【みん職ゼミ紹介①】学習する学校ゼミ
おはようございます。スタッフのあおです。
今日は、みん職のゼミ紹介をしていきたいと思います。
今日紹介するゼミは「学習する学校ゼミ」です。
2期3期と世話人を務めさせてもらいました!
今日はこのゼミについてお伝えしていこうと思います。
学習する学校ゼミ概要
講師は、福ちゃんこと福谷 彰鴻さんです。
ゲスト:福谷 彰鴻(ふくたにあきひろ)さん
1.ベンチャー経営企画、米国ヘルスケア企業マーケティング部門等を経て、2012年よりSoL(組織学習協会)にてMIT上級講師で『学習する学校』著者ピーター・センゲの各種ワークショップの運営をサポート。10年にわたってセンゲに師事し、継続的なメンタリングを受けている。2018年よりコンサルティングファームに参画する傍ら、有志の教員らと「学習する学校」Labを企画・運営。ワークショップ等を通じて、学習する組織やシステム思考の教育分野への普及に従事。教員向けワークショプ、国立大学、中高一貫校等でシステム思考を学ぶプログラム設計の支援を行っている。Academy for Systems Changeフェロー。SoLジャパン世話人。クマヒラセキュリティ財団システム思考教育アドバイザーなどを務める。Hult International Business School MBA。ロンドン・シティ大学経営学修士。大阪大学人間科学部卒。
2.クマヒラセキュリティ財団、都内中学・高校、国立大等でプログラムアドバイザーを務める。米国経営学修士(MBA)取得後、ボストンで『学習する組織』『学習する学校』著者ピーター・センゲ博士のワークショップ運営をサポート。帰国後に国内教育分野での学習する学校のコンセプトや、システム思考の普及に向けたセミナーやコンサルティング活動を行っている。
一言で言うと、教育方面に引っ張りだこのめちゃくちゃいい人!
もちろんそれだけでなく、ピーターセンゲさんの弟子だった方で、幅広い知識も、それに伴う柔軟性も兼ね備えている素晴らしい方です。
この福ちゃんとともに講座は進んでいきます。
2期では、3週間に1回のゼミの授業、その間にワークを行ったり、読書会を行ったりしました。
3期では、
1週目 ワーク/90分
2週目 読書会(有志)/60分
3週目 福ちゃん登壇/90分
4週目 動画によるインプット/60分
というサイクルを回しながら、毎週火曜日に集まるコミュニティとして多くの方に参加していただきました。
肝心の学習内容はというと次の通りです。
《 みん職×学習する学校 》
「学習する学校ゼミ 3期」
日本中の先生が願い、目指している「自立・自律した学校づくり」。全国にはその優れたモデルが溢れています。
しかし、その中から自分の現状に当てはまるものを見つけるのは、簡単なことではありません。なぜならもっと根本的なところを示していないものもあるからです。
本講座では、「学習する組織」「学習する学校」の著者であるピーター・センゲ氏より直接学び、中高一貫校等でシステム思考プログラムの設計を支援している福谷彰鴻さん、通称“ふくちゃん“から
◎「学習する学校」を自分たちの学校に取り入れるには
◎自分自身が「自律した学びへ向かう思考」を育むには
ついて学ぶ事ができます。
「学習する学校」「システム思考」の考え方を学び、実践を繰り返した4ヶ月後には、きっと世界の見え方が変わっているはずです。
主に学習する学校のディシプリンの中の三本脚の丸椅子モデルを学んでいきます。
・創造的思考性
・内省的対話
・システム思考
この3つを学びながらワークを中心に学びを深めていきます。
こちらの888ページの本が参考図書となります。ボクも再度購入し、読み進める毎日です。
ここからは、実際に講座を受けてみてのことを書いていきます!
講座を受講した人の声
こちらでは、3期を受けている3名の方に、ゼミについて振り返って、お話ししてもらいました。
◎このゼミで学べたことは何ですか?
【何度も繰り返し学んで実践することの大切さ。】
学習する学校の考え方は、誰とでもどんなコミュニティでも使えるもの。考え方をインプットしたり、それぞれのワークを自分の身近なところで繰り返し実践したりすることで、自分自身に変化が起こる。「自分が変わると周りも変わる」という信念をより強く持てるようになりました。
(30代 小学校教諭)
ビジョン(目標)という言葉を聞くと、ビジョンが何であるかに関心を向けていましたが、ビジョンと創造的緊張についての輪ゴムを使った説明や、「問題はどんなビジョンかではない。ビジョンが何をするかだ。」という言葉を聞いて、ビジョンの意味がつかめた気がしました。今ではビジョンというと輪ゴムがすぐに想起されるようになりました。
(40代 高校教諭)
◎このゼミをオススメするポイントは何ですか?
まずは、このコミュニティに集まる人々の温かさと学習に向かう姿勢によって、居心地の良いコミュニティが形成されていることです。また、講師の福ちゃんのファシリテーションによって、フラットな雰囲気が作られ、安心して学べます。
(40代 高校教諭)
①講師の「福ちゃん」(ポイントというか、人物ですが…)
②参加者みんなでつくる安心感ある学習の場
(30代 小学校教諭)
・定期的に講座が開かれることで自分の「学ぶ習慣」をつくることができる。
・全国各地にはいろいろな立場で頑張っている先生がいるという刺激をうけることができる。
(40代 小学校教諭)
キーワードに「安心」や「習慣」が入っていると思います。講師を始めとして参加者みんなで作る安心できる学びのコミュニティになっているというのは、3期を通じて感じていることです。
◎このゼミに入り、自分の中で起こった変化はありますか?それはどんなことですか?
コミュニティのフラットで温かい雰囲気は、それを作っているファシリテーターの態度が表れていると感じたので、自分自身が作る場(会議など)でもそのような場づくりができるようなファシリテーションを心掛けるようになりました。また、毎週火曜日が楽しみになりました。
(40代 高校教諭)
【自分の推論のはしごの存在に気づくとともに、相手にもそれがあることをイメージしやすくなった。】
うまくいかなかった会話や出来事のあとにも、自分と相手の推論のはしごの存在を思い出すことで(はしごの内容まで想像しなくても、はしごが存在する、と思うだけで)もっと優しくなれるし心穏やかに生きられると思いました。
(30代 小学校教諭)
・自分と周りの人のつながり見方や人と人のつながり、さらに大きく言えば世界の見方が変わる。
(40代 小学校教諭)
実際にこの3人は、学んだことを実生活の中に生かしている3人です。そういう日常的な変化が起こるのが、この「学習する学校ゼミ」の特徴です。
福ちゃんの人柄が暖かい
講師である福ちゃん(福谷 彰鴻さん)の人柄が、この学びのコミュニティには溢れています。
福ちゃんと毎回のように打ち合わせをしたり、講座を受けたりしていると、その在り方にたくさん触れていきます。
もちろん講座の内容も素晴らしいものですが、福ちゃんの人柄もそれに引けを取らないくらい素晴らしいのです。
「変化」をするのは自分であるというのを体現しているような人で、気持ちの変化を正直に誠実にボクらに伝えてくれたり、わからないことははっきりとそういう姿勢からも、たくさん学ぶことがあります。
福ちゃんが持つ「誠実さ」「柔らかさ」は、たくさんの実践や学びの中で培われてきたものだと思うのですが、徐々に講座の空気感を育んでいき、みんなもそれに合わせて「誠実さ」や「柔らかさ」の中で、学ぶことができるようになるんです。
良質なファシリテーターや講師に触れると、こんなにコミュニティ自体も良いものに変化していくんだ!というのを実感しています。
コミュニティとしての学習する学校ゼミ
コミュニティという話ができたので、その価値について話したいと思います。
毎週火曜日が「学習する学校ゼミ」の日でした。中身は講座やワーク、読書会やインプット(録画を見て対話する)というもので様々だったのですが、2ヶ月を過ぎた頃から、
「火曜日に集まれば、仲間がいる」
というコミュニティが持つ力を感じることが多かったです。
その日自分が働いている場所で、嫌なことがあったり、
忙しさの中に自分を見失っていたり、
なんとなくモヤモヤが残っていたり、
いろんな状況の中にあったとしても、火曜日にみんなと会って対話を重ねていくうちに、エンパワーされて戻っていくんですね。そんな力をこの講座に感じました。
それは学習する学校ゼミ自体が、「自分が感じていること」「自分が抱えていること」を題材として扱っているからでしょう。
リフレクションやビジョン(未来の創造)が主なテーマになっていることもあって、実生活と結びついているんですね。
対話が育まれるまでには回数がかかりますが、重ねていった先には、
「火曜日がワクワクする」
そんな期待感が生まれていたのです。
音声による発信が増えてきた昨今、講師の話を聞くだけじゃなく、学びのコミュニティになることの価値が高まってきています。
学習する学校ゼミは、講師の福ちゃん、そして多くの参加者のおかげで学びのコミュニティになっているんです。
すぐにわからないことこそ価値がある
多くのことに対して、変化はゆっくりと現れてくるものです。
「すぐ良くなること」をボクたち先生は、周りにも子どもにも求めすぎかもしれません。
学習する学校ゼミに参加して、1・2期は、世話人のボクでさえ、どんなことを学んで、何に価値を見出しているか、言語化しにくい状況でした。
学習する学校ゼミの学びは壮大で、すぐには何かを変えるものではないからです。
ただ、すぐに良くなる、すぐに変化が生まれることが、いいことなのでしょうか。ボクは「変化が早いものこそ危険」だと思っています。
学校の中にも、たくさんのインスタントなものがあり、早く変わることを急かされています。
「学ぶことによる変化がゆっくりなもの」だって、大いなる価値を持っているはずです。
変化はゆっくりだけれど、「じっくり浸かる学び」が学習する学校ゼミには溢れています。
学習する学校ゼミ、4期も開講予定ですので、ぜひいかがでしょうか??
(文 青山雄太)
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