近場で一泊。三浦半島三崎口の旅。
ちょっと間隔が空いてしまいましたが、近場で一泊旅のファンの皆様お待たせいたしました。
今回は、神奈川県の最南端、三浦半島の端っこ、城ヶ島の目の前の三崎口に行ってまいりました。
三崎口といえば、マグロ。マグロといえば三崎口、なのでありまして、京浜急行電鉄(京急)では、主要駅から「みさきまぐろきっぷ」というお食事やレジャー、お土産までお得な切符があるんです。
今回はまぐろきっぷは使いませんで、普通に乗車して京急の終点「三崎口」駅を目指します。
天気は上々。まだ4月というのに25度越えになりそうな予報です。
駅で降りた乗客の皆さんは、それぞれ駅前のバス乗り場に並んでおります。
かなりの人がまぐろきっぷ旅のようです。地元の人の姿はほとんど見られません。
私がまず目指すのは「小網代の森」です。
なんで、そうなったかというと、反町の行きつけのバーで「今度、三崎口の方に行ってくるんですよ〜」と話したところ、隣の常連さん(元高校の地理の先生)が、小網代の森を教えてくれたんです。なんでも、景気のいい時代に、ゴルフ場かなんかを作ろうとして売却されそうになった土地を、地元の人たちが運動をおこして食い止め、保全することになったところなんだとか(飲み屋での会話ゆえ、いろいろ適当ですみません)。
もともと、森の入り口までは行ってことがあったんですが、中に入ると時間かかりそうと思ってパスしていたところだったんです。興味はあったので、オススメに乗って行ってみることにしました。基本的に、人のオススメに乗るってのは大好きで、人生すごろくみたいな楽しさがあると思っています。こういう話を聞いて「なるほどねー!」で終わる人と、「ぜひ、行ってみますよ!」という人では、いろんな巡り合わせが違ってくると思うんですよね〜。で、私はできるだけ、人の紹介を面白がるようにしているんです。
でも、駅を降りてから結構あるんですよね。バスに追い抜かれながらゆっくり歩いておりますと、まあ、周りは畑畑なんであります。見晴らしのいい畑。こういう景色も良いモノですね。
さて、小網代の森に関する詳しいことは以下のサイトで。
関東で唯一、川の源流から流域まで、建物や舗装道路に分断されることなく丸ごとの自然が保存されており、アカテガニも生息しているすごいところなんだそう。
サイトが詳しすぎるので、私が書くことは何もありません(涙)
私が行ったときは藤の花の咲き始め?で、新緑が勢いよく青々としていた時期でした(色盲なので色はよくわからないで言っています)。
はい。そういうすごい自然林を歩いてまいりましたが、生物や植物のことにあんまり興味のない私としては、「いいところでした」という感想ぐらいしか出てきませんでした。ホント、申し訳ない。鑑賞眼が腐っています。
慧眼をお持ちの皆様なら、さぞかし楽しめる場所であることでしょう。
さてさて、その後、近くの神社や港(穏やかでとても良いところですよ)をフラフラしながら、油壺経由で徒歩で三崎口に向かいます。
沿道の景色に際立ったところはありませんが、以前、反対方向から歩いた時の記憶が蘇り、「ここがどこなーのかどうでもいいことさ〜 ここはいつか来た道〜🎵」と細野晴臣の歌声が脳内でリピートしておりました。
途中お腹が空いたので、道路沿いで座って持って行ったおにぎりを食べておりましたら、遥か遠くの海にいたはずのとんびがいつの間にか周りの電線やらにとまっているではありませんか。完全包囲です、ヒチコックの鳥です!!身の危険を感じ、その場を去り、歩きながらこっそり食べました。
※最近は鎌倉や湘南などの観光地で、とんびによる襲撃が相次いでいます。食べ物を取られるだけならまだしも、怪我をしちゃ元も子もありません。皆様、飲食時はご注意を!
ということで三崎口に到着。
一旦、本日の宿に行きまして、荷物を置きましょう。
本日は三浦A邸にお世話になります。
家守さんは、数軒隣に住んでいるそうで、左官屋さんを営んでいるそうです。そんなこともあって、宿にも佐官の技術が施されておりますです。
夕方にかけて街中をリサーチ。
路地から路地をめぐります。
歩いていたら、いつの間にか城ヶ島につながる橋の下に辿り着いてしまいました。来てしまったからには、渡らずにはいられまい。と、いうことで、ただ橋を往復したりして景色を楽しみました。
ぐるぐる回っておりますうちに日も暮れてきました。
それでは今回の旅のもう一つの目的、そこそこラーメンの店に行きましょう。
みなさんは「亀は意外と早く泳ぐ」という映画をご存知か?
私の心に残る名画の一つなんですね。
上野樹里と蒼井優のダブルキャストというこの上もなく贅沢なふざけた映画なんです。なんとこの映画のロケ場所はほとんど三崎口なんですね。
そして、松重豊が中華料理店の店主をやっていて、そこで出てくるのがこのお店。松重豊の作るラーメンを蒼井優が「そこそこラーメンだな!」というんですね。それがどうしても印象に残ってて(笑)
こちらでラーメンを食すというのが、今回のもう一つの目的だったわけです。
念願の聖地巡礼を果たした後、再び街をうろうろ。
そろそろ日も暮れてきました。
その後は、食べごとや「みなと」さんにお邪魔して、アジアンエスニックなおつまみとお酒をいただきました。適度にザワザワしてるんだけどうるさくなく、ど真ん中の厨房が丸見えなのでいろんな手際が見れたりしてとても楽しいです。
常連さんが頼んでいたガイヤーンがめちゃうまそうだったので、次回は絶対食べます(もう一度来ること前提になってますねw)
翌日です。
朝4時半にいきなり鶯の声。それで目が覚めました。
かなりでかい声で鳴いてます。
最初は隣の人のアラームか?と思ったのですが、天然の鳥の声でした。
そして、それに続いてスズメの声も…。
港町の朝はそんな具合で明けていきました。
朝の港を散歩してると何やら人影が。
近づいてみると釣り船の到着を待つ人たちでした。
これから釣りに行くんですね。頑張ってくださいませ。
私は、宿からウクレレを持ってきて、早朝の岸壁で何曲かペロペロ弾いてみました。波止場でウクレレってなんだか昭和的なシチュエーションじゃあありませんか。そんなこんなしているうちに、ZOOMの早朝ヨガの時間がやってまいりました。
ということで、港から早朝ヨガに参加。バックに海、港の景色。
なんとも素敵な1日のスタートとなりました。
そのままスマホ一つで早朝散歩をしてまして、入ったことのない路地を歩きまくっていたら、海南神社にぶち当たりました。
なんだこれは〜!!
鯉が鯉が〜!!
まるで生きてるかのように、宙を舞う鯉のぼりたちに誘われて境内でしばし過ごしました。
何も考えず4月の末に来てみたら、こんなラッキーに恵まれました。俺、何か持ってるかもよ、ふふふ。
その後またまた路地を巡っていたら、登り口の階段がありまして、てっぺんにはお寺とお墓がありました。
ここは、街を一望できる最高の立地。
こちらにお墓を持てる人は幸せですね〜。
市場のほうに行って朝ご飯でも食べよう!!
と思って市場食堂まで行ったのですが、キャッシュオンリーで食べられませんでした。
失意の中、戻る途中に、渋い朝飯屋さんを発見。
朝めし「あるべ」、いいじゃあありませんか。
一人でやってるので、5人以上の団体客お断り。いいじゃあありませんかね。
PayPayが使えるのでそこで朝食を。
はい、実に良い感じのお店で、シャイなおかみさんが一人でやっているお店なのでした。常連さんとの会話を聞きながら、美味しくいただきました。
特に、三浦野菜の3種がとても美味しかったです。
そこだけ、無国籍というか多国籍な感じの調理で、意表をつかれました。
美味しいお腹と一緒に宿に戻りますと、定宿にしている方と家守さんがキッチンでお話中でした。
話に入れてもらって、ADDress宿の情報をいただいたり、いろいろなお話を聞かせていただきました。
平日の三崎口はゴーストタウンみたい。店もしまってるし、おとづれる人もいない。週末の金土日だけ開くお店も多く、土日は別の街のように賑やかになるのだとか。
三浦A邸も週末の予約はいっぱいだけど、月から木は空いているとのこと。
今度来るときは、数日滞在で、マグロもしっかり食べようと思いました。
それからガイヤーンね、それと朝食ね、ドーナツね…..。
この街のロケーションと懐かしい佇まい、路地の魅力と人のゆったりした感じが、甚く気に入りました。
絶対また来るぞ〜!!
三浦半島ADDress宿の旅。
こちらで締めくくれて、とても良かったと思います。