ChatGPTはヘルスコーチになり得るのか
この前、私がホリスティック栄養学を学んだ学校IINの同窓生の定期ミーティングに参加しました。
今日はそこで挙がったトピックの一つに関連して、今活躍の場を広げているChatGPTがヘルスコーチになり得るのかについて考えてみたいと思います。
ChatGPTはヘルスコーチになり得るのか
私の結論から言うと、
補助にはなるけどヘルスコーチにはまだなり得ない
です。
なんとなく皆さんそう思ったかもしれないですが、その結論に至った根拠を、CharGPTの特徴を整理しながらお話ししたいと思います。
ChatGPTが代われること
まず、ChatGPTがヘルスコーチとしてできることを挙げたいと思います。
「健康」に関する普遍的知識の提供
ネット上の情報をギュッと要約してくれるため、ChatGPTを検索エンジン代わりに使っている方もいいると思います。
当然、栄養・運動・睡眠・ストレス管理など、健康に関する情報も幅広いソースをもとに提供してくれます。自分が疑問に思っていることや、解決したい問題の根源がすでに明確であれば、わかりやすい文章で教えてくれるので、教育ツールとして使えそうです。
ただし、情報の確実性や新鮮さはややかけることもあり、あなたの打ち込むプロンプト次第で回答とその適切性が変わってきます。
行動目標の設定
これは私が試してみました。
「運動不足を解消したい」として、ChatGPTにヘルスコーチになってくれと頼んでみたところ、
初心者でもおすすめな運動
ゴール設定の方法・目標例
モチベーション維持の方法
を教えてくれました。
さらに、運動する目的、現状、運動に割ける時間などを追加すると、よりユーザーに合った目標設定をすることができそうです。
いつでも、性格の相性を問わず対話できる
これは人のヘルスコーチにはできないことですね。
ChatGPTは24時間365日無休で働いてくれるわけで、何か気になったことがあれば思いついた時にすぐ聞くことができます。
また、使ったことがある方は共感してくれると思いますが、口調が優しくて安心できます。性格の合う合わないを気にすることなく接することができますし、思ったらすぐに文句も言えます。
ChatGPTにできないこと
では、まだまだAIには人に代われない点をお話しします。
曖昧な悩みの根本解決
悩みって、誰もが皆その原因を自分自身でしっかり把握できているわけではないですよね？
また、自分はそう思い込んでいても、実は別のところに原因があったなんてこともあります。特に健康分野ではよくあることで、痛みの原因はたいてい、痛いところにはないんです。
ヘルスコーチは通常、オフランでもオンラインでもクライアントさんの顔を見てお話し、非言語的な仕草や表情からも情報を読み取ります。対話をしながら、悩みの根本的な原因を探るために話題が別の分野に派生していくこともあります。
その点、ChatGPTは良い意味でも悪い意味でも論点がズレることはありませんので、あなたが欲しいと思った情報しか手に入らない可能性があります。
継続的なフォローアップ
今年ももう終わりますが、年始に立てた目標が達成できそうな方はどれくらいるでしょうか？
ヘルスコーチはクライアントさんの現状から目標への変化だけでなく、その間に生じたカラダやココロの変化にも焦点を置きます。もしChatGPTで最初の目標設定がうまくいったとしても、その後の変化はさらに個人によって変わりますので、ほとんど自力で進まなければなりません。
コーチングは、一回ではなく継続してこそ効果が発揮されますので、これは今のところ人のヘルスコーチにしかできません。
個人にカスタマイズされた情報の提供
プロンプトにある程度ユーザーの情報を書き込むことで、求めている情報に近づくことはできるかもしれませんが、ChatGPTから提供される情報は一般的な内容に基づいているため、個別の健康状態やライフスタイルに完全にフィットしない場合があります。
最後に
前回に引き続き、コーチングのテーマに関連した題材を取り上げてみました。
「ChatGPTが代われること」で述べたように、ただの情報提供はAIで事足りる時代になってきています。特に、ホリスティック栄養学でいうところの「セカンダリーフード」の情報はネット上に溢れているので比較的手に入れることが簡単です。
だからこそ、今私たちヘルスコーチに求められているのは、クライアントさん個人の「バイオ個性」に焦点を置いてプライマリーフードも重視したヘルスサポートなのではないかと考えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ヘルスコーチMinoriはカラダとココロのバランスが取れた「健康」のサポートを得意分野としています。
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