
今日も娘を抱きしめる。
絶賛、後期つわり中
私は現在、1歳半の娘を育てる35週妊婦だ。
絶賛、後期つわりの真っ最中で、実はかなりしんどい。体調に波はあるものの、度重なる頭痛、吐き気、動悸、倦怠感に襲われる。夜は何度もトイレで目が覚め、息苦しさと胎動でなかなか眠れず、足はつる。
そんな体調不良&寝不足状態で1歳半のおてんば娘を日中に相手すると、どうしても余裕がなくてイライラしてしまう。
棚や本棚から、おもちゃや絵本を全て出すため、家の中は常に、泥棒が入ったかのようなありさま。
自分で食べたい盛りのため、お皿をひっくり返したり、食べ物をこぼしたりするし、毎食後おかわりを所望し泣き叫ぶ。
家のどこへ行くにも、ドラクエのようにぴったりまとわりついてくるため、なかなか家事も進まない。
挙げたらきりがない・・・
一番辛いのは、日中、横になったり、眠りたいときに、そうさせてくれないことだ。布団で寝る私の頭を娘は容赦なく叩き、髪の毛を引っ張り、遊べと泣きわめく。
1歳半の娘は、まだ人を思いやることができない。それは発達上、当然なことだ。それなのに、私はつい、怒りに任せてこんなことを言ってしまう。
「なんでそんなことするの!?」
「やめて!」
「寝かせて!」
「余計なことしないで!」
そんな言葉を吐いたあと、私は必ず後悔する。
あ、母親失格・・・
後悔するなら、言わなきゃいいのに、身体的にも精神的にも限界のときは、自分を抑えることができない。
かろうじて残る理性で、頭から布団をかぶって閉じこもり、手をあげたくなる気持ちを抑え込むので精一杯だ。
たまにしんどすぎて、涙が止まらない。
夫も仕事から帰宅後や休日は積極的に家事育児をしてくれるけれど、平日の日中はどうにもならない。両親や義両親は遠方で、頼れる大人もいない。一時保育はなかなか予約がとれない。八方ふさがりの気分だ。
「ごめんね。大好きだよ。娘ちゃんは何も悪くないよ。」
せめてもの償いに、私は最近、娘に毎日この言葉をかけている。そう言って、娘を強く抱きしめる。
もちろん、吐いてしまった言葉は消えない。傷ついた娘の心は何も変わらないかもしれない。けれど、どうか、この未熟な母を許してくれまいか。その傷を、どうか少しでも癒やしてはくれまいか。そんな思いを込めて、強く、強く、娘を抱きしめる。