フェムケアは必要？
最近フェムケア（デリケートゾーンのスキンケア）という言葉をよく聞きませんか？それに伴いデリケートゾーンのケア商品（ソープ、オイルなど）がドラッグストアなどでも気軽に手に入るようになりましたが、皆さん何かお使いでしょうか？
結論から言いますと、私はフランス式膣トレをして膣周りの血流が良く、健康な状態を保っていれば、特別なケアは必要ないと思っています。
デリケートゾーン用ソープは？
膣は自然に健康を保つ機能（自浄作用）があり、善玉菌が多く存在し酸性環境を保っています。この酸性環境が病原細菌の増殖を防ぐ役割を果たしていますので、膣周りはお湯で丁寧に洗うくらいでよいという意見も多く聞かれます。
むしろ洗いすぎは膣内の善玉菌のバランスを崩し、逆に菌が繁殖しやすくなったり、匂いが気になるようになりますのでお気をつけください！石鹸を使うのであれば弱酸性のもの、デリケートゾーン専用のものを。ビデなどで膣内を洗うことは、何か事情がない限りは避けましょう。
膣が乾燥しないようにオイルでマッサージ？
膣の潤いは毛細血管から滲み出てくるので、膣周りの血流が良ければ毛細血管が育ち膣は潤います。膣を動かさない・使わないで血流が悪い状態になれば膣は乾燥して硬くなります。
もうすぐ婦人科の検診、デート、でも膣が乾燥して挿入したら痛そう・・・と急を要する状況でしたら、１週間前くらいから膣用オイルを使って膣を優しくマッサージし柔らかくしてあげるのは良いと思います。（オイルは酸化しやすいので、使うのであれば本当に信頼できるものを！）
ただ、毎日膣に何かを塗布するとなると話は別。この健康効果というのはまだ始まったばかりで分かっていないことが多すぎますし、膣は経皮毒を大変吸収しやすい場所（腕の内側の43倍）ですので、よく調べてから判断されるのがよいと思います。
経皮毒とは？
経口毒と言われる食品添加物、残留農薬などは肝臓で解毒されますが、経皮毒と言われるシャンプー、化粧品、歯磨き粉など皮膚や粘膜から体内に吸収される化学物質は体内に90%残ってしまうと言われています。
それに毎日オイルでマッサージして膣の柔らかさ、潤いを保つというのは、運動しないでマッサージで体を柔らかく保つのと同じでは？「柔らかいけど活性化はしてない」みたいな状態になるのではないかと思うのは私だけでしょうか？
肌に触れるものにも気を付けて！
肌に触れる下着は、綿、シルクなど天然素材のものが温かく、蒸れにくく、肌に優しいです。化繊のもののほうが素敵なデザインが多いので、そこはシーンによって履き替えてはいかがでしょうか？
また、生理用ナプキン、吸水、おりものシートを使うのであればこまめに取り替えて清潔に保ちましょう。
アンダーヘアのお手入れは？
15年ほど前ママ友が「将来の介護に備えてアンダーヘアを全て永久脱毛した」と聞いた時はすごい衝撃を受けましたが（もう介護の準備⁈という意味でも）今ではVIO脱毛はもちろん、ツルツルに全て無くすのもかなり一般的になりました。
私はVは少し残す形にしましたが、永久脱毛は膣や肛門周りを清潔に保てるので、本当にやってよかったと思っています。
介護に関してはする側の手間というのはもちろんですが、する側、される側両方の心理面からも永久脱毛はおすすめです。
新しいものを取り入れる前に
美容、健康に関して何か取り入れる際には「昔の人はどうしてた？」という視点を持ってみましょう。体はもともと完璧な機能を持っていますので、その機能をしっかり働かせて体を整えるのが体には一番負担が少ないはずです。
膣トレ、骨盤底筋トレーニングも「新しいもの」です。でもこれに関しては和式の生活様式がなくなった代わりになるものが必要だから。もちろん代わりになるものは他にもあります。骨盤底筋を鍛えることができる運動をする、パートナーとの性生活を楽しむ、なんでもよいのであなたにあった方法で骨盤底筋を働かせ、膣周りを健康な状態に保っていきましょう。
渡部 美菜子（わたなべ みなこ）
49歳で乳がんになったことをきっかけにヨガ講師に転身
現在、都内の女性専用ヨガスタジオAGNIYOGAで週４本のレッスン、オンライン、高齢者施設での指導などを通して、20代から80代までの女性の体と心の健康をサポート。 2024年からは旅するヨガ講師として世界中の日本人女性の体と心を整える活動をスタート。 5月NYセントラルパークヨガ、NJ骨盤底筋トレーニング
1971年生まれ、男子2人の母、元外資系CA
「骨盤底筋が目覚める毎日」
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フランス式膣トレ公認インストラクター
整美体ヨガ認定講師
メディカルヨガインストラクター