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「サカラボ」vol.6~リフレクションについて考える~

1.はじめに

今日も前回に引き続き、東京から「ちぃちゃん」をお迎えして5人でのサカラボ時間となりました。もはや、ちぃちゃんが島根に来るタイミングに合わせてのサカラボ開催です!

2.リフレクションとは?

ちぃちゃんも執筆に関わっている『キャリアガイダンス』という雑誌では、
「学びに向かう力」を育むリフレクション
という特集が組まれたことがあります。


そのこともあって、今回のサカラボでは「リフレクション」をテーマにすることになりました。

そもそも「リフレクション」とは?です…。
言葉を聞いたことはあって、分かったつもりでいたのですが、改めて問われるとよく分からなくなり、「ふりかえり」や「反省」と何が違うかを明確に答えられませんでした。

上の雑誌のインタビュー記事をもとに簡単にまとめてみると…

リフレクションとは
「自ら観察すること」
→自分の状況を俯瞰的に見て何をやっていけばいいかを捉え、知覚すること
→その過程では他者からのフィードバックが重要
「自ら決めること」
→解くべき課題は何か、自分は何をしなければいけないかを決める
「自ら実行すること」
→やり抜くこと

のサイクルを楽しみながら自ら実践しつづけること
「振り返り+フィードバック=リフレクション」とも言える

 立教大学 中原淳教授の説(上記雑誌P7より)

中原教授に興味が出てきたので名前を検索すると、めちゃくちゃわかりやすくて楽しいHPを発見しました!

3.リフレクションって必要?

サカラボ開始そうそうに
「リフレクションって必要なんかな?」という問いが出てきました。
これは、私が発言したものなのですが、「リフレクション」を分かってなさすぎて出た発言だなぁと今なら思います。(笑)
でも、ここから始まったおかげでメンバーの「リフレクション」への解像度がグーッとあがりました!

・そもそもリフレクションは、強要されるものじゃない
・リフレクションのやり方はいろいろある
確認(チェック)とリフレクションは全然違う

いろいろ話す中で、個人的には太字にしたところがすごく腑に落ちました。

算数で今日の授業で何が分かったか?みたいなのはリフレクションなのか?みたいな話が出ていました。
しばらく意見を言い合う中で、よく教員が授業の最後にやらせている「ふりかえり」の時間は、リフレクションじゃなくて「チェック」だよね!ということが分かりました。
今思えば、なんてレベルが低かったんだーと恥ずかしくなりますが、この話がなければ「リフレクション」の重要性にちゃんと気づけなかったと思います。
正直、「リフレクション=ふりかえり」くらいのざっくりとした間違った考え方をしていたのでこの話は私にとってはめちゃくちゃ重要な気付きになりました。

4.リフレクションは習慣

先の気付きから、「リフレクション」自体についての話が盛り上がりました。

・リフレクションは長期スパンで考えるもの
・問い続け、学び続けるためにリフレクションは必要
・失敗は0じゃないし、そこに学びがあるからこそ、リフレクションが必要
・失敗したことに対して、そこから自分で何に気づけるか。気付ける子は、リフレクションしてきた子
・リフレクションは習慣
・リフレクションスキルは身につけられる
・リフレクションスキルがない大人になると本人も周りも不幸せ
・AARを回していくうえで、失敗を失敗としないためにリフレクションは必要

今日の印象的なキーワード

新しい気づきや学びがいっぱいです!

5.それぞれ自身のリフレクションについて

ゆうしくんから、「それぞれのリフレクションについてはどう思うか?」という問いが投げかけられました。

(ちぃちゃん)
今は、余白があるから、よく考えている。

(てっちゃん)
今までは感情で生きてきたけど、ここ数年、問われることで考えられるようになってきた。

(にほちゃん)
リフレクションはもはや趣味!
リフレクションと共に生きている。

(みお)
最近は、ちゃんとできてない。子どもを産む前まではいっぱいやっていたのに。

ゆうしくんの意見をきけてなかったー!!


6.今日の感想

(ゆうし)
最後にどう体験を価値付けるかが大切だと思ったし、リフレクションによって質も上がる。

(にほ)
失敗でも成功でも、価値をつけてあげるのがリフレクション。個々のリフレクションスキルの差について(にほちゃんごめん…。ここについて忘れてしまった〜)

(みお)
リフレクションは習慣というのを実践していきたいので、水曜日勤務校に行く道中をリフレクションの時間にしてみて、その結果を次のサカラボで報告します!

(ちぃちゃん)
リフレクション信者だったので、最初の問いに「え!?」って思った。
リフレクションは強要されるものじゃないけれど、学校でやる意味としては、リフレクションをスキル(武器)として持たせて上げることだと思う。失敗の価値付けが少ないので、それをしていけるようにしたい。

(てっちゃん)
AARのことを分かりきったように夏の研修ではなしたけど、今日あれ?わからん!ってなった。でもリフレクションはわりと自由なものなのだと思った。AARの最後にリフレクションがあることに価値があることに気づけた。自分は「チェック」の意味合いが強かったなぁと思う。

問いが止まらなくなるところがサカラボのいいところだなと思いました。貴重な場です。

坂田指導主事の締めの言葉が出たところで、今夜のサカラボは終了です。w
サカラボの時間自体が、自分にとって「教育観」を振り返るリフレクションの時間になっているような気がします。本当におっしゃる通り貴重な場でございます。

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