになる瞬間というものに出会えたら。

そしたらほんとにいいんだけどな。



2022年6月スタートのライティング・ライフ・プロジェクト第11期生、満席です。ありがとうございました。



<世界観と表現>ビジネスコーチング、2月スタートは満席となりました。



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