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正式譲渡

保護犬ラブラドールちゃんのトライアルが始まり、生活が激変した。
お迎えして数日は結構しんどかった。
それでもお迎えして1週間もすれば、お世話に慣れて楽しみが増えていった。
犬の知識が多少あるとはいえ、初めての飼育なので、気になることは確認の意味も込めて保護団体になんでも聞いた。
「初めて飼われるとはいえ、しっかり考えながらなさっているので大きな不安はありません。まずは環境に慣らして楽しみながらゆっくりと進んでください」との励ましの言葉をいただいた。

トライアル開始から2週間が経ったころ、
「譲渡の手続きに進んでもよろしいのでしょうか?」とメッセージが届いた。私達夫婦は改めて責任の重さを感じながら、手続きをお願いした。
先方のご都合や私たちの準備もあって、結局正式な書類を交わすのはそこからまた2週間後となった。


そして、いよいよ正式譲渡の日。
久しぶりに保護団体の方に会ったラブちゃんは、大きな体をゆらして大興奮だった。この家に来る前に可愛がってもらったことをよく覚えているようだった。
終生愛情と責任をもって飼育することを誓い、誓約書にサインした。
そして、ラブちゃんを加えた家族全員で写真を撮っていただいた。

譲渡費用は4万5千円。
内訳は避妊去勢手術、血液検査、フィラリア検査、ワクチン接種、犬登録、狂犬病予防注射、マイクロチップ代金・登録料、保管料・輸送料他。
譲渡以前にかかった医療費の一部、必要な諸経費のみである。
保護団体への寄付など一切求められなかった。

それどころか、さまざまな物品を中古品として安価で譲っていただいた。
ほぼ新品のようなベッドはあまりにも安く譲っていただいていて恐縮した。「大きいベッドがあるので使いませんか?」と尋ねられたのだが、犬のためを思って用意してくださったのだと思っている。
今はラブちゃんのお気に入りのベッドである。最低限の飼育だけでなく、よりよい暮らしのヒントまで下さった。感謝している。


マイクロチップ情報登録の名義変更、AIPO(日本獣医師会)登録の名義変更は保護団体がしてくださった。マイクロチップが義務化されて環境省の登録が始まったが、2年以上前に生まれている子たちはAIPO登録が主だったそうで、どちらにも登録されている状況になっている。

ラブちゃんは市外からの転入になったので、犬の登録については区役所へ出向く必要があった。鑑札や狂犬病予報接種済票などを持参して、飼い主登録(名義変更)をし、新しい鑑札と交換してもらった。

こうして、保護犬ラブラドールちゃんは我が家の一員となった。



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