色鮮やかな世界に穿つ「黒」のお茶
「麒麟が来る」第四話
だんだんきな臭くなってきましたね(=゚ω゚)ノ
この「麒麟が来る」を見て
最初、すっごく違和感を感じていました
なにに違和感を感じていたのかというと
登場人物の衣装です
なんかね
農民までもが、色鮮やかすぎて
なんか、景色に浮いてるように見えるんです・・・
カラフルなピンクや黄緑、水色・・・
「ホンマか??」と、つい、否定的な目で見てしまいました(;・∀・)
でも、確かに言われてみたら
安土桃山時代は桃山文化が流行り
一番派手な時代であったのだから
もしかしたら、農民もこんな感じで
ファッションを楽しんでいたのかもしれません
キリスト教信者の武士は
着物の襟元ににヨーロッパ風の白い布で作った
ひらひらのフリル=ラッフルをつけて
首からロザリオをつけていた・・・
戦場に赴く時も
気合いの入ったファッション(鎧)で
想像以上に、色にあふれた時代だったのかもしれません
でも、そんな華やいだ文化に一石を投じたのが
利休の「黒」でした
華やかで、賑わう世間の風潮を一蹴するかのように登場した
利休の「詫び」と「寂び」
無駄という無駄をそぎ落として完成された
利休の「茶の湯」は、いつしか「道」となり
「茶道」となった
南蛮ガラスや、高麗茶碗、色んな器がある中で
ただ、漆黒の茶碗に映える緑を楽しむ
この時、利休はこの「黒」を使って
一体何を伝えたかったんだろう
戦国大名たちの師として、彼らに何を伝えていたんだろう
物質的な豊かさを得たら
次は、精神を豊かにしていく
そして、また物質と
この国は、そういう呼吸をしながら
大きく大きくなっていくのだ
ふと、今日のお茶は
シンプルに行こうと思った
シンプルだからこそ、周りのほんのちょっとしたことが
とても味わい深いものに感じられる
「持たぬ贅沢」に気が付けば
誰もが豊かに暮らせる時代になるのかもしれない。
お茶はそんな世界の入口なのだと思うのです。
ああ、今日もやっぱり茶がうまい♪