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0840.とびきりうれしい気持ち。日常にはない気持ち
半分趣味、半分仕事みたいな感じの案件の打ち合わせが1件と、法人クライアントさんのメディア原稿の納品が1件、という三連休のスタート。厳密には休みではないのかもだけど、やらされていることはひとつもないので疲れもなく、ストレスもなく。
今のベリーダンスの課題曲があまりにもキュートでチャーミングで胸キュンな、レトロチックなポップソングなので、好きすぎて何度も聴いては踊ってしまう。
ナンシー・アジュラムさんというレバノン出身の歌手の女性の歌で、よく聴き取れないものの歌詞はアラビア語なのでしょう。ベリーダンス習っておきながら中東の音楽にはとんと疎いので、もう少しいろいろ聴いてみようっと。
残念ながら振り付けに関しては先生の著作権に関するところなのでお見せできないんだけど、もう、振り付けもそれはそれはかわいいのである。
わたしはベリーダンスの基本のムーブメント、全部好き。
スネークアームという腕をなめらかに上下に動かす動きも好きだし、ヒップドロップというお尻を左右にリズミカルにトントンっと動かす動き、マイヤーという骨盤をまあるく噴水のように円を描くように動かす動き、いろいろあるけれどどれも好きで、動いていると身体が「しあわせだ~」って叫んでいるような気分になる。
女性がらせんの動きを音楽に合わせてするとき、えもいわれぬ美しさがあるな、と思う。まあわたしは盆踊りなんだが……それでも、盆踊りだってきれいだ。踊ってさえいれば。
なんだろうな、このとびきりうれしい気持ち。日常にはない気持ち。
「ねえ、わたしをみてよ。他の誰でもなくって、わたしだけをみて」という、絶対に今世ではもう口にしないようなセリフがあるとしたら、そのセリフを身体で、非言語で、おおっぴらに叫んでいるような気持ちの良さがある。
わたしは引っ込み思案で人見知りで、どこかに行く途中で知り合いに会ったとしてもさっと物陰に隠れて気配を消すタイプの人間だけど、その性質とは別に、「わたしを見てほしい、あますところなく見せてみたい、そして人々を魅了したい」という本能的な欲望があるのだろう。
ほんとうのほんとうの発祥はおそらく、神々に捧げるものだったとは思うものの、アラブの一夫多妻制の文化における「グランド・ハレム」という存在の中で、王や権力者たちの寵愛を受けるために磨かれたダンスという背景も、わたしにとっては嫌悪感よりもロマンを感じる要因なんだと思う。
そういう意味ではダンスって……神々にしろ男性にしろ、どう考えても「観てくれる存在ありき」のもののような気がするよなあ。せっかくこんなに可愛い音楽で、すてきな振り付けなのに、だれにも観てもらえないのもったいないよなあ、うーんどうしよ。
と思って、いつもベリーを練習しているお部屋に、観客席を用意することにした。
じゃん!
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踊っているスペースの目の前にあるデスクにウォヌくんのカレンダーのページをばしっと置いてみる。で、よし、俺は今からハレムの女……。ウォヌくんはアラブの王子さま……!という設定の妄想のもとで踊ってみることにしたのだった。
どうこれ、上達しそうじゃないですか!?
これが本質にもとづく上達の秘訣ってやつじゃないですか!? (恥ずかしさのあまり口数が増えている模様w)
いやぁ……またこのウォヌの表情がいいよね。にっこりするでもなく、ハツラツとするでもなく、お得意の淡々とした感じに異様なリアリティーを感じてしまうわ。
「へえ? じゃあ踊ってみれば?」みたいなふてぶてしいセリフまで聴こえてくる気がする(病気だよ?)。
結論、ドギマギしてろくに踊れなかったっていうオチがついて「だめだ、俺はハレムで生き残れないタイプの女だったんだ」とちょっと凹んだ今日だった(なにやってんの)。
現代の日本に生まれて良かったな……。
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2022年6月スタートのライティング・ライフ・プロジェクト第11期生、満席です。ありがとうございました。
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<世界観と表現>ビジネスコーチング、2月スタートは満席となりました。
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