見出し画像

自己紹介♯2 運動を伝えるって?


・運動に対してのとらえ方が変わった私

 ヨガトレーナーのMINORIです。
前回の自己紹介の記事を読んでいただいて、いいねだったり、コメントをいただき、本当にありがとうございました!

前回の記事で、
みなさんからのいいねやコメントを受けて、
嬉しいなという気持ちと共に
少しでもいろんな方に「運動」へのとらえ方が
変わっていけたらいいな~と思い
もう少しだけ、私自身の経験とともに、なぜ?「運動」に対してのとらえ方が変わっていったのかについてのお話にお付き合いください。

今回も読みながら、運動の専門家ってこんな視点でとらえているのか!
と知ってもらえればいいなと思います。

・「運動」について考えさせられる日々

 前回は、大学生になるまでに、運動音痴から、運動ができるかも…と価値観が変わってきたというお話をしましたが、
 そこから、無事に!!大学を卒業して
(入院したときは、単位が危ういことはありましたが…)
理学療法士という職業につき、
リハビリテーションという分野の世界に入りました。

 
この理学療法士というのは
以下、HPからの引用です。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、
および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法
(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、
自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。

理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改 善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。

https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapist/

とあります。
一言でいうと、「動作の専門家」

この「動作の専門家」でも
いろいろな分野があるのですが、私は「神経系」という分野で
神経疾患がある子どもから大人の方に「動作」を伝えてきました。

神経って聞くと、「???」と思う方もたくさんいると思いますが
私もそうでした。

運動は筋肉や関節が動いているのですが
その大元はどこかというと、「神経」。
このみえない「神経」が
うまく働いているからこそ
筋肉や関節をしっかり動かすことができて、
結果的に日常的に私たちが見えている運動ができています。

この神経に何かしらのエラーがでていると
・筋肉、関節がうまく働かない
・思った通りの運動ができない
・自分では動かしたくないのに勝手に動いてしまう
・勝手に手足が突っ張る

など、「運動」に対して
自分の意志と違う動きになってしまうという方や
思った通りに動けない方に
「運動」というものを伝えていました。

自分の意志と違う動きになってしまう
自分の思い通りに動けないという方に対して
新人の時に伝えていたのは
普段歩いている動作、立つ姿勢、寝返る、起きる
すべてにおいて
自分が今までイメージしていた動作や経験した動き
そして、解剖学や運動学で習った動き。

これをリハビリで伝えたときに
患者さんからは
「こんな動きできないよ…」
「動かせない…」
というどんよりとした気持ちとともに
「できないんだ」という声を繰り返しもらう日々が続きました。

その声を聞く度に
「なんで伝わらないんだろうか?」
「本当だったらうまくいくはずなのに…」という
ふがいない気持ちと、勉強しているのにうまくいかないのはなぜ?
というもやもやした気持ちを抱え
日々、患者さんに向き合っていました。

悶々とした日々が続く中で
勉強していることが必ずしも正しいという訳ではない!
ということにも気づき始めた時に

「運動ってどういうことなんだろう?」という
疑問や「どうしたらその人が動いていると感じられるだろうか?」
と考えるようになりました。

今まで自分が「この動きが正しい」
と信じてきたものは
私が経験してきた身体や、見てきた姿勢、
一般的に言われている姿勢や動きという概念での動きであって

そしてその動きというのは大前提として
神経・骨格・筋肉、身体に
大きなエラーがないから
できる運動であるということだ
ということに少しずつ気づくようになりました。

そして、神経に何か問題がった人達からすると
一般的に言われている動きというのは
めちゃくちゃ難易度の高い運動であること
(私たちでいうと、運動初心者に一流選手の動きと同じような動きやトレーニングをしてくださいといっているような感じ)ということなんだな…と
感じるようになりました。

・運動は氷山の一角である

ここから、「運動」というとらえ方が自分の中でまた変わり、

普段私たちが無意識に
している運動というのは
氷山の一角であり

その背景には
あげれば数えきれないほどの
要素がからんでいて
(神経によるコントロール、骨格、筋肉、場所、気温、感情、概念、、など)
その要素を積み上げたことによって

普段私たちが動けている、生活できている
という状態になっているのだ
ということに気付かされました。

・「正しい動き」って何だろうか?

ここからみえてきたのは
「正しい動き」というのは
半分正解で、必ずしも正解ではないということ。

正しい動きというのは確かに
効率がよく、理にかなった動きですが
それは神経によって伝わった信号が
筋肉や関節を動かして、初めて成り立つもの。
(その他、環境などの影響もあるが)

なので
「正しい動き」や「運動」を伝えるときに大事なのが、
まず、その人をよく観察すること。

その人は身体として
どんな状態にあって
どんな環境にいて
どんなことを感じて
動いているのか、、?

それを読み取ったうえで
その人はこういう風に動いていくとよいのではないか?
と導いていくことが
理学療法士である「動きの専門家」として
いろんな人の動きを見る中で大事だということが
みえてきました。

なので
普段動いている、私たちが見えている「運動」というのは
ほんの一部分であるということをまず理解できると

自分が理想としている動きや自分自身の考えている動きに
ズレがある人は
そのずれはどんな要素からきているのか?
ということを考えてみると
今のあるズレが変わるのではないかな~と思います。

・いろんな可能性を秘めた「運動」

「運動」っていろんな要素がからんでいるということがみえてきた瞬間、
私にとって、運動というのは、複雑で、難しいけれど
背景にいろんな要素が絡むことによって
人を変えることができて、いろんな可能性を持つ
すごいものなんだな~ということに
改めて気づかされました。

そして、これまでお話した通り、
運動苦手な自分から、少しずつ運動に対する価値観が変わってきて
運動ってすごいな!という風に感じるようになってきた今、
皆さんにこうして記事を書いてみたり、
普段、トレーニングやヨガを通して
日々、運動を伝えるまでになりました。

なので、
「運動」に対して苦手意識や、何かうまくいかない…と感じている方は
是非一度、「運動ってなんだろう?」と改めて
考えてみていただきたいな~と思います。

長い長い2回にわたる自己紹介、読んでいただき、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集