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ペンギンのように

私は空気と共に存在していることを忘れた。
風を感じ、日差しをあびて呼吸することも忘れた。
ついには、隣に木が生えていることさえも忘れた。

地球には沢山の動物がいて、その種の世界で生活している。
人も私でさえも生活している。

日々の生活をこなしていると、多くの事柄がみえなくなる。
渦中にいると尚更なのかもしれない。

そうすると、必然と自分の存在位置や環境との関係性が生活の大半をしめてくる。
分かりやすいものだと地位や人間関係、環境下での立ち位置や立ち振る舞い、仕事や家事がある。

これらに日々追われることは、ごくごく当たり前な事でそうせざる負えない仕組みの中で日々をおくり、そこに幸せを見出すこともできる。

それと同時に、一つの命として、自然と生きれることを忘れてしまう。

そんなに無理をしなくても、頑張らなくても、

ただ、ペンギンのように、心地よい空気を胸いっぱいに吸って、飛べない青い空を見上げることができれ、それだけで良いと感じる瞬間さえある。

自分の存在できる場所に逃げる。
世界はきっと広いから。


あおむしははらぺこ より



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