バスにゆられて、島へ(2)猫たち
城ヶ島を歩いていると、猫がぽつぽつと落ちていた。
それはもう、本当に落ちているとしか言いようもなく。
あんまり無防備に寝ているものだから、びっくりして、しばらく寝顔を眺めていた。
暑くないのかな、と思っていたら、べつの一匹がやってきて、私の影のなかに入った。
猫もやっぱり、午後の陽射しは暑いらしい。
起きてきた猫をなでてみると、猫はおとなしくなでられていた。
それで、ああ、地元の人たちに大事にされているんだなあ、とわかった。
三崎は、猫の町。
猫がのびのび暮らしている町は、いい町だと思う。
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