バランスが大事
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理を支える技
技をいかす理
不動智神妙録 沢庵
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「理」とは行き着くところに行けば
何にもとらわれないという事で
無心になる修行
しかし、どれほど「理」がわかっていても
身を自由に動かせる技術がなければ何にもなりません
反対に、どんなに太刀の扱いが上手でも
「理」の行き着くところを知らなければ
「技」を生かすことができないのです
「理」と「技」
それは車の両輪のように
二つ揃っていないと役には立たぬのです
例えば、どれだけ泳ぎ方を理論的に突き詰めて学んでも
実際に水の中で体を動かせるかというと
それは、べつもの
基礎練習を重ね
自由に体を動かして
水に浮くことができ、前に進むことができて初めて
本で読んだ知識を試せるというもの
逆に、体当たりで毎日練習をしたところで
効率の悪い体の動かし方をしていては
いつか頭打ちする
いくら精神修養に努めても
現実的な生きていく術がなければ
生きていく事ができない
かといって、仕事バリバリで
お金持ちになったとしても
心が穏やかでなければ、幸せにはなれない
精神修養と、社会生活も
バランスよく両立させなければならない