全く売れない時期でもモチベーションを保つヒケツ〜半年以上、手作りデザインの雑貨が売れなかった私の場合〜
はじめに
こんにちは。この記事では、雑貨店ミャムミャムマナコ運営記録の1記事目に入りきらなかった、8ヶ月の詳しい奮闘の様子を書いていきたいと思います。
1記事目はこちら
https://note.com/minoruha/n/n0860cdae374a?magazine_key=m1c71ef979892
この8ヶ月は、ポストカード一本勝負期→メルカリ挑戦期→委託販売お試し期に分かれます。その次の分析&テコ入れ/スマホケースチャレンジ期は1記事目でしっかりお伝えできたので、それ以外の時期を詳しくお伝えしますね。
ポストカード一本勝負期(19年10月〜20年4月ごろ)
まず、すでに描いていたステンドグラス風文学アートを生かしたいと思い、目をつけたのが紙雑貨「ポストカード」。自分で刷れる手軽さと、お客様にとっての値段の手の出しやすさを考えていいのではないかと思いました。飾ったり友達に贈ったりという使用シーンを想定しました。「物語の薫りのするシックな癒し」というコンセプトのもと、童話や詩、短歌からインスピレーションを得て描いています。詳しくはマガジン「珠玉の一文玉手箱」をのぞいてみてくださいね。
綺麗に撮れた空の写真のポストカードも入れて、5点のラインナップで並べてみました。初めての通販にドキドキしながらスタートさせましたが、あまり反応がありません。
当時の写真は、絵の様子が分かればいいと人工の光の下で机に置いたものを微妙な角度から撮ったもの。その時は気づいていませんでしたが、これではお客様の心を惹きつけられないですね。
「分析&テコ入れ/スマホケースチャレンジ期」に改善した写真はこちら。比べてみてください。
メルカリ挑戦期(20年1月〜2月 現在も掲載中)
テレビの特集でメルカリが取り上げられていて、その普及度の高さを実感しました。さらにメルカリでばんばん中古品が売れているという友人の報告も耳にしました。ミンネはハンドメイド作品・オリジナル作品ばかりのマーケットだけれども、違うテイストのプラットフォームを試してみるのもいいのではないか?リスクもないということで、同じ写真で参戦。しかしここでも、ひと月様子を見てみても閲覧数も伸びませんし購入者も現れません。ただ単に窓口を増やすだけではダメか...と落胆しました。
委託販売お試し期(20年3月〜5月)
ネット通販がいまいちなら、リアルでの販売はどうか、検証したくなってきました。自分が売り子になって対面販売するのが、お客様の生の反応も見れるので一番良かったのですが、なにせそういったイベントは出展料がお高め。そこで、委託販売ができるところを探してアプローチ。ちょうど狙っている客層も合う場所を見つけました。1日の来店者数も伺い、そのうちの3分の1の方が見てくださって、そのうちの10分の1の方が買ってくだされば..!と淡い期待を膨らませました。が、撃沈。3ヶ月後に納品した数と同じ数が返ってきてしまったのです。この時の悲しい気持ちといったら...。コロナで途中からお店に置けなくなったことや、私の絵柄との相性もあるので決して委託販売先様に非はありません。売れているご様子の作家さんもいらっしゃいました。私の場合はちょっと違うのかなという印象でした。検証はできたので勉強になりました。
諦めず進められた秘訣
この後にターニングポイントを迎え、2ヶ月後にフランスが好きな方向けに作ったスマホケースがメルカリで売れたのですが、ここまでの8ヶ月で諦めずに続けられた秘訣をお伝えしたいと思います。
その秘訣は、「150時間、雑貨店ミャムミャムマナコにかけてそれでも全く売れなかった時は一度立ち止まって撤退も視野に入れよう」というマイルールを設けたことです。こうやって、投資した時間を記録し、見切りをつけるラインを明確に決めたことで、その限界までは がむしゃらに頑張ろうと思えました。
150時間という部分は、「10000時間の法則」から考えて算出しました。この法則は、心理学者のアンダース・エリクソン教授(フロリダ州立大学)らが1993年に発表した調査を元に、マルコム・グラッドウェル氏が提唱したものです。「ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10000時間もの練習・努力・学習が必要」という説です。もう少しハードルを下げたものとして、「セミプロ・中上級者と言われるレベルに到達するには1,000時間の努力が必要という理論」もあるそうです。今までかけた時間が6ヶ月時点で20時間強ということも合わせて考え、この1000時間の15%ほどの150時間を指標にしました。
売れないという状況はともすれば慣れてしまい、終わりが見えなくなってしまいます。一定期間の区切りをつけることは有効だったと思います。また、かけられる時間に限りがあると思うと、本当にこの作業に1時間使うべきかも精査しなから取り組めると思います。
そして、150時間を超えてしまった場合も、すぐ諦めようという話ではなく、抜本的なコンセプトの見直し、商材の入れ替えなど改革して再スタートしてまた次の150時間を投資してみるのも手だと思います。
自分が心からこれを買いたいと思えるモノ、値段のバランスであれば、閲覧数の母数を増やせば自分と同じような人に巡り会える確率は高まっていきます。気力や投資できる時間と費用が続く限り、ぜひ初売れという夢を捨てないでいただきたいと思います。
私のお店ミャムミャムマナコはこちらから
https://minne.com/@runaminoruha
おわりに
継続するのは、地道な作業ですよね。悲しかったり、落ち込んだり、色々ありますが、それが売れる喜びにつながる、ハンドメイド・オリジナルグッズ販売の一部なのだと思います。3記事目は初めて売れた時の感動をお伝えしていきます。ご期待ください!
それでは、今回もみなさまに素敵な雑貨とのめぐり合いが訪れますように!
参考サイトは以下の通りです。