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TEA BUCKS@東京
アングラ。
という言葉がぴったりな、この空間。
一軒、中国か香港あたりの裏路地に紛れ込んだかと思うほどの
異世界観が面白い。
実際に、店内には中国のお客さんもおられて、
中国語が飛び交っていた。
この不思議な空間で、どんな茶が入るのだろうかと、
興味津々で足を踏み入れる。
亭主を見て、もう、新日本プロレスの外道さんにしか見えず、
驚くが、それよりも驚いたのが、
その所作である。
そもそも、茶器を使って茶を入れるのだが
湯冷ましや、茶こしもセンスが良い
急須を持つ腕の角度から
身体との位置関係も含めて
茶を入れる所作が、美しい
思わず、茶を淹れ終わった亭主に、
バーテンか、茶道の経験者か?と尋ねるが
答えは元バリスタであった
日本茶の店で、予想の斜め上を行く答えである(笑)
正直、この店の外観と
大変失礼ではあるが、
亭主のいでたちとのギャップが凄まじく、
思わず話しかけてしまったのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1676218638499-bFQLG20mGn.jpg?width=1200)
まあ、茶というものは
歴史をさかのぼってみても
たいてい、社会や体制に対してのアンチテーゼを唱えており
新しい芸風や文化を生むものであった。
この店も、まさに
新しい茶の世界を作っているように思う。
茶は静岡の煎茶を、アイスで。
私とて、11年ほど茶と関わり、生産地も訪ねてきたので
茶の香り、味共に
見分けはできるだけのキャリアはあるつもりである。
壁には鹿のはく製
般若面のパッケージの茶葉
そして、アヤシイ栄養ドリンク
その奥のドアの裏にいるのは
チャイニーズマフィアですか?と、聞きたくなるほどの
店の設えと、亭主の腕の彫り物
このアヤシイ店構えに
この亭主である
映画「スワロウテイル」を連想せずにいられなかったが
茶は、しっかりと、美味しいのだ
また来よう。
不思議な夜だった。
TEA BUCKS
東京都渋谷区恵比寿西2丁目12−14
11時00分~23時00分(月曜定休)
※営業時間・定休日などは直接ご確認ください。