出版120周年のピーターラビットを楽しむ ②アニメ&映画編
今年、出版120周年を迎える、ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)のピーターラビットの絵本。
前回の「絵本編」に続き、今回はピーターラビットの「アニメ&映画編」です。
英語育児にどう取り入れるか、という観点から検討します。
ピーターラビットのテレビアニメシリーズ(幼児向け)
まずはイギリスの「公式」テレビアニメから。
10年ほど前に、イギリスのBBCやアメリカのNickolodeonで放映されたCGアニメシリーズ。
英語は、聞き取りやすいブリティッシュ・アクセントです。
同じくイギリスの大人気アニメ「Peppa Pig(ペッパピッグ)」のような強いアクセントではありません。
主人公は、ピーターラビット、ベンジャミン・バニー、そしてテレビアニメの新キャラクター(原作には登場しない)リリー・ボブテイル(Lily Bobtail (女の子))の3匹。
他にたくさん登場するキャラクターも、ビアトリクス・ポターの原作がベースになっています。
何かトラブルが起きては、3人組が助け合って解決していきます。
毎回、教育的な要素が盛り込まれており、友だちとのかかわり方、挑戦する気持ち、自分を大切にする気持ち、が学べます。
このピーターラビットのテレビアニメ、我が家では、小学生になってから知ったので、タイミングを逸した感じがありました。
乳児期から英語育児に取り組んでいる家庭なら、幼児期に取り入れるのが最適ではないかと思います。
道徳的な学びがあるというつながりから、Minnie家で幼児期に愛聴していた、ちいさなプリンセス ソフィア(Sofia the First)、ドックのおもちゃびょういん(Doc McStuffins)、おたすけマニー(Handy Manny)などを連想します。
いずれも、今はなくなってしまったDlife(ディーライフ)というBSデジタル放送で観ていました。
さて、日本人の大人からすると、英語圏の未就学児向けのテレビ番組は、日本語で生活する幼児に英語が難しすぎるのでは、と考えがちですが、そのような心配はまったく無用です。
幼児は、部分的に意味が分からなくても、音と映像を丸ごと受け取って楽しみます。
そうするなかで、無意識のうちに、英語の音やことばの連なりを吸収し、映像をみることで、音とその意味がリンクしていきます。
アニメは、子どもが娯楽として英語に触れられるツールとして、英語育児には欠かせません。
子どものお気に入りのアニメを、たくさん見つけてあげたいものです。
リトルフォックスのピーターラビット(子どもの英語学習者向け)
リトルフォックス(Little Fox)とは、オリジナルの英語アニメが豊富に揃った有料サイトです。
子どもが英語を学ぶための総合サイトという構成になっていますが、我が家では、もっぱらアニメの視聴に利用しています。
テキストレベルが調整された絵本と、その絵本をアニメ化した動画からなる豊富なライブラリーから、子どものレベルに合ったアニメが選べます。
そのリトルフォックスの「せかいのめいさく」シリーズの中の1つに、The World of Peter Rabbit and Friendsがあります。
原書よりも易しい英語(Peter Rabbitは、ATOS 1.9(Grade 1~2相当)の表示あり)で語られていますので、特に幼児~小学校低学年の子どもにお勧めです。
1作目のThe Tale of Peter Rabbit はYouTubeに公開されています。エピソード1から4で絵本のストーリーが語られます。
このリトルフォックス、アニメのテキストレベル9つあるうち、Peter Rabbitはレベル2です。
テキストレベルが抑えられているので、小学生スタートの英語育児にも取り入れやすいと思います。
リトルフォックスの「The World of Peter Rabbit and Friends」は、全72話あります。
有料会員になると、1作目のほかに、The Tale of Benjamin Bunny、The Tale of Jemima Puddle-Duckなどのおはなしもアニメで楽しめます。
Benjamin Bunny(ベンジャミン・バニー)、Jemima Puddle-Duck(あひるのジマイマ)、Tom Kitten(こねこのトム)、Mr. Jeremy Fisher(かえるのジェレミー・フィッシャーどん)などが登場するストーリーを通して、ビアトリクス・ポターの世界の動物たちに親しめます。
ちなみに、リトルフォックスは、1エピソードが5~6分とコンパクトなので、すきま時間に気軽に英語アニメを楽しむことができて、我が家の一押しです。
リトルフォックスは韓国の会社で、アメリカ英語が中心です。
ピーターラビットはイギリスの絵本ですが、ピーターラビットの声優陣はアメリカ英語です。子どもにアメリカ英語を中心に聞かせたい場合にも利用価値があると思います。
ピーターラビットの実写版映画
2018年の実写版映画『ピーターラビット』は、絵本の美しい水彩画そのままの、イギリス湖水地方の田園風景が印象的です。
その美しさとは対照的に、ピーターとその仲間たちがドタバタコメディを繰り広げます。
そのハチャメチャぶりは、マコーレー・カルキンのホームアローンに通じるものがあります。
低学年男子Lucasには大ウケでしたが、ベアトリクス・ポターのファンに酷評されてしまうのは、やむを得ないのかもしれません。
声優陣の紹介ビデオがおもしろい
映画『Peter Rabbit』とその続編『Peter Rabbit 2』はプライムビデオで視聴可能
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07FMFQLPY/ref=atv_dp_share_cu_r
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09DC123KF/ref=atv_dp_share_cu_r
ピーターの声は、イギリスの有名なコメディアンのジェームズ・コーデン(James Corden)。
彼は、The Late Late Show with James Cordenというアメリカのテレビ番組の司会者も務めていて、その番組のCarpool KaraokeやCrossroad Musicalというクリップがおもしろく、Minnie家のLeahもLucasも大ファンです。
なかでも、BTSの回を何度も観て、Jamesのファンになりました。
さて、ピーターラビットの実写版映画は、賛否両論あるようですが、我が家では、Jamesの声は、いたずら好きの(naughtyな)ピーターに、とてもハマっていて、とにかくおもしろいと高評価です。
Jamesがホストを務めるCrossroad Musical、BTSの回:
お読みくださりありがとうございました。
※本記事は他ブログから移行したものです(元の投稿日:2022.07.25)