0704.優れた再生装置としてのこの世界の音を鳴らしたい
吉祥寺のヨドバシカメラへ。
ずっと……去年の11月末くらいからかな、迷いに迷っていた新しいスピーカーを買いに。
迷っていたのはなぜかというと、欲しい!!と思ったスピーカーがあまりにも高価だったので「うおおおお」と悶絶しながら日々を過ごしていたのだった。
最初に新宿伊勢丹で見かけた、高級ハイスペックスピーカー、その名もDevialet(デビアレ)。
三越の特設フロアに鳴り響いていたその音体験をした日から「うおおおお、欲しい~」と家の床をゴロゴロと転げ回る日々だったのだけれど、デビアレデビアレ、オーディオオーディオ、スピーカースピーカー……と検索したり、音響マニアたちのブログなどを読んだりして情報収集しているうちに、ほうぼうから
という意見がわんさか出てくるではないですか。へーそうなの?
Sonos?
わたしは社会人時代に一大決心して(音楽ライターになろうと思って専門学校に通っていたので)、なかなかに高額なステレオスピーカーセットを買い揃えたことがあって、モノラルではなくてステレオで空間で音楽を鳴らす、という体験ですごく感動したことがあったので、デビアレ、欲しいけど買えても1台だよね(ミドルモデルでも20万、ハイエンドだと50万近いんだもん!!)、だったらソノスのミドルモデルを2台買って空間オーディオにしたほうが良くない?
空間オーディオにしないとしても、ソノスのモノラルハイエンド(Sonos Five)の場合は7万弱で買えるじゃんかよ~……!!!
と、また別の意味で「うおおおおお」と床を転げ回ることになり、そんなこんなで時間が経っていたのだけれど、なんかもう今日とうとう「いいや、Sonos、とりあえず1台買お」という気持ちに落ち着いて、朝イチでヨドバシに駆け込んだのでした。
Sonosというブランドの良さについては、音響マニアの方々がいろんなところでたくさん書いているのでわたしは遠慮しておくけれど、超~久しぶりに「このスピーカーでいろんな音楽を聴きたい!」という気持ちにさせてくれるものだった。
これね、わたしが「いいかもな」と思ったポイントが”Bluetoothスピーカー、ではなく、Wi-Fiスピーカーである”という点だったの。
ということで、まあ簡単にいえば音質が良い。
Sonosのスピーカーって、一部のモデルをのぞいてすべてBluetooth非対応で、Wi-Fi対応をゲキ推奨している。たぶんその情報量の多さを再生できることが強みだからできることだと思うんだよね。
で、何回か実際にSonosのいろんなモデルが視聴できるヨドバシに通って、これがまた……Sonos one という小さめモノラルで、もう1台買えばステレオに拡張できるってやつにするか、それとも1台でものすごいクリアに音響空間化するSonos Fiveという最上位モデルにするかを数週間床をゴロゴロ転げまわりながら悩んでですね(おかげで床ピッカピカですからね)、とうとうSonos Oneに落ち着いたというわけでした。はあ、壮大(どこが)。
で、いまSonos Oneからものすごおおおおおおおい良い音で音楽を鳴らしながらこのnoteを書いているわけなんですけど……、
結論、買ってよかった。
でも、俺のバカ!って思ってる。
これ、絶対に2台あったほうがいい!えーん!!!号泣
2台で聴くべきやつだった。バカ、バカ、俺のバカ。
いや、知ってたの。Sonosユーザーのレビューやブログ読んでて、ほぼ全員が1台買ったらもう矢も盾もたまらず3日とおかずに2台目を買っていたことは。
そして2台目買ったらもうそのいきおいは止まらずに、サウンドバーやサブウーファー、そしてラスボスのハイエンド Sonos Fiveへと一気に駆け抜けてゆくガジェット大好き男子たちの動向はしっかり見ていたの。
でも「わたしは慎重派だからそうはなるまい…」とか思ってたんだよ、クソッ、どの口が….(錯乱)!!!こんなん2台置き一択じゃねーかよ〜!!!
というわけでですね、明日またヨドバシに駆け込みまして、もう1台買ってきてペアリングします。明日はめっちゃ仕事が押してるんです。でも死ぬ気で終わらせて行ってきます。
明日、わたし的に最高の音楽体験空間環境に仕上がったらどうしよう、泣いちゃうかもしれない。今、サカナクションの『moon』がリビングにかかってるんですけど、高音は音のつぶつぶがきらめいて見えるほどにクリアにキラキラ聞こえて、低音もよくある下品なズンドコ感じゃなくって、すごく上品に深い振動で慣らされていて、ホントすごい。1台なんだけど、音の解像度が高すぎて高揚感で死にそうになる。
小さなBluetoothスピーカーでは再生しきれない音って、こんなにいっぱいあったんだなあ。再生装置がイケてないせいで、ほんとうはあるのにつぶれてしまって鳴らされていない音たち。同じ曲が、まったくちがう音楽として聴こえてくるっていう体験になんだか胸がいっぱいになってしまう。
アーティストやサウンドエンジニアの方たちは、ここまでこだわりぬいて音をつくり込んでくれているんだよね。きっとどんな音楽も。
優れた再生装置ってすばらしいなあ。
そして、変な話だけれど、わたしも自分のシステムをアップデートして、優れた再生装置としてのこの世界の音を鳴らしたい。
自分の解像度をあげて、アウトプットの表現力の幅を広げて、音のひとつぶひとつぶを大事に鳴らしていきたい。
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