韓ドラに始まり、韓ドラに終わるー2021年韓国ドラマの旅+αを振り返る
あと一週間で2021年が終わってしまう。
時の流れはなんと早いことか。
さて、一年のほとんどを巣ごもりで過ごした2021年。
昨年、「愛の不時着」で韓国ドラマ沼に目ハマった流れを引き継ぎ、韓ドラ三昧の一年だった。
と言うことで、今年のドラマ視聴総括をしておこうと思う。
1. 2021年ドラマの旅(50作品視聴、そしてほぼ韓ドラ)
今年完走したドラマは、キリよく50作品。
昨年完走したドラマが26作品だったから、ほぼ倍のドラマを視聴したことになる。
我ながら、順調に韓ドラ沼にどっぷりな一年だったという感想。
そして、完走したドラマの内訳は、韓国ドラマ74%、日本ドラマ22%、そしてアメリカドラマ4%。
ダントツで韓国ドラマにハマった。。
今年は日本のドラマにも目を向けようと、いくつかの作品視聴にトライ。
確かに良い作品はあるにはあるけど、数から言えば、韓国ドラマの勢いには敵わないというのが正直なところ。
ちなみに今年完走した韓ドラを順位付すると、こんな感じ。
(上半期でも同じことやってますが、その後再観&評価が変わり、順位が変動してたりします)
何はともあれ、ここでは、今年の韓ドラベスト12作品と、プラスαで日本ドラマ2作品を紹介していきます。
*以降、紹介するすべての過去記事はネタバレ含みます。これからこれらのドラマをご覧になる予定のある方はご注意ください。
2.『賢い医師生活2』に癒された2021年夏
『賢い医師生活シーズン2 全12話』
「賢い医師生活」との出会いは、コロナ禍でNetflixが生活の一部になった2020年。
波乱万丈な展開が多い韓ドラとは一線を画する秀作がコレ。
そして、「賢い医師生活」待望のシーズン2が、2021年6月〜9月に配信された。
配信される曜日はウキウキ。
毎週の配信を心待ちにした2021年のベストドラマだ。
シーズン2もシーズン1と同様、病院における医師や患者の日常が淡々と描かれる。その一方で、登場人物たちの恋愛がフォーカスされ、そこがこれまでと一味違う。彼らの恋がゆるりと、そして時にせつなく表現されているところも、みどころのひとつだ。
なんと言っても主役5人の関係性が尊いこの作品。私の巣ごもり生活に間違いなく潤いを与えてくれた。今年の夏の思い出は「賢い医師生活シーズン2」と共にあると言っても過言ではない。
よって「愛の不時着」に続き、殿堂入り。
*「賢い医師生活」の記事をまとめたマガジン「賢い医師生活研究室」を作りました。
(無料記事10本、有料記事1本収録)
3.『ナビレア』『マイ・ディア・ミスター』など、ヒューマンドラマに号泣
『ナビレラーそれでも蝶は舞う 全12話』
2021年は、号泣ヒューマンドラマとの出会いが多かった。
その中でもダントツに心動かされたのが「ナビレラーそれでも蝶は舞う」。
スランプに悩む23歳のバレエダンサー イ・チェロクと、バレエへの憧れを捨てきれず70歳にしてバレエを習い始めるシム・ドクチュルの絆と成長の物語だ。
完璧なバレエシーンを演じるソン・ガンもすごいが、ドクチュルを演じたパク・インファンの演技が泣かせる。
「人生で今日が一番若い」ということを胸に刻みながら視聴した作品でもあり。
70歳のドクチュルが諦めることなく夢を追う姿に、勇気と感動をもらった。
もう、超おすすめのドラマです。
『マイ・ディア・ミスター私のおじさん 全16話』
韓ドラ沼にハマって以来、名作と呼ばれる作品の多くを制覇してきたつもりだったが、まだ大物が残っていた。
それが「マイ・ディア・ミスター私のおじさん」。
物語前半は暗過ぎて(IU演じるジアンが一切笑わない。。)、完走できるか自信を失う程だった。が、その過程を経てこそ、後半の展開に涙&涙。
登場人物それぞれが抱えている傷や生きづらさを丁寧に描いたこのドラマには、「幸せになることを躊躇してはいけない」というメッセージが込められていて、心の深いところに入ってくるのであった。
ずばり、名作。
『ムーブ・トゥ・ヘブン 全10話』
2021年視聴したヒューマンドラマで忘れてはならないのが「ムーブ・トゥ・ヘブン」。
「愛の不時着」で”癒しの第五中隊員ウンドン”を演じたタン・ジュンサンが、アスペルガー症候群のハン・グルとして登場。
そして、刑務所を出所したての叔父、サングを演じるイ・ジェフンとのケミストリーも抜群だ。
「死」がまつわるだけに明るい話ではないが、人生の意味について考えさせられる作品だ。故人の「想い」を伝える仲介人、遺品整理士として働くグルとサングが、ぶつかり合いながらも絆を深めていく過程もみどころ。
4. ドラマの王道、恋愛ドラマにときめき&癒される
『海街チャチャチャ 全16話』
ドラマの王道といえば恋愛ドラマ。
今年イチオシの恋愛ドラマは、キム・ソノ主演のロマンティックコメディ「海街チャチャチャ」。
のどかな海街で繰り広げられる人間模様が可笑しくも温かく、そしてキム・ソノ演じるホン班長にマジ惚れ。毎週の配信がめちゃめちゃ楽しみだった。
ただ、最高の最終回を迎えた直後、キム・ソノがスキャンダルに巻き込まれ、ドラマの余韻に浸ることができなかったのは悲しかった。。
それでもホン班長との出会いが、今年一番のトキメキだったことは間違いなし。
キム・ソノを応援しています!
『都会の男女の恋愛法 全17話』
地味なんだけど、すごく好きなドラマが「都会の男女の恋愛法」。
チ・チャンウク演じる、一途な男ジェウォンの「未練と嫉妬」がめちゃめちゃ女心をくすぐるのだ。そして、キム・ジウォン演じるウノとの恋がもどかしさが、やたらとツボ。
1話約30分という尺で気軽に鑑賞できるところもお気に入り。
また、インタビュー形式での物語進行は斬新&テンポもよく、スタイリッシュな仕上がりになっている。
『ボーイフレンド 全16話』
パク・ボゴムって、なんであんなに目が澄んでるんだろう。。
もとい、ソン・ヘギョ&パク・ボゴム主演の「ボーイフレンド」はコメディ要素なしの純愛ドラマだ。
とにかく、ボゴム演じるジニョクの笑顔と涙に一喜一憂しながらドラマを視聴。
純愛ドラマの王道ながらも、細かい捻りが効いていて古さを感じさせない。
にしても、年下の男との純愛って、個人的にはど真ん中なのよね。。
5. ドロドロの人間模様で魅せる、さすがな韓国ドラマ
『イカゲーム 全9話』
2020年が「愛の不時着」の年だったとするなら、2021年は間違いなく「イカゲーム」の年だった。
サバイバルゲームが題材の作品は珍しくはないが、イカゲームは特別だった。
大人たちが子供の遊びで競い合うという設定、ゲームのわかりやすさ、登場人物への共感、映像的に映えるデザイン(衣装の色含む)など、視聴者を惹きつける様子をふんだんに盛り込み、世界的ヒットを勝ち取った。
ドラマ「補佐官」で敏腕補佐官を演じたイ・ジョンジェが、究極のダメ男を演じているところもみどころのひとつ。
『SKYキャッスル 全36話』
「SKYキャッスル」はただのお受験ママバトルを描いた作品ではない。
まず、サスペンス要素の組み込み方が秀逸。そしてそれ以上に、超高学歴社会である韓国の社会問題「受験戦争」への切り込み方が鋭い。
とにかく、見応えあるドラマなのだ。人の期待に応える生き方の不条理について、深く考えさせられるという点でもよく出来た作品。
また、子役も含め、俳優たちの演技力の高さたるや。
続きが気になり一気に完走してしまった。
6. お仕事ドラマ+サスペンスで脳に刺激を
『ハイエナ 弁護士たちの生存ゲーム 全16話』
大人の恋、そして仕事。
雑草的にたくましい女と、エリート男の絡みが秀逸なドラマ「ハイエナ」。
「鼻持ちならぬエリート弁護士が騙され、正反対のタイプの女に振り回されたあげく、あれよあれよと彼女ペースにはまっていく」と言うよくあるパターンを、キム・ヘスとチュ・ジフンの味ある演技が見応えのあるものに仕上げている。
こちらも、「都会の男女の恋愛法」と同じく、男の失意や嫉妬の描写が愛おしく。
スピード感溢るる、大人のエンターテイメントです。
『シグナル 全16話』
「シグナル」はなんといっても脚本が素晴らしい。
過去と現在がパラレルで変化していくという難しい設定にもかかわらず、そこには数多くの伏線が張り巡らされている。そしてその伏線が、過去と現在双方で見事に回収されていくという神技脚本。
現在を説明するための過去ではなく、現在と協働する過去を描くことで物語に厚みが加わっているというか。。
ともあれ、三人の主要登場人物(チョ・ジヌン、キム・ヘス、イ・ジェフン)たちの「諦めなければ未来は変えられる」という執念にも似た想いがグッと迫ってくる、深みあるドラマだ。
『恋愛ワードを入力してください 全16話』
恋愛ドラマにカテゴライズすべきか悩んだけど、「恋愛ワードを入力していください」はお仕事ドラマであると判定。
確かに、タミとモゴンの「歳の差恋愛」はあるあるだらけで、共感しまくりだったけど、仕事に生きるタミのカッコよさの方に軍配が上がった。
迷いがなく、自分の軸がしかっりとあるタミの甘くない生き方が好き。
ともあれ、女による女のためのドラマという感じで、今時感満載+スピード感溢るる作品だ。このドラマも、面白すぎてあっと言う間に完走してしまった。
7. プラスαは秀逸な日本ドラマから
プラスαは日本のドラマから。
勢いがないといいつつも、良いドラマはもちろんある!
『大豆田とわ子と三人の元夫 全10話』
坂元裕二脚本というだけで期待値は上がる。
そして、その期待を裏切らない面白さなのが「大豆田とわ子と三人の元夫」。
松たか子演じる大豆田とわ子の、飄々とした演技が絶妙。
そして、ドラマティックな出来事であっても、あえてそう感じさせない演出もお気に入り。登場人物たちは深刻な事情を抱えている時でさえ、その深刻さを表に出さず、淡々と対処・対応しているあたり、ある意味リアルなのだ。
幸せになることを諦めないとわ子と、三人三様の元夫たち(特に岡田将生演じるしんしんが最高!)のダイアログが秀逸で、久々に日本ドラマの面白さを堪能した感じ。
『コントが始まる 全10話』
日本の人気若手俳優総出演かと思うほどの豪華キャスト。
今をときめく、菅田将暉、有村架純、そして若いけどベテランの神木隆之介や、旬の映画に多数出演の仲野太賀、古川琴音。
これ、見ないわけにはいかない。
売れないコメディアンとご近所に暮らす姉妹の話で地味な設定ではある。
なのだが、パッとしない彼らが挫折を味わいながらも、少しづつ前に進んでいく様子が丁寧に描かれている。
こういう繊細な物語展開は日本ドラマのお家芸ともいえるのではないかな。
韓国ドラマとは一線を画する良さなのだと思う。
8. 終わりに
それにしても、動画配信サービスって本当にありがたいと思う。
いつでも好きな時に好きなだけドラマを楽しめるという幸せ。
そして、何度でもリピートできる贅沢。
ちなみに、現在視聴中のドラマは、「その年、私たちは」「不可殺」「真心が届く」「夫婦の世界」「メイドの手帖」などなど多数。。
そして、気になる新作は12月24日に配信されたコン・ユ、ぺ・ドゥナ出演の「静かなる海」。こちらも視聴リスト入り。
とにかく、ドラマ視聴で忙しい。。
ともあれ、年末年始の休みに向けて、新しいドラマの開拓もよし、今年心揺さぶられた作品を再観するもよし。
そして、来たる2022年も、今年以上にドラマライフを充実させたいと思う私なのであります。
みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。
*2021年、個人的に目標としていた「ドラマ・映画ブログ」を立ち上げました。
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「イカゲーム」「海街チャチャチャ」関連記事が人気です。
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