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読書の話

私は昔から読書が苦手だ。本を読んでいるのに、途中で別なことを考えてしまう。脳内で脱線するような感じだろうか。ただ文字を目で追っているだけで、その日の晩御飯のことや次の日の予定などを考えてしまい「あれ?なんの話だったっけ?」となり、また少し戻っては読み、戻っては読みを繰り返す。なので読書に時間がかかる。おそらく集中力と想像力が乏しいのだろう。そんな苦手意識もあり、ずっと「文字だけ」を避けてきた。読んだ事がある本はミステリーを数冊程度であった。

そんな中、去年ニシダ著『不器用で』に出会い、「読書楽しいかも」と思うようになった。ニシダさんはお笑いコンビ「ラランド」のツッコミでアメトーークの「読書芸人」にも出演されている方だ。そのニシダさんの初めての短編集が『不器用で』である。もともとお笑い好きで、ラランドも好き。ラジオなども聴いていた。ニシダさんが本を出版することとなり、読書が苦手ではあるがぜひ読んでみたいと思い、購入した。ジャンルとしては純文学だ。読んだことのないジャンル。しかし読み進める事が出来た。何度も行っては戻るをしたものの、読み終えた時、面白いと思えた。そこから、ニシダさんがおすすめする本や作家の本を読み進めた。

読書メーターというアプリで何を読んだかを管理し始めたのが去年の9月、ちょうど一年前だ。この一年で読んだ本は37冊。読書家の方からすれば「たった37冊」と言われるだろう。しかし私のこれまでの人生と比べると信じられないほどの本を読んだ事になる。最近の創作に良い影響を与えている。

今日、その37冊目を読み終えた。さくらももこ著「ももこの話」である。今さら私が紹介するまでもない。とても面白いエッセイだった。今回、友人からお借りして読んだこの「ももこの話」でさくらももこ先生の作品は4冊読んだことになる。まだたくさん残されているさくらももこ先生の作品を読めるのが楽しみである。

と、まぁ読書が苦手という話だったが、書くのも苦手だ。少しずつ本の世界を楽しんで、これから楽しい文章を書けるようになりたいと思う。



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『である調を意識してみた者』
ミノキシジルでした。

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