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シリーズ:葛原妙子鑑賞#6「早春の」

早春のレモンに深くナイフ立つるをとめよ素晴らしき人生を得よ

葛原妙子『燈黄』

「素晴らしき人生を得よ」と明々朗々に語られる短歌。
それだけでも清々しいのだが、
早春(2月〜3月はじめ)の桜の季節のレモンというのが爽やかな風を吹かせる。

それにしても、この乙女はなぜレモンにナイフを深く突き刺しているのだろうか。
理由はまったく想像がつかない。
とにかく、乙女はナイフを突き立てなければならなかったのだろう。

こんな批評めいた文章はいらないのだ。

#短歌 #葛原妙子 #短歌鑑賞

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