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【社員インタビュー#5】多種多様過ぎてバランスが取れている会社

「みんなのデザイン進化論」の取り組みを立ち上げたレベルフォーデザイン(L4D)の社員へのインタビューをおこなう本連載。なぜ、デザインの道に進むことになったのか、L4Dに入社した動機やL4Dでの経験を経て「デザインの価値」をどのように感じているのか。ぶっちゃけて話していただきます。第5回は福原あいさん。新卒でL4Dに入社し、少し「旅」をして戻って来ました。そこで見えて来たものとは?(聞き手:酒井 章)


まず、これまでのキャリアからお話しください。昔からデザインが好きだったのですか?

はい、小さい頃から絵を描くことが好きでしたし、何かテーマがあって物を作ることが特に好きでした。ポスターの公募など、母が見つけてきて応募することも楽しかった思い出があります。


デザインの仕事をしようと思ったのはいつぐらいからでしたか?

小学校の3年生の時に運動会のパンフレットの表紙で自分が描いたものが選ばれたんです。それを周りの人たちに楽しんでもらえたり、使ってもらえたり、褒めてもらえたりして、「将来こういう仕事に就けたらいいのにな。お絵描きならずっと続けていられるのに」と思ったのが、クリエイティブな仕事に興味を持った原点だったのかもしれません。
同じ頃に、母親が元々グラフィックデザイナーだったことを知り「デザイン」という職業を意識しました。


いつから、デザインの勉強を始めたんですか?
  

具体的に勉強し始めたのは、神戸の芸術系の大学に入ってからです。
ビジュアルデザイン学科で視覚情報を学びました。まさにグラフィックの分野を目指す人たちが集まる学科でした。


具体的には、どのようなことを学んだんですか?

最初は、そもそものグラフィックの文化・知識や、レイアウトやタイポグラフィーといった基礎的な技術を学びました。大学生活の前半は平面・立体にとらわれず、あらゆる表現方法を学ぶ機会が多かったように思います。後半になってからは、エディトリアル、イラストレーションやwebといった具体的な専攻を選ぶのですが、私はグラフィックデザインを選びました。


なぜグラフィックデザインを選んだのですか?

「目的に合わせてビジュアルを作ることが純粋に楽しい」と思い続けていた部分が大きかったと思います。何か伝えたいことがあったり、伝えたいことはあるけれどどのように表現すれば良いのかわからなかったりするものに対して、ビジュアルで伝えることがすごく面白いなと。
また、表現や伝え方も人によって変わってくるので、もっと表現の追求をしたいという想いがあり、グラフィックデザインを専攻しました。


新卒でL4Dに入ったわけですね?

はい。地元は神戸だったのですが、東京に行きたいという思いがあって。両親からは「関西に残ってほしい」って止められましたが、自分の意志を貫いてL4Dで働かせていただくことになりました。


なぜL4Dだったんでしょうか?

クライアントワークだけではなく「デザインで社会をよくできる」という想いで自社のプロジェクトを立ち上げて行動に移しているところに感銘を受けて、入りたいなと思いました。


最終面接は清水さんでしたか?その時、何か印象に残ったことはありましたか?

私から「これから学んだ方が良いことや技術はありますか?」と漠然とした質問をしたら、清水さんが「本を読んだ方がいい」っておっしゃったんです。で、てっきりデザイン関係の本を薦められるのかなと思っていたら、稲盛和夫さんの「生き方」でした。
その時におっしゃった「デザインの技術も大事だけれど、本当に大切なことは人柄や人間力を磨いていくことだよ」という言葉は今でもよく憶えています。それが、デザイナーとしての人生だけではなくて、トータルとして私の人生を考えてくださっているようなアドバイスだったと思っています。


L4Dには、最初は何年いたんですか?

5年です。


その5年間の間で印象に残っている仕事は何でしたか?

色々なお仕事をさせていただきましたが、特に印象に残っているのはスポーツ関連事業会社のパンフレット提案の時のことです。清水さんに「一人で全部考えてみて」と言われていたのですが、本当に締め切り間近のカツカツのときに、案を1案追加したんです。
それは、自分の中で振り絞って制作した案だったのですが、それが結果的に選ばれました。その経験を通じて、最後の最後までアイデアを考え抜くことで何が起こるかわからない、ということを学びました。「これぐらいでいいや」と思うと、そこで止まってしまうのですが、「もっともっと自分の中で考えろ」と問いかけ続けたから、やり遂げることができたんだということを今でもすごく憶えています。デザインって最後の最後までどんなアイデアが出てくるかわからないなって思っています。


で、ちょっと旅に出る(他社に転職)ことになったんですよね?

そうなんです。L4DではBtoBのお仕事がとても多い時期で、違うジャンルの仕事もやって見たいと思って、転職を決めました。


なぜL4Dに戻ろうと思ったのですか?

やりたいことがあっても実現できないことを環境のせいにしていた、と気づいたんです。そして、改めてL4Dの人たちと働きたいと思いました。そう思っていた時にご縁があって清水さんから戻るチャンスを頂きました。


1回外に出て戻って来たのは、ある意味「越境学習」のようなものだと思います。戻ってきて、改めてL4Dとはどういう会社だと感じましたか?

L4Dに入社する社員の雰囲気って似ているんです。仲間に対してはとても優しくて穏やかで思いやりがあって、一緒にいて安心感があります。その安心感があるから、私も先輩後輩関係なく伝えたいことを伝えることで出来ていると思います。皆、利他の心を持っているんですね。ただ自分の仕事に対してはストイック。そこが、L4Dのメンバーと関わってきてずっと変わらない部分です。


現在は、どのような仕事をされていますか?

多種多様な業種の、単発ものから長期ブランディングまでやらせていただいています。


印象に残っている最近の事例があればお話しください。

ホテルの音楽イベントのウェブサイトを作るプロジェクトに携わらせていただきました。打ち合わせの度にご担当がお話しくださる事業への想いを深く聴くことで、アウトプットもより深いものになったと感じていますし、今後は、よりお客様が叶えたいビジョン実現のお手伝いをしたいという気持ちが高まりました。


ウェブサイトのデザインとグラフィックデザインの違いは何だと思いますか?

グラフィックデザイナーの視点でこのようにしたいというデザインと、Webユーザーが使いやすいデザインでは少し異なりますし、両方のバランスを取ることは難しいと感じています。ただ、想いを届けたい相手や目的があって、それを視覚的に最適な方法で伝えていく、という点では同じだと思っています。


改めて、L4Dに入社してデザインに対する考え方に変化はありましたか?

入社してすぐの頃は、特別なもの、自分が思う可愛くてかっこいいもの作ろうとしていました。でも、お客様が求めているものや声をまず理解する、ということを上司や先輩方から徹底的に教えられました。お客様と会話をして、それをどれだけ理解できるか。その読解力の部分が、実はデザインをする上でとても求められている部分だと思います。また、以前よりも多くの業種のお仕事させていただく機会が増えると、業界はバラバラでも、意外と同じ悩みを持たれているなと感じるようになりました。


例えばどういう悩みですか?

社内での対話が思うように生まれなかったり、上司と部下という関係性からお互い本音を伝えることが出来なかったりといった社内コミュニケーションの問題が多いですね。こういった課題は業種・地域関係なくよく耳にするお悩みだと思います。このような共通の問題に対して、デザインがどのような役割を発揮できるのか、今後深く考えていきたいと思います。


みんデザのロゴデザインも制作しましたね。

今言うとチームメンバー怒られそうなんですが・・・
最初はお手伝いしますぐらいの軽いテンションでメンバーに入ったのですが、私たち自身のインナーブランディングの難しさに直面したと思います。クライアントワークを優先しがちで、自分たちがやりたいと思っていることを自分たちでコントロールができるプロジェクトを後回しにしがちになってしまいました。
お客様のインナーブランディングに携わることもありますが、自社で体験することで各企業のご担当者の気持ちを少しだけ理解できましたし、プロジェクトマネジメントの重要性も身を持って知ることが出来ました。みんデザの記事を通して、L4Dの仲間の仕事に対する真剣な想いがわかるので、お互いの理解も深まっていると感じています。


これからやりたいことや学びたいことはなんですか?

ディレクション力や提案力を、もっともっと高めていきたいと思っています。お客様にとってよりプラスになるご提案をしていくことで、仕事をくださった感謝の想いを形で伝えることが出来ると思っていますし、それを実現するためにも、プロジェクト全体をリードするディレクション力を身につけたいと思っています。


福原さんにとってブランディングデザインとは何ですか?

「強みを理解し、最大限に広げ、それを価値にする」ことだと思います。
自分の強みを自分で本当に良いと思わないと、広げて周知したいと思わないのではないかと思います。それによって自ずと叶えたいビジョンも見えてくるのではないでしょうか。届けたい人に届き、広がっていくことで最後に本当の価値になるのではないかと思います。


デザインとは何でしょうか?

まさに「想いの可視化」だと思っています。自分たちは良いと思っているけれど外に対してどのように伝えればいいのかがわからない、というご相談をよくいただきます。そうした時に、伝わりやすくするためにこういうビジュアルはいかがですか?こういう伝え方ではどうでしょうか?と目で見てわかるようにして差し上げた時にとても喜んでいただけます。
わかりやすくしたり、難しそうという印象を変えたり、パッと見て「楽しそう面白そう」と興味を持っていただくきっかけ作りというのはデザインの持つ力なんだと思います。


では最後に。レベルフォーデザイン(L4D)をキャッチフレーズ的に表現すると?

これは難しいな、難しいですね。レベルフォーとは、「多種多様過ぎて、1周回ってバランスが取れている会社」なのかなと思います。


面白い!「1周回って」とはどういう意味ですか?

性格も趣味も特技もバラバラで共通点が意外と少ないかも、というメンバーが揃っているのですが、集まるとそれぞれがいい感じのピースとしてはまっていて、結果バランスよくまとまっている会社なんだと感じています。
多種多様なメンバーがいて、それぞれが力を発揮できているところは、L4Dの特徴だと思います。でも唯一共通しているのは、コアバリューに対して理解があって、仲間のためを思って行動するところです。共感している部分が明確だと、前に一緒に進みやすくなるんだと思います。


⚫︎この記事の話し手
福原 あい(ふくはら あい)/ L4D / デザイナー
兵庫県神戸市出身。グラフィックデザインを通して、多岐に渡る企業ブランディング案件に携わる。趣味のサウナと水泳を行っている時にアイデアを考えがち。



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