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コロナでたいくつなときに!  1年生の男の子のおすすめのすごし方とは?

低学年のテーマ学習では、「今の自分からはじまる学び」を大切にしていて、「わたしは、こんな人です!」という自己紹介をしたり、家でのお気に入りを紹介したりしています。


その流れで、「コロナでたいくつなときに!あなたのおすすめのすごしかた」ということで、自分が日ごろやっているおすすめのすごしかたを紹介し合いました。

子どもたちがおすすめのすごし方として発表してくれたのは…
「虫取りと、ストレッチ」
「朝のなわとび」
「朝からゲームすること」
「餃子パーティと、テレビをみること」
「リカちゃんであそぶこと、ベランダにござをひいてお店屋さんごっこをすること」
「川沿いの散歩、自然の中に行く、細い道の探検」
などなど、いろんなことがあがってきました。

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そんな中、ある1年生の男の子に発表の順番がまわってきました。
「〇△◇※¥✖~がたのしいし、みんなにあえてうれしい~」
ZOOMで子どもの声は割れやすいのと、自分で書いたひらがなを読み上げているのとで、何を言っているのかよくわかりません。

「ごめんやけど、聞こえんかったから、もう1回言ってくれる?」と3年生の司会の男の子が言うと、
「わかった~」と言って、もう一回読み上げてくれました。

「〇△◇※¥✖~がたのしいし、△〇◇¥※でうれしい~」
やっぱり、何を言っているのか、よくわかりません。

「書いている文を読んでもらうと、ちょっとわかりづらいから、口で説明してみて!何が楽しいん?」
「〇△◇※¥✖のがっこうがたのしい」
「へえ~。なんか学校があるの? ちょっと書いた絵見せて」
1年生の男の子が見せてくれたものには、何やら、パソコンのようなものと、つくえみたいなものと、配線みたいなものなどがあります。

「何の学校なん?これ、何の絵?」
「〇△ームの学校」
「・・・・。あ~、わかった! ゲームの学校や! ゲームができる学校みたいなのがあるん?」

「ゲームの学校」というものがあり、ゲームをしたり、学校ごっこのようなことができるソフトやサイトがあるのかと、みんなが思いかけたとき、「ちがう、ちがう!! ぜんぜんちがう!!」 その1年生の男の子が少しおこって、少し泣きそうになりながら訴えてきました。

「ズームの学校が楽しいの!」
「え、ズームって、今やってる、このオンラインの学校が楽しいの?」
「そう!みんなに会えるし、ズームの学校が楽しいの!」
「それが、コロナでたいくつなときのおすすめのすごし方?」
「そう!!」

ようやくみんなに言いたいことが伝わって、笑顔になった男の子。
「そうっか~」とみんなもようやく納得していました。

緊急事態宣言を受けて、やむを得ずにやっているオンライン学習。
オンライン学習でやってきたのは、こんなことやあんなこと。


入学式もオンラインで、まだ一日も学校に登校できていない、1年生の男の子。
それでも、「コロナでたいくつなときのおすすめのすごしかた」として、「ズームの学校」を選んでくれるほど、毎日、楽しんで参加してくれているんだと思うと、とても胸があつくなったし、とてもうれしかったです。

私たちにとっても、初めてのチャレンジだったけど、試行錯誤しながら、オンライン学習を続けてきて、本当によかったと思いました。

6月1日から、登校での学校が再開します!
3密をさけながら、どんな風に教育実践を積み重ねていくのか、オンラインを選びたいという人たちの学びを両方を保障していくためにどうするのか、
考えていきたいと思います。


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