#013■少子化な日本にスポーツのシーズン制のスゝメ (その5)(全5話)
<やりすぎない part.3 「『道』はせめて高校生から」>
本稿その4で「道」とは、武士道、茶道や華道、柔道や空手道のことと書いたが、何も昔からの哲学や伝統文化、武道だけでなく、野球道に、カタカナに道をくっつけるサッカー道、そしてああ道になってるなあ、て思うのがダンス道。
西洋のレクリエーションが道 (日本化) になっていくのは、自分なんかには、西洋生まれの文化の本質のひとつが失われていくように感じてしまうところだ。
もちろんプロとして道になるのはひとつの究極系としてありかと思う。でもこれも一方で、転職による才能の最適化の阻害になっているところもある。まあ、これはプロや大人の話なのでここでは関係ないのでやめておくが。
多様な経験を積んで、その中から自分が好きなこと、得意なことを探求していくべき子供が、早くから「道」を固定され選択肢が狭まるのは、現代日本にとって大きな損失かと思う。少子化で先細りの将来しか見えない令和5 (2023) 年時点においてますます不利な条件であると思う。
「道」を否定するつもりはないが、せめて中学生まではさまざまな課外活動をシーズン制として、
・子供達に多様な経験の機会
・自分の適性を見つける時間
・過度な負担がかからない成長
(特定部位にも、成長に費やされるエネルギーにも)
をあげたいと思う。
少子化で各種スポーツの競技人口の減少が報告されているが、きっと多くの文化活動についても同じと考えられるし、その辺についてもシーズン制は解決のカギになると思う。
だからスポーツのシーズン制は、これからの日本に本当に必要と思えてならないのです。