私がアメリカ🇺🇸を好きな理由
周囲から浮いているような感覚が、拭えないことはありませんか?
私こと作曲ピアニストのmint、日本にいるときは「いつでも」です。ADHDぎみで空気が読めないため、「それでいいのか」の判断がトンチンカン。着るものも、行動も……。
個人社会のアメリカでは、そうしたことを日本ほど気にする必要がありません。だからmintのようないい加減な人間には、ラクなんですよね。
私がアメリカを好きな理由は、その「テキトーさ加減」に尽きます――と言ったら、話が終わってしまうので……。
今日はアメリカの好きなところを挙げてみようと思います。気になる項目だけお読みいただいても◎。ちゃんと分類もしてない、テキトーな羅列なので……。
フレンドリー
高校生の夏休みに初めてカリフォルニアに来て、何に驚いたって……通りがかりの人たちが友だちのように話しかけてくること!
多民族だし銃社会なので「敵意はありませんよ」と知らせるための笑顔と社交、とはいえ……。
カフェのテラス席でランチ中のお姉さんや、庭の花に水やり中のマダムが「ハーイ」と手をふってくるところを日本人が見たら、「近所の仲良し同士」と思うでしょうね。
いやいや、誓って見覚えない方々ですから……。mintのようなおひとり様の引きこもりでも、ほんの数分近所をひと回りで社会活動したような気になれます。
言葉(敬語フリー)
近所といえば、今朝は歩いて7-8分のところにあるショッピングモールまでお散歩に……。
レジのお姉さんにショートパンツを「可愛い。どこで買ったの?」と訊かれました。タメ口で答えればいいからカンタン。
「英語には敬語がない」がウソなのは、ご存知の方も多いでしょう。確かに日本語みたいな決め事は少ないながら、目上には文脈自体を変える必要がありますが……。
(「Do you know this? これご存知ですか?」じゃなくて、「l am wondering if you know this. これをご存知かなと考えています」とか)
赤の他人との会話では、タメ口でぜんぜんオーケー。日本ではまず、「この人は歳上(=敬語で話すべき)か?」から考えなくちゃですから……。
着たい洋服は、年齢気にせず
↑のショートパンツなんか、日本では孫のいる女が着ていいものじゃありません。
とはいえ、さすがにこのセットアップを買うかどうかは、常識もセンスもある日本の夫にお伺いを立てました。
チャットの返事は、「あら、可愛いんじゃない。
そちらでは丁度良い感じのポップなファションで。(いいねスタンプ) 結構ドハマリなアイテムになるかも。」で、お買い上げ決定。
夫の見立て通りでした。ヘビロテしてるし、Marshals やTJ Max(衣類・日用品のアウトレット)のレジのイケてるお姉さんがたにも「Your outfits are so nice!」などと指差し絶賛されて。本能で生きられるのが天国です。
チカンがいない
誰かがSNSで書いていた「チカンがいない理由」。もしそんなことをされたら、女性は大声を出し、チカンは周りの男性たちからボコボコにされるから、ですって。
レイプ犯は多いアメリカながら……。日本のチカンや鼻息の荒いオトコは、それだけで日本脱出の理由になります。
フルーツ・木の実
日本より農薬の規制が厳しいためか、フルーツ全般が美味!種類豊富なりんごは小ぶりでシャキシャキ。基本ポンド量り売りで、1個づつ買えるのも飽きっぽい私向き。
ナッツ類が苦手なmintでも、Whole Foods(自社ブランド中心のスーパー・チェーン)のオーガニックアーモンド(セルフ量り売り)は常備品。リスさんも大好き、地元産くるみのミルキーな風味は別世界です。
Whole Foods Marketの共同創始者さん(左)↑のスピリチュアル系トーク、今週聴いて感動しました。
「身体にいい食べ物を売ることが好きでたまらない」「経営はゼロサム(誰かが勝ち誰かが負ける)ゲームではなく、win win(関わる人みんながトクをする)ゲーム」「側近に裏切られても、全ては愛だ」
こういう方が神さまに選ばれるんだろうな。
パン食
元々和食より洋食派。白いご飯キライだし。
とにかく神なパンのお味は、小麦粉の違いというよりガス火や電圧、湿度の関係なのかも。
眠らない街NYでは、朝の4時5時からベーカリーが始動。7時には焼きたてが並びます。常々日本のベーカリーの朝が遅いのに憤っていた私。「寝坊や怠慢じゃなく、電車が動いてないんだ」と最近やっと気づいて……滝汗でした。
バカでもわかる「フールプルーフ」
勤勉な消費者を前提に作られた日本製品は、説明や用法が難しすぎ。アメリカでは「バカでもわかるように」作らないと、「精神的苦痛を与えられた」と訴えられるでしょう。
私は貧血が持病のため、鉄剤が必需品。一時帰国時にも毎日律儀に飲み続けたのに、貧血でフラフラになりました。「食べ物だって、規定のタンパク量は足りていたはずなのに」と、怨みがましく日本製鉄剤のパッケージを見つめて愕然!
成人の1日内服量は「2錠」でした。あり得ません。アメリカでは、一回摂取量といえば1錠に決まってますもん。(ちゃんと説明読めよ!って話?)
デザイン(日用品)
お片づけが不要です。食品もキッチン・バス用品もアルファベットのロゴばかりだから、テキトーに並べておけば格好がつきます。
ユルい(学校・勤め、Mac、アマゾン)
今週からニュージャージーとコネチカット(日本の千葉・神奈川みたいな州)の公立校では新年度が始業でした。でもさっそく一斉休校になったそうで、理由は「暑いから」。
「寒いから」ってのも、もちろんあります。普通の学校・会社だけでなく、銀行・官庁もです。ある月曜日の夕方、ミッドタウンTrader Joe’sのワインショップ(現在は閉店)がいつになく人だかりでした。
「スーパーボウルとかのイベントの前日ならこんなこともあるけど、今日は違うし。なぜ?」と訝りながら帰宅して納得。寒波で翌日は一斉休日だそうで……。(ワインであったまろう作戦)
Appleさんは、保証期限がとうに過ぎたキーボードを無償交換したり、MacBookを無料ダウングレードもしてくれるし。
アマゾンさんは「不着」や「不良品」とクレームすれば、何も聞かず代替品を送ってくれるし。コロナ禍中にヘアブラシを「間違えてふたつ買っちゃった。届いたから返品したい」と電話したら……。「いいよ、返さなくて。1個分は返金するから、両方ともどうぞ」!
(単に、諸々確かめるのが面倒なだけでは……?)
テレビ・映画などエンタメ
これを最初に書くべきでした?(職業柄)。
トップ40ヒット・アーティストや映画監督などのインタビューが毎時テレビで観られるので、点けておくだけで勉強になります。
昨夜のレイトナイト・ショーは、現在トップ10に2曲が入っているサブリナ・カーペンターちゃん。ビートルズ以来の快挙だそうです。
今夜のSaturday Night Liveは、愛しのビリー・アイリッシュちゃんが弦楽をバックに……。(ステキでしたっ)
テレビドラマやリアリティ・ショーは、スケールの大きさが圧巻。主婦ものにしても、チマチマしてませんよね。
人助けとレディファースト
夏休みも終わりなので、ラジオでは子ども時代のキャンプの思い出特集がやってました。超厳しい宗教系のキャンプは、万人共通の話題。
アメリカの風土はクリスチャニティが関係?……と、クリスチャン家庭で育った私は解釈しています。
人間、厳しくされれば逆方向に振れがちです。キャンプの引率女性が男子生徒と物陰で励んでたとか――リスナーからのきわどいメモリーが次々と。
それはさておき、やっぱり助け合いのお国柄は宗教のバックグラウンドがあってこそ。昨日も目の前で、トイプードルお散歩中のご婦人が突然つまずいて転んで……。
両手が塞がっていた私は、空色ギンガムチェックのワンピースを見下ろしてオロオロするばかり。でも瞬時に若いカップルが走り寄って、女の子がワンちゃんのリードを握りました。
そこに年配の男性が駆けつけて、カップル男の子に「君はあっち側に回って!」と指示。男性ふたりで大柄なご婦人を助け起こし、近くのベンチに掛けさせました。なんとか無事だったご婦人は、「みなさん、ありがとう」と。
「みなさん」のうちに入らない私は、すごすごと退散。今考えたら、荷物なんか放ってすぐにかがんで、「大丈夫ですか?!」と安否を問うべきでした。「見下ろしてるなよ」って話。まさに幼時からの訓練の積み重ねでしょうね。
まとめ〜「キチンと」がイヤになったら
以上、テキトーな怠け者のmintを露呈した項目ばかりで、スミマセン。結論はそういうことです。私と同類の方、ぜひぜひアメリカにお越しを〜!!