「文章力を鍛える」”雲雨傘提案”
「行動は人生を変える」
こんばんは。ゼロです。
今回のテーマは、文章力を鍛える
読みやすい文章のコツをテーマに書きたいと思います。
ビジネス文書が対象です。
こちらの文字起こし
少しは原稿書いた方がいいと思う。
されど、時間がない
■ 文章力を鍛える 第9回
「文章力を鍛える」Kindleで編集しています。その2巻に収録予定の内容を話したいと思います。編集した結果、あまりにも短いため追加で記事作成しています。
■ 文章力があがると仕事が早くなる
文章力があがると仕事が早くなります。
そもそも書かなくていい状態を作ると最速。
ただ、他の人が30分かかる文書を10分で書くと3倍速です。伝わる文章を書いて、やり直しや聞きなおしが減れば仕事の速度は劇的に上がります。
このスキルは不変。今の会社だけではなくどこに行っても通用するスキルです。一度高めると衰えない。では、ある程度鍛えてしまおう。そういう話です。
■ 雲雨傘提案
最初に名前の話です。この「雲雨傘提案」元々はマッキンゼーのフレームワークなのでしょうか?「空雨傘フレームワーク」や「空雨傘構文」と呼ぶのが主流だと思います。
私は、マコなり社長の動画で知りました。
「雲雨傘提案」と呼んで実践しています。
この呼び方が一番しっくりきました。
なぜ、しっくりきたかは、一番イメージがしやすかったからです。
雲雨傘を文章にすると
「空を見て雨が降りそうだから傘を持っていく」
この場合、空が晴天のイメージでは雲や傘につながりません。
「雲が出ていて雨降りそうだから傘を持っていく」
雲と雨は、イメージがつがります。雲、雨、傘と連想できます。
そのため「雲雨傘」と呼んでいます。
また、提案は構文やフレームワークよりも伝わりやすいからです。
最後の傘は、解決策や対策、行動あるいは示唆とされています。私は、「提案です。文章の最後は自分の意見を提案してください」と伝えています。
「傘を持っていこう」とみんなに提案する。
そう社内で話しています。「傘があった方がいいな」と1人で思うだけでなく相手に提案する。この提案が大切です。と提案を強調しています。
自分の意見を伝える。
それができる人材を育てるために「雲雨傘提案」と呼んでいます。
■ 雲雨傘提案
この呼び名の意味を書きました。
内容は終わりな気がします。
今回のテーマは
雲雨傘提案を使いこなそう。
劇的に文章が伝わりやすくなる方法。
です
「雲」「雨」「傘」は、「事実」「解釈」「行動や提案」の意味です。
それぞれを混同せずにわけて伝えるためのフレームワークです。
事実と解釈は違う。
また、行動や提案とも違う。
それぞれを分けて
話をする。
文章を書く。
これだけで伝わりやすくなる。
それも劇的に。
雲雨傘の説明
「雲が出ている」事実
空を見ると雲が出ていた。
これは事実です。
「雨が降りそう」解釈
まだ雨は降ってません。
雲を見て雨が降りそうと思った。
自分が解釈した意見や文章です。
「傘を持っていく」提案、行動
事実があり解釈した結果
これからどうするか
自分の場合は、傘を持っていく行動をする。
人に伝える場合は、傘を持っていきなさいと提案する。
私は管理職のため自分の行動よりと相手への提案の比率が非常に高いです。そのため「提案」にこだわっています。
■ 知ってるとできるは違う
雲雨傘提案?
「何当たり前のこと言ってんの?」
「わかりきったことをいまさら?」
と思うかもしれません。
ただ、実際に身についている方どれぐらいいるでしょうか?
はじめて聞いた方やあるいは聞いたことはあるけど使ってない方は是非覚えてしまいましょう。
知ってるだけではできない。
日常では事実も解釈も混ざっている。
そんな文章や話がよくあります。
わかってるつもりでも例文を考えないとわからない。雲雨傘、難しいです。知ってる方もぜひ復習してみてください。
例を上げてみます
この場合、どれが事実でどれが解釈でしょうか?その提案は正しいモノでしょうか?
サクッと雲雨傘に整理できますか?
私がこの話をされた場合
「ちょっと待って落ち着いて話して」
と答えそうです。
「わかった。部署異動で」
とはなりそうにはないです。
何やら文章に違和感があります。
それはさておき、雲雨傘に整理してみましょう。
最初の1文に解釈と事実が混ざっています。
しかも、解釈が先、「雨雨雲傘」になっています。これではわかりにくい。違和感の正体は雨雨傘・解釈が先だったからです。
雲雨傘に直しましょう。
順番だけではなくて、内容まで整理されてしまいました。ただ、解釈が先走ると大袈裟になりがち。それも伝われば良いかなと思い提案をマイルドにしました。
■事実と解釈
事実は成績が下がってる。
それだけです。
元の文章では、解釈は、提案者は彼との関係で色々と知っている情報があるのでしょうか?「家で辛いことがありメンタルにダメージがあるのが原因」とかなり強引に決めつけています。
実際は、家庭問題は仕事に影響はなく、「競合が新商品を出した」「取引先の担当者が変わり人間関係がリセットされた」など違う理由があるかもしれません。
解釈が先走り部署異動の提案をしています。ただ、理由や根拠が非常に弱いと思います。
※提案する姿勢は素晴らしいです。
雲雨傘に直した事実と解釈
事実は、成績が下がっていること。
解釈は、家庭での問題だと提案者は推測しています。まだ不確実なため確かめる必要があります。雨が降る雲が振らない雲かわからなかった状態です。
提案は、ヒアリング。
成績が下がってる事実を確認しないといけない。
最初のいきなり異動と強い提案ではなくヒアリングの実施を提案しました。
傘を持っていきますか?
おいていきますか?
雲を見て雨が降るか判断出来なかったようです。異動の前にヒアリングの作業が1つ増えました。傘がいるか調べましょう。
次は、異動の提案を変えずに文章を整理してみましょう。
「雲雲雨傘」に変わりました。
先ほどのヒアリングを実施していたみたいてます。この雲、どうみても雨雲です。傘は必要でした。
メンタルのダメージが解釈ではなく事実(相談していた)になると新たな解釈が必要です。ココでは退職リスクの解釈が出てきました。こうなると異動の提案は妥当です。
事実と解釈を雲雨傘に整理する。
それだけでかなり読みやすくなります。
順番が入れ替わったり、混ざり合ったりするとわかりにくくなります。
雲雨傘提案してる文章②③から仕事ができそうな印象をうけませんか?
自分が彼、提案者が先輩の場合。
どの先輩と仕事がしたいでしょうか?
たぶん、①ではないとおもいます。
文章に違和感があっても「雲雨傘提案」を知らなければ事実や解釈、提案に分け直すことができません。文章を整理できなくなります。それでは伝わる文章がかけません。
たまたま、雲雨傘の順番に文章が並んだ。だから、伝わった。そこに再現性はありません。再現できるように身につけましょう。
■ 提案が苦手
さて、雲雨傘に関する体験談です。
部下と雲雨傘提案を一緒に学んでいた時の話。
慣れなくて忘れてしまいうまくできない。
その時に言われた言葉が忘れられません。
「雲雨風理論、覚えられないです!!」
と訴えられました。
難しい。ゆっくり教えてください。
と何回も学び直しました。
その部下は「提案すること」が苦手。
相手に気を使ってしまい「◯◯してください」と言えなかったそうです。
提案できないから
雲雨風フレームワークになってしまう。
わかりやすいワナです。
雲が出ている(事実)
雨が降りそうだ(解釈)
雨が降ると風も出てくるだろう(解釈)
そう考えたようで提案が抜け落ちてる。
傘を持っていません。
「いや?だから提案は??」
「この風だと傘は危ないと思いますよ」
「それも解釈な」
その場合は、「傘を持っていく」ではなく「家から出ない」かもしれません。
雲雨風家 フレームワーク
提案は「家から出ない」です。
雲雨風ではなくて、雲雨傘
傘は提案、怖がらずに提案しようと伝えました。
雲雨風だと事実解釈解釈です。
気を使ってしまい提案が苦手な部下。
苦手がフレームワークに表れていました。
この経験も雲雨傘提案と「提案」を強調する理由のひとつです。
当時は雲雨風と言ってました。もう今や提案できるエースとして活躍しています。良い笑い話になりました。
■ いきなりはできない
雲雨傘提案。知ってもすぐにできるようになりません。
まずは、事実、解釈、行動や提案か?を見分けることから始めましょう。
慣れると解釈が多い。
事実と提案で解釈(自分の意見)が抜け落ちてるなどが見えてきます。
雲雨傘に置き換えて文章を整理してみましょう。これは雲、これは雨と一つ一つ考えないとわからない。ゆっくりしないとわからない。そんなことも多いです。
雲雨傘提案をバカにせず、できない自分もバカにせず、知ってるだけで終わらせず身につけましょう。
■自己肯定と成長
これは事実。
ここは私の解釈。
そして、この提案をします。
この3つに沿って話すだけでもプレゼンテーション力や伝える力は上がります。
ぜひ、身につけてスキルアップしましょう。
一生使えます。
文書力を鍛える第9回。
次の10回、あと一つは「接続助詞を滅ぼそう」という話をしたいと思います。
それで追加は終わり。
それらをまとめたら第2巻テクニック編はできると思います。
もう一つ、二重の言葉を削ろうも足すかもしれません。
「文章力を鍛える」の第1巻は発売中です。
文章力があがると仕事の速度があがる。
一度身につけると衰えないスキルです。
ぜひ、文章力をあげて仕事の成果をあげる。
早く帰る、などやりたいことを実現しましょう。
■ 1巻はこちら
今日もステキな一日になりそうですね。
楽しんでいきましょう。
Kindle出版しています。
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では、また
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