0711.雑記 / Danceology
今日は朝からものすごい衝撃を受けた。
SEVENTEEN(以下セブチ)の最年少メンバー、ディノの「Danceology」というソロでの創作ダンス企画の動画を観たせいだ。
ディノは、全員が相当のダンスの手練れ集団であるセブチの中でも1、2を争うパフォーマーだってことは百も承知なので、はいはい上手なの知ってるよ〜とばかりに余裕かましてコーヒー片手に眺めていたら、脇からさっとスングァン(黒い服の子ね)が出てきてふたりで一瞬だけ目くばせしてかすかにディノがうなずいて、
……からの最初の一音がなった瞬間の二人の腕の動きだけで、その空間の色がガラッと変わるくらいのインパクトがあった。もうそれからは、呼吸も忘れて見入ってしまった。ふたりのその身体のしなやかさ、シャープさ、切れ味、力強さ、激しさと静けさ。
まったくちがうタイプのダンサーなのに、おそろしいほど美しくシンクロしていくそのさまと、一音一音の響きをどこまでもていねいに身体の細やかな部位の動きで表現していくその「音楽と身体」という果てしない現象から目が離せなくて、胸が痛くなるほどだった。
最後のポイントでスングァンがとん、と軽く跳ねて頭を軽くふりながらちょっと笑っているところまでみたらもう、なんだか涙まで出てきた。最近すごく涙もろいのだ。特に、ひとの歌や踊り、演奏や声やパフォーマンスでグッと気持ちが揺さぶられる。
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14歳とか15歳から練習生になった彼ら。
練習生時代の話は前にメンバーのジョンハンが笑い話として語ってたけど、朝から数時間ダンスの基礎練、そのあと数時間ボーカルレッスン、その合間に先週からの課題ダンスと課題曲の選抜テストがあって、さらに次週のための課題曲と課題のダンスの振付を夜中までかかって覚えて、ちょっとでも出来が悪かったらあっという間に二軍落ち。思わず「ふざけんな!こんなスケジュールどうやってこなせってんだよ!」とそのスケジュールボードをダン!とこぶしで叩いたら、そこは事務所の壁だったので「ジョンハン、入りなさい」「……はーい」「今なんて言ってたの?」「えーっと……すいませんでした!!!」ってソッコー謝った、みたいな話。
「練習生時代のエピソードはやっぱ面白いな〜」なんて彼はゲラゲラ笑ってたけど、ファンたちがコメントで「そんなのひどい」「事務所がブラックすぎる」って書いたのに対してはサラッと「ひどくないですよ、これが普通なんです」「どこの事務所でもこれくらいやんなきゃ話にならないんです」って答えてた。
その頃からの、想像を絶する「これくらい普通」というのを10年やってきたひとたちだけがいける領域というものがあるんだなあ。
こんな、こんなふうに踊れたら、
死んでもいいんじゃないかなって思う。
これさえできたら、他にはなにもいらない。なにかたったひとつの、形に残らなくても数字や記録にならなくても、自分がやってきたことがほんとうのほんとうに、真に美しいものであったなら。
それにしても、わたしはこういう話が好きなんだね。飽きずにこんなことばかり書いている。たぶん一生変わらない。ここはわたしのたったひとつの変わらない部分だ。
どこまでも深く探究したい、どこまでも高くなにかを追い求めてみたい、もっと果てしない彼方のほうに手を、目を、向けていたい、という衝動が自分のコアにあるので、そこと共鳴するものごとだけが日常から鮮やかに立体的に浮かびあがってくる。
これさえできたら、もう死んだってかまわない、というものにいつでも向かっている。
それにしても、ディノはともかくスングァンがすごい。このこ、メインボーカルなんですよ? 歌がもう、ばか上手いんですよ? ていうか13人全員が全員びっくりするほど歌が上手い中での、メインボーカルなんですよ?
なのにこんなにダンス上手いって意味わかんなくないですか? わたしは意味わかりません!!
最初は衝撃的にふたりいっぺんに観て、次にスングァン(推しでいえば3位に入るくらい好き)だけ観て、その次ディノだけ観て、もっかいふたりを観て……ってエンドレスにやってたら午前中がほぼ終わっていたもの。ああびっくりした。
泳げるようになるには泳ぐしかない……のと同様に、ダンスができるようになるには踊るしかない、と腹をくくってそのあとは自分のダンス練にせっせと勤しんで、そのあと晴ちゃんのパーソナルトレーニングを受けて、仕事して、夜は祝里ちゃんと吉祥寺でお寿司を食べたので、こんな時間(23時20分)にnoteをアップしているのでした。
そうだ、祝里ちゃんから音楽理論を学べることになったので、2022年は楽曲の構造解析ができるようになる予定。これは2022年の新しい出来事かな。楽しみ。
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