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僕が「マイクロ人事部長」をはじめたわけ

「マイクロ人事部長」の髙橋 実です。

2020年、遅まきながら、初投稿です。
みなさま本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、僕が2018年から始めた、「マイクロ人事部長」ですが、いよいよ今年で3年目に入ります。相変わらず今の日本ではまだ浸透していないこの働き方ですが、現在4社で「週1リアル出勤、その他の日はリモートワークで」「人事責任者を行う」という働き方です。

「人体実験です」と言いながら始めたマイクロ人事部長。2年間悪戦苦闘をしながらやってきましたが、3年目に入る今年は、今まで経験してきて分かったこと、実験結果のフィードバックを、徐々にしていきたいと思います。

さて、そんな新年一発目は、「僕がマイクロ人事部長をはじめたわけ」についてお話ししたいと思います。

「人事の歪さ」に向き合ってきた10年

僕は、2008年にクレジットカード会社で40歳で人事という仕事に「素人同然」で着任してから、10年間は1社で人事責任者をする、”普通の”働き方をしていました。事業側に籍を置いて、「最も行きたくない部署」だった人事に配属され、はじめに感じた「人事の歪さ」を解消したい(ここはまた別noteで書きます)、常にこの課題感と向き合ってきたような気がします。

結果的に、この10年で3社の人事をやることになるわけですが、前職のIT企業での組織改革がほぼ完了し、いい組織になってきたこともあり、次のステージでのキャリアを考えるようになりました(この会社は、その後上場ステージに移行しています)。

新たなオファーを受けてみたら

そこで、とあるプロエージェントの方を中心に、非常に興味深いステージにある4社から「人事責任者として来てほしい」とオファーがありました。

当時、既に株式会社モザイクワークで副業をしていたこともあり、履歴書には当然モザイクワークの名前を記載しました

面接官:「当社に是非来てほしいのですが、フルコミットできますか?」
 僕 :「もちろんです。自分が持っている力を最大限発揮します」
面接官:「じゃあ、この”モザイクワーク”は辞めていただき、当社にフルタイム勤務できますか?」

じつは、お話をいただいた4社すべてから、同じことを言われました。

何故、フルコミットと、フルタイム勤務が、同義に語られるのか?

これに、大きな違和感を感じました。
アウトプットがしっかり出ていて、責任をもってやっていたら、時間という概念は、関係がないのではないか?「出社すること」が、フルコミットの証明になるのか?
これが、一つ目の違和感でした。

優秀な新卒学生が、副業をやりたがる

ちょうど転機のタイミングで、アーリーアダプター企業が、副業推進を始めて、話題になっていました。

そんな時、非常に優秀な学生たちと話す機会が多くありました。

僕 :どんな会社に行きたいと思ってるの?
学生:自分仕事以外にもやりたいことがあるので、副業がOKのA社とかB社とかC社がいいです。
僕 :・・・。それは、それぞれ全く事業もビジョンも異なる企業だけれど、大丈夫なの?
学生:仕事以外のやりがいも、大事にしたいので。
僕 :(・・・。仕事に就いたことがなく経験がゼロベースなのに、いきなり副業なんてやったら、折角優秀なのに、それこそフルコミットせずに中途半端になるんじゃないの?)

これを、優秀で賢い、それこそ東大や京大、早慶の学生さんから、多く聞いたのです。

いや、そもそも副業(複業)は、片手間ですき間時間にやる仕事なんてないはず。やるのであれば、時間は限られているかもしれないが、フルコミットしてフルパフォーマンス出さないと、そもそも副業先の人たちから、評価されないし信頼されないんじゃない?

おい、ちょっと待て。副業の考え方、おかしいぞ。

この違和感が、僕を動かしました。

副業は、日本の労働生産性を落とす?

うーん。
そもそも企業は、フルタイム勤務に拘っているし。
一方で働く人は、仕事にフルパフォーマンスを出そうとしていないし。

ましてやこれからの世代を担う、優秀な人材がいきなり就業経験値もないのに副業なんてしたら、本業での成長機会を阻害して成長が鈍化するか、本業が疎かになるだけなのではないか?そんなことがまかり通ったら、そもそも労働人口が激減する日本で、副業をやればやるほど日本の労働生産性はどんどん落ちていくだけではないか?

だったら、本気でフルパフォーマンスを出す複業、自分がやってやるよ。

そうして、僕の「本気の複業」が、スタートすることになります。
まだ、未開拓の副業分野、一人のリソースを分け、メイン・サブで切り分ける「副業」ではなく、それぞれフルパフォーマンスを出す「複業(パラレルワーク)」これをやると、何が起こるのか。

この「人体実験」をすることに決めました。

ということで、本当に申し訳なかったんですが、オファーをいただいた4社はお断りをして、「複業可で、出勤義務がないことを認めてくれる」企業のみに新たに探すことにチャレンジし始める決断をしたのです。

20200109_法政大学坂爪先生授業

さてさて、では、この2年間は、どんなことが起こったのか。
今年は、この「マイクロ人事部長」。2年間経験してきて学んだことを、少しずつカタチにしていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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髙橋実@マイクロ人事部長
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