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0791.家族ってそのためにいるようなもの


例のごとく子どもの野球練習のため早起き。送り出したらもう1日オフで、ハチ(旦那)もハンドボール部コーチ業は午後からだというので、ずっと行ってみたかったオザキフラワーパークへ。



生まれて初めてベランダの小さな鉢に植えたオクラとひまわりが順調にすくすくと育っていて、なんだかきゅうくつそうに見えたので、植え替えるためのプランターと土を買いたいと思ったのだった。
早起きして園芸店に夫婦で行く、とかまじ余生よな。


いやあでもね、オザキフラワーパークすごかったよ。都内最大級みたいな謳われ方もわかる。森泉ちゃんが毎月くるのもわかる。単に園芸店というよりは、ちょっとした植物園だった。
わたしがなぜかこれまでの人生で5回くらい通っている伊豆のシャボテン公園のサボテンたちには負けるけど、サボテンや多肉植物もいっぱい揃っていて、見ていて楽しかった。

奥には熱帯魚とかめずらしい爬虫類とかも売っているペットショップ(?)もあり、なんかもう植物園と水族館に来たってことで良いんじゃないかな、ここは。

そんなこんなでプランターと土を買って、お花もけっこう安かったのでお花も買ってほくほく帰宅し、ほくほくと植え替えなどしながら「これは完全におばあちゃんの生活だ……」と思った。年上の人生の先輩たちが子育てが終わった瞬間に犬を飼い出し、畑もやり出すのと同じ流れだ……」とドキドキしながら、人間というものの不思議さを思った。


そんなほくほくDAYで終わるのかと思いきや、コーチ業から帰ってきたハチにその日の部活であった最悪の出来事をえんえん愚痴られ、夜は夜で修学旅行から帰ってきたうたちゃん(中3娘)が「最悪だった。超つまんなかったし、一つも良いことなかった。ウエーン」と涙ながらにこれまた延々と愚痴り出したのを聞かされ、なんだこれ?と思った。
金取ったろか(コラ)。

まあでもひとしきり話してスッキリしたのか「なんか修学旅行で疲れたから荒ぶってたみたい。てへ」とうたちゃんは持ち直したらしく、鼻歌歌いながらお風呂とか入っていたのでよかった。

わたしは個人的に、旦那さんの愚痴を聞くのはわりと重要なことだと思っていて、なぜなら男性ってやっぱり多くの場合、女性とはまたちがった生きづらさというものを抱えていながら、それをどうこうする手段もなく、弱みもひとには見せられないケースが多いと思うのだ。

なので身近な誰かに「ちょっと聞いてくれよー」と言えるか言えないかは、その心身の健全性において大きく影響すると感じるので、そこに関しては慎重に事に当たっている。
家族ってそのためにいるようなもんだしな。

わたしは、かつての大事なふたりの上司(ふたりとも男性)を病気で亡くしているのだけど、んでそのうちの一人のひとはわりと本気で仲が良くて「なんかこのままお付き合いが始まって、なんなら結婚するかもな」くらいに思ってたひとだったので、亡くなったときつらかった。

仕事のことも病気のことも、なにもできなかったけれど話を聞くことくらいはしたかったな、と。
病気で亡くなったけれどどこか自死のような気配もあったので、その後悔はずっとどこかにあって、消えないままだ。

わたしはたいして美味しいごはんも作らないし、ぐうたら生きてるなんちゃってワーキングマザーで、誇れることもあまりないのだけれど、彼らがなにかを誰かに聞いてほしいと思ったときに、話を聴くことはできる。

自分がめちゃくちゃ疲れて損なわれていたらそれはできないので、せめて自分のコンディションはある程度保ちつつ、話を聞くということくらいはしてあげたいなと思うのだ。


2022年1月スタートのライティング・ライフ・プロジェクト第11期生、満席です。ありがとうございました。


<世界観と表現>ビジネスコーチング、2月スタートは満席となりました。


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