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民主的な人を育むために ~Manabeeプログラムが伝えたいこと~

過去にManabeeプログラムを受けたことがある方(ここではAさんとします。)が、「Manabeeで学んだことが、こういうことだったんだってわかった気がする」と言って、メッセージをくださいました。

それに対して、自分なり思ったことを書いてお返ししたのですが、そのやりとりをまとめてみました。

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Aさん:「赤ちゃんが自分と母親の未分化状態から、身体的発達や経験値の積み上げを経て分化していくのと同様に、幼児期、学童期は幼稚園や学校社会で他人と接触して、他人との未分化から分化への発展していく。端的に言うと、人と自分は違うという認識がしっかりできあがる。自分と他人の輪郭がはっきり見えてくる状態、それが人格形成ということなのでしょうか?」

藤田:「人格形成の第1歩かと思います。『自己とは、他者の存在があって初めて確立される』と言われています。」

Aさん:「自己決定することや個性を社会から承認され自己肯定感が育っていくことで出来上がるもの、これを人格形成というんですね。一般の小学生は同じ地域に住み似たような生活スタイルとスケジュールの中にいるので、自分とお友達は違う、ということがわかりにくく分化しにくい状況にあるのかと思いました。」

藤田:「人格形成の過程だと言えますよね。たしかに、自分とは他者との比較(いい意味での)で生まれるところはあるから、みんな同じだと自己を確立しにくいですよね。」

Aさん:「未分化状態のストレス(同質性を求める)がいじめの一因としてあるのだとしたら、思春期が終わる頃までいじめは起こるのが必然なのかなと思いました。同質性を求める=自分の価値観や文化を併合しようとすることと捉えると、対話の重要性が見えてきますね。」

藤田:「いじめは必然なものですよね… ストレスもありますが、人格形成が未発達の段階は、自己が優先され、自己を守ろうとするので、他者を排除したり、自分が優位につこうとすると思います。今回の新型コロナウィルス感染拡大の状況下では、大人でさえも、人格形成が未発達な人が多数いることが露呈しましたね…」

Aさん:「対話は、問題解決するためのディスカッションでもディベートでもないんですよね。お互いの人格、意見が守られる前提でないと成り立たない。となると、対話が成り立つ為にはある程度、自分とは何なのかが確立されないとできないわけで。一方で、他者と自分の分化を促すことも対話を通してなんですよね。そうやって対話することで、SDGsにつながっていくのだと気が付きました。」

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藤田:「その通りです~!!! これが、なかなか難しいんですけどね… 今回の新型コロナウィルスの状況が、まさにいい例(難しいことを示す)ですよね。感染が広がることを防ぐために、国境を越えることが難しくなり、県外移動自粛の要請が行われ、ステイホームをすることになりました。そのときよく聞かれたのが、「あなたが人の命を奪うかもしれません。そのことを自覚して行動してください。」というようなフレーズ。
とても居心地が悪かったです…
私たちの行動と生活様式は、既にたくさんの人権を侵害し、たくさんの命を奪い、環境を破壊し、動植物を絶滅させてきたのに、自分たちが感染するとなったとたん、こういう言葉が飛び出して、お互いを規制し合うという構図が悲しいな~と思います。
既に、私たちは、ものすごい課題のある、ものすごい状況を引き起こしてしまっていて、先進国に降りかかったことだけが課題ではないのに、自分たちの目の前のものだけが課題だと思い、自分たちの生活を守ることに必死になりすぎていると思います。
真に人格形成ができれば、もっと広い視野で、ある程度のリスクを背負いながらも、最善の道を模索できるのではないかと思います。そういう人は、不安や恐れから動き、不安を伝染させるのではなく、それらを十分に受け止めながらも、そこから生まれてくる希望を伝染させることができるのだと思います。」

こんな時代だからこそ、不安や恐れから動き、不安を伝染させるのではなく、それらを十分に受け止めながらも、そこから生まれてくる希望を伝染させる人が増えていってほしい…

そんな人を育む学びの場づくりを応援するのがこちら。
まだ、枠があるので、よろしければぜひご参加ください!!




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