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0621.雑記 / チョコレートドーナツ


朝のルーティン、セッション、映画1本、フィードバック、夜ごはんつくって食べる、20時からのオンライン・ジャイロキネシス。という一日だった。
もしかしたらわたしのゴールデンDAYだったのかもしれない。

ゴールデンDAYというのは、「もし一日を好きなようにデザインできるとしたら、どんな一日が幸せか」と考えたときのタイムスケジュールに限りなく近い日のことだ。

好きなようにデザインというと「ここは南の島の楽園。朝目覚めたらプライベートビーチでひと泳ぎして.....」みたいなことも考えたくなるかもだけど、そういうバカンスやアーリーリタイア的な一日をゴールデンに感じるひともいるし、わたしみたいに「一日のうち3時間くらいは、自分の才能とスキルを活かせる仕事がしたい」というタイプにとっては、アーリーリタイアや永遠のバカンスってさほどゴールデンではないのだった。ふつうの毎日がゴールデンだし、いまいる場所がゴールデンだ。


タイトルが「雑記」となった瞬間からスキやPVがぐっと減るのがわかるので(ちゃんと見てないけどたぶんそう 笑)、わたしがビジネス指南したクライアントさんたちはまちがってもタイトルを「雑記」とかつけちゃダメですよ笑。
マイナスしかありません。これは悪い見本ですから....。

「雑記」とか書いて「今日はこんなランチ食べた」とかの内容が読まれるのは著名人だけですから。これは”やってはいけないnote”なのです。そのうちちゃんとグッとくる、そそる(?)タイトルに戻していく流れもやってくるはず。

いまはちょっと動きが内向きになっているので(陰陽でいうと陰.....陰キャ期なんですね)。


映画『チョコレートドーナツ』。これはここでひとことでも感想を放つとすべてがネタバレへと導かれていくことになりそうなので、なにひとつ言及できない。慟哭ってこういう感情のことをいうのですね、としか。

1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。正義を信じながらも、ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。世界の片隅で3人は出会った。そして、ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。ポールがルディのために購入した録音機でデモテープを作り、ナイトクラブへ送るルディ。学校の手続きをし、初めて友達とともに学ぶマルコ。夢は叶うかに見えた。しかし、幸福な時間は長くは続かなかった。ゲイであるがゆえに法と好奇の目にさらされ、ルディとポールはマルコと引き離されてしまう……。血はつながらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い深い愛情で結ばれる3人。見返りを求めず、ただ愛する人を守るために奮闘する彼らの姿に我々は本物の愛を目撃する。


これはネタバレにはならないから書いてもいいか。アラン・カミングの歌声がほんとうにすばらしかった。わたしはドラマ『グッド・ワイフ』シリーズが好きで全部観たのだけど、その中でもお気に入りだったイーライ役の男性がこんなに凄みと深みを兼ね備えたソウルフルなシンガーであるなんてぜんぜん知らなかったのでびっくりした。

でも、この映画であの役どころだったから、アラン・カミングの歌がすごかったのかもしれない。アラン・カミングとして歌っていたのではなくて、劇中のルディとして歌っていたからこそのあの歌声だったのかもしれない。
松たか子が『アナと雪の女王』であの超有名な心揺さぶる歌を歌い上げていたけれど、歌番組でレリゴーレリゴー♪と歌うのは、いつも松たか子ではないひとだった。

もちろん松たか子にもオファーはあったそうなのだけど、「あれはエルサを演じていたから歌えたのであって、エルサではないわたしには歌えない」という理由で断っていたそうだ。それを聴いたとき、役者さんってすごいなあと思ったものだ。

そういう意味で、もちろんアラン・カミングはミュージカルの舞台でも堂々と賞をもらうような偉大な歌手であるということも知りつつも、それでも観客の心を揺さぶるのはルディが、人生で出会った愛と失った愛への万感の思いをこめて歌うからこその、あの歌声なんだと思った。


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