EP.1 「とんでもない世界だなと思って」
はじめに
-この対談の仮タイトルは「相談にのるということ」です。お二人とも占いという共通のお仕事をされていて、人から相談される機会が多々あることと思います。日頃、悩んでいる人にどんなふうにアドバイスをされているのかとか、心ってどこにあるのかとか、そういうことについて聞ければと思っています。
かずみ 見えないものが「視える」家系に生まれて。でも母や祖母は占いはしていませんでした。「近所の誰かがいなくなったけどどうしたらいいか」とかいう相談に乗ったりとか、そのぐらい。女の人の誰か一人だけがそんなふうになる(視える)感じ。うちは男の子しかいないから、私でもう終わりかな。
北川 うちも、ひいおばあちゃんのほうがそういう家系。「イタコ家系」って言っちゃうと語弊があるんですけど。やっぱり女性のほうが引き継いでいます。母は少し仕事としてやっていたんですけど、今は引退して、私が継いでいるという感じです。
-女性が引き継いでるんですね。
みんなにもお知らせが来るもんだと思ってた
かずみ うちが視える家系だったから、小さな頃から、そういうことはみんなが分かることなのかなと思ってて。小学校高学年のときかな、一緒にスケートに行くことになってた友だちが「おばあちゃんが死にかかってるから行けるかどうか分かんない」って言ったんです。そのとき私が「そんなん分かるやろー?」って返して。そしたら、なんかみんなの様子が変…笑。で、これはちょっと一般的な感じじゃないのかしら、って思った。誰が死ぬかとかいうことは、普段、家では分かってたから…。
-普通の会話でも分かる感じなんですか?
かずみ 「危篤です」とか電話があっても「あ、まだだね。今回はいける」とか。なんの知らせもないとき、喪服に風を当てたりしたら電話がかかってくるとか。…そんな感じ。だから、みんなにも電話じゃないお知らせが来るもんだと思ってた。「そろそろかな」みたいな。
-北川さんはそういうのは分かります?
北川 私はチャンネルを入れないと分からないんですよ。うちの母はたぶん、かずみさんと同じような感じだったんじゃないかな。うちはですね、少し特殊で。口から(見えない世界と)繋がって、相手へのメッセージを喋るんですよね。恩人の方から家系について「雑巾体質の憑依体質ね」って言われたことがあるんですけど。うちの母は特にそれで。ちっちゃい頃から、相手が強い人だったりすると、エネルギーを真っすぐ受けて悪くなっちゃったり、高熱を出したりする感じだったんですよね。
-雑巾体質の憑依体質…憑依はまだ分かる感じがするけど
北川 雑巾体質っていうのは、良くも悪くももう、全部拾っちゃうんですよ。だから人混みに行けない、神社にも行けない。行くとすぐいろんなものを拾っちゃうから。今は大丈夫なんですけど。
「そこまでわかる?」って引いちゃう人もいて
-雑巾っていうと、掃除して回ってるっていうような?
北川 そうそう。どういうことかっていうと、見えないエネルギー体が「これをこの人に伝えてほしい」って、うちの母に言ってくるんですよ。でも初対面の人に伝えるなんて(相手の人は)気持ち悪いじゃないですか。でも伝えないと、こっちも具合が悪くなっちゃったりする。だから、そのことを伝える。すると、喜ぶ人もいれば、ぎょっとして怖がる人もいて。(エネルギー体からのメッセージを)「聞きたい」って言ってたはずなのに「そこまでわかる?」みたいな感じで引いちゃう人もいたり…ということがあったんですけど。
-それは死んじゃった人とかが「この子に伝えてほしい」とか言ってくるみたいな感じなんですか?
北川 そんな感じだったみたいですね。でも、うちの母はどちらかというとそのそっちの、見えない世界のほうを信じていないという感じだった。だから自分の頭がおかしいと思って、当時住んでいた埼玉の精神科に行ったんですね。母は「あなたは何でもないです」って言われて。それから…私が小学生のときも、母は原因不明の膠原病みたいな状態で、常に体調が悪かったんですよ。ガリガリで細かったうちの母が、男性の声で喋り出したり、大の大人4人で母を持ち上げようとしても持ち上がらないとか。そういうことを間近で見てたから、とんでもない世界だなと思って。
ちょっとこれはお祓いとかじゃだめ。どうしたら人生を変えられるかっていうところで、母は脳科学とか心理学とか宗教とかを徹底的にやって。で、私が小4のときに精神科に「ちょっと入院させてください」って言って。
-入院中も学んだんですね
北川 整えるっていうことをして、いろいろと腑に落ちて。母は「霊的な」というよりも「宇宙と自分と」っていうことを学んで。今はもうお陰様で元気になりました。母がそうやってやってきたから(雑巾体質ということにも)私も気をつけてるんですけど…わかりました?説明、笑
-めっちゃわかる!
北川 ですよね。アハハ!!
日頃は普通の町に暮らす人。だから勝手には視ない
-妊娠中に見えない世界と繋がりやすくなるということは…かずみさんは繋がりやすくなったんですか?。
かずみ パチンコばっかりしてました。
-ハハハハ!!
かずみ 繋がらないようにしたね。
-あ、そうか、繋がらないように。テクニックみたいなのもあるんですね。
かずみ そういう邪悪なものを持ってきて、繋がらないように、笑。
-あー!はいはい
北川 抜けちゃってる人は、大きくは影響を受けないんですよ。
-なるほどー!
かずみ 子どもの頃はそんなん(北川さんのお母さんみたいに、見えない世界と簡単に繋がっていた)だった。でもあとは「視てくれ」って言われて「はい!」って応えたらそのときにチャンネルが合うみたいな感じ。だからラク。
-チャンネルの合わせ方も、歳とともにだんだん学んでいく感じなんですかね。
かずみ お申し込みいただいたら「視てください」「はい」っていうふうに、なんか合う。勝手には視ない。
北川 縁がないと視えないんですね。その人と。タイミングとかもあって。
-かずみさんは今は紹介の人しか視ていないんですよね。
かずみ うん。紹介されずに来る人もたまにいるけど、全然通じない。
-へー!自分のゴーサインが出ないっちゅう感じかな。
かずみ 例えば、言ってほしいことを自分で決めちゃっている人とかは視えない。自分は日頃、普通の町に暮らす人だから、宇宙と交信ばっかりしてるような人も、もう視えないかな。…「神になりたいんです」って来た人がいて「どうしたらいいですか」って言うから、ケンタッキーとか食べて普通になってきてくださいって。
-一同 ワハハハハ!!
かずみ 普通になってきてくれって。
-その方、あとで「かずみさんがケンタッキー食べよっち言ったけん食べてきましたよ」って戻ってくるとか。
かずみ 「ケンタッキーとか食べていいんですかね?」みたいな感じだったね。笑
次回もユーモアたっぷりの真剣勝負!!「相談するときに必要な心構えとは?」
占い対談②へつづく…
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プロフィール
さとうかずみ
「視える家系」に生まれて幼少期から不思議な体験をしながら、それを普通のこととして暮らす。20年くらい前から頼まれれば占いをするようになり、その後10年ほどして別府での会社員生活を終了。旅をしながら手相占いやチャネリングをする「旅する占いkotan」として、国内各地で活動している。2021年から拠点を沖縄に移しつつ、時々別府を訪問。手芸が得意でアダンの帽子を編んだり、縫いものをしたり。温泉が大好き。
https://www.instagram.com/tabiura/
北川晶子(きたがわ・しょうこ)
見えないエネルギーに繋がることができる家系に生まれつく。九州の高原や山に魅せられ、25歳の時に関東から別府に移住。占いの場ではその人それぞれが持つ魂本来の波動をキャッチし、魂の言葉を代弁。相談者にメッセージの橋渡しをするコンサルタント的な役割をする。開運をサポートする勉強会や、個人セッションなどを開催。お菓子作りも得意で、発酵バターを使用したシナモンロールを販売することも。走ることが大好き。
https://www.instagram.com/kitagawa_syouko/?hl=ja
Magazine Crew
三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。
https://www.instagram.com/nemuidesu?igsh=a2wwbHRkZnh2MDM2
戸倉江里
2012年東京より耶馬溪に移住。出身は京都府舞鶴市。写真家、編集者、制作業に携わる。お米と大豆と野良仕事 <とくら家の食べるもの> を夫と共に営む兼業農家でもある。お米の季節は <つどう、たんぼ> 開催。ワークショップでも援農でもない、一緒に体を動かして一緒にご飯を食べる時間をご一緒しましょ〜!
https://www.instagram.com/eritokura?igsh=MWdpY2kzcTdrOGN1NA==