22 in London
初めての海外で、22歳の誕生日を迎えたとき。
今でも覚えている。不安で仕方がなかった。どんどん寒くなって、何もしないままロンドンでの日々が過ぎる気がした。
『ここ数日なんだけれどどうしてか突然涙腺が緩くなっていて、常に泣く機会を待っているみたいだった。
誕生日の前日の日曜日、serpentine gallaryに行きたくてハイドパークを通り抜けた。
小雨の降る公園には人影がなく、雨と自然の中に来て安心したと同時に少し泣いてしまった。
周りには人もいなくて自然と白鳥だけ。
吸い寄せられるように向かった暗いトンネルの先にある湖に、一匹の白鳥がいた。
目が悪くなっているので定かではないけれど、白鳥は私を見ながらゆっくりと泳いで消えたように思う。橋の向こうには解体途中のクリスト&ジャンヌ=クロード作のマスタバが見えた。
その夜はロンドンに来て初めて沢山泣いた。
誕生日の夜にひとり部屋で号泣するなんて。
帰りたくなったわけじゃない。
どうしても先の未来が見えなくて、そのことにすごく不安になって居た。
何も決められない自分が嫌で、自分を責めた。
寂しいと思った。大切な人たちに会いたいと思った。
会いたいけれど何かを成し遂げるまでは帰れないと思った。
(大袈裟に聞こえるけれど、そのためにここに来たんだもの。)
でも毎日毎日確実に時は過ぎて行くし、一年のリミットは刻一刻と近づいて来ている。
それが怖かった。泣きたいだけ泣いた後は、少しだけ新しい自分になった気がする。それに本当に不思議なことに、みんなからのメッセージに今後の指針が含まれていた。
今はとりあえず進むしかない。つべこべ言わずに前だけ見て進む。
時は過ぎるのだから、必ずこの日を懐かしむ時が来る。
Life is continue...
桃のロンドンライフ、続く。』
早いもので、もう日本で23歳を先日迎えた。
時間が過ぎるのは本当に早いな。
時は過ぎるのだから、必ずこの日を懐かしむ時が来る。
うん、今懐かしんでいるよ、わたし。(笑)
今も過ぎ去る毎日がすごく怖い。でも、時間はすぎるから私も進むしかないよね。
その気持ちがすごく励みになります。ありがとうございます!