「たのしいproject」をやってる楽しい人について書いてみる。上の巻
記事・写真 三浦順子
友だちの岡原さんは「たのしいproject」というのをやっている。
たのしいprojectとは何か。岡原さんに聞くと「障がいのある子も含めて、みんなが楽しめるワークショップや音楽会などの企画をしている」と説明するだろう。その説明はフワッとしている。わかるようなわからんような、という感じかもしれないなーと思う。
わたしが初めてその存在を知ったのは2023年5月の写真展「透明人間」だったと思う。東京在住の写真家・山本美里さんには重度の障がいを持つ息子さんがいる。その登校に付き添って支援学校の校内で過ごす自分自身の姿やその周辺を映し出した写真展が各地で話題になっていた。
その展示を、大分のアートプラザっていう、ちょっとでかいところで開催したのだ。たのしいprojectかぁ。なんかすごい行動力だ。
それからわたしは、たのしいprojectをSNSでフォローした。そしたらなんか結構近所にしょっちゅう出没しているようでちょっとびっくりした。ある時にはうちから500メートルくらいの距離にあるカフェで展覧会を見た、っていう投稿が上がってきた。簡潔かつ的確なスカッとした内容で、あーこれはわたしにはない持ち味やな、すげえー、と感心した。この人とどっかでニアミスしているかもしれないなーとは一瞬思ったが…
それからほどなくして、実物が現れたのだ。わたしと友だちがその「加藤理容所」というカフェでのんきにコーヒーを飲んでいたとき、岡原さんはスカートを泳がせながらフワーっとやってきた。どうやら温泉帰り、なんかきれいな人がきたなーと思った。そんで入り口付近で一瞬消えた笑。何だ?忘れものを車に取りに行ったのか?
その人はすぐ戻ってきた。店に入り、ちょっとしてから「あのーわたし、三浦順子さん(わたしです)に会いにきました」というのだ。
え?!
わたしに会いにきたって?!
ただの一般人ですけど!
…よく状況が飲み込めなかったが、そうだ、わたしはその日、店主の加藤さんのSNSに「1時ごろ友だちとコーヒー飲みに行きまーす」とコメントしてからここに来たんだったね。どうやら岡原さんはそれを偶然見てきたらしい。でもなんでわたしに会いに…?と思ったのだが、岡原さんの説明は確かこんな感じやったと思う。
岡原さんとわたしの共通の友だちに、機織り作家の高木康子さんというものすごいパワー台風みたいな人がいる。ある日、岡原さんは高木さんの展示会に出かけた。そこにはいろいろな人がいた。その後、高木さんはメッセンジャーで岡原さんに「今日展示会であなたが会ったのはこの人だよ」と、プロフィールとかを送ってきた。その中の1人が、その場にいなかったわたしだった。
高木さんはその「三浦順子」と書かれたFBのプロフィールを岡原さんに送ったあと「あ間違えた」と書き添えたというのだ。それで、岡原さんは逆に気になって、あ、あの人やと思って会いにきてしまったと。
何それ!!爆笑
…で、それ以来岡原さんとコーヒー飲み友だちになったんやけど。岡原さんがやるいろいろなイベントに誘ってもらってそれに通いながら面白おかしく過ごしていたら、ある日、岡原さんはある講演会をやりたい!!ちょっとでかいところで!!と言い始めたんですよ。
それが、西郷孝彦さんという人の講演会だったんですがね…
つづく
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プロフィール
↓岡原さん主宰たのしいprojectのインスタ
https://www.instagram.com/tanoshii_project/
↓岡原さんとライター三浦がいーつもコーヒーを飲んでいる加藤理容所の加藤さんのインスタ
https://www.instagram.com/barberkato2021/
Magazine Crew
三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。
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