「整う」ってなに!? 〜初サウナ体験記〜
2022年8月某日
友だちのA氏に誘われ初めてのサウナへ。
私がサウナ童貞を卒業したサウナ記念日である。
このごろ自分がそういう年齢になったからなのか、シンプルに巷で流行っているからなのか、「サウナ」という単語をよく耳にするようになった。
お風呂でのぼせやすい私は恐らくサウナではすぐだめになってしまうタイプだろうと思っていたけど、百聞は一見にしかずということで挑戦。
「整う」の意味を知るために・・・
「整いすぎると意識飛ぶ」なんて怖いことも聞いていたから、しっかり寝てしっかり食べて、体調は万全にしてきた。
当日は緊張して夢の中でサウナのリハーサルしてた。(※夢の中ではサウナ内で卒倒)
自称サウナーのA氏に手取り足取り教えてもらいながら、私はサウナのノウハウを知っていく。
シャワーを浴びて軽く温泉に浸かって下準備完了。
体の水気は外気浴で乾かすか、タオルで拭き取っておく。
初回ということで、
サウナ 5分
水風呂 1分
外気浴 体が乾くまで
これを3セット繰り返した。
結論から述べると、私はサウナ初体験にして「整う」が解ったと思う。
なんなら、自分なりの「整い方」を掴んできてさえいる。
1周目
サウナに入った瞬間息が苦しい。
熱い空気で肺が満たされていく。
ただただ呼吸することだけに集中し、灼熱の中5分間耐えた。
3~4分超えたあたりから 汗が止まらなくなる。
肌に感じる水滴が自分の汗なのか、さっきまで浸かっていた湯船のお湯なのかわからない。
少し経って、さすがにそろそろしんどい!という頃にサウナを出た。
慣れてきたら7~10分もいけるかもしれない。
水風呂は私はわりと耐えられた。
ここは自分にストイックに、容赦なく肩まで浸かると、だいたい20秒くらいで冷たさにも慣れてくる。
そのまま、頭がぼーっとするような感覚とともに、ふらついた足取りで外気浴へと向かう。
椅子に座り、全身の力を抜く。
目を閉じると最高。(これ終盤に気づいて勿体なかった)
喉の奥あたりがヒュっとして、手足は脱力し、心臓が大きく波打ち全身に向かって血液を送り込んでいるのがわかる。暑さも寒さも感じない。
この瞬間、なんか人生嫌なこともあるけど、今が気持ちいいからどうでもいいや〜という気持ちになれる。(これが「整う」なのか...!?)
個人的に、女湯とはいえなんとなくタオルで前を隠しながら歩いたりするけど、整った状態になると恥じらいもなくなり無防備になる。
2、3週目
2分まではさっきよりも時間が経つのが早く感じた。
外気浴で体はすっかり乾いたはずなのに、気づけば体中が汗でびっしょり濡れている。
汗が止まらなくなってきたあたりからが勝負。
残りの1分がとてつもなく長い。
隣を見ると、A氏が無言でなにわ男子の「初心LOVE」を踊っていた。だから私もつられて踊る。A氏いわく、気を紛らわせて時間を稼ぐためらしい。なるほどいいアイデアだ。
そのまままた水風呂に入り、外気浴に行く。
本当は2週で終わろうとA氏とも話していたけど、私はなんだか気持ちよくなってしまって、まだまだいける気がしてA氏を3週目に誘った。
ノリノリで3週目に突入。
整う、完了
巷でよく言われるサウナネタとか、「整う」の意味が完全に解った、気がする。
それはエヴァシリーズを全て見終わったときの達成感に近い。今まで分からなかった小ネタや例えが分かるようになり世の中の解像度が一気に上がる感じ。
「整う」が解った私は、「整う」を知る前の私よりもレベルアップしている。
これからは「整う」の意味を知っている者として、サウナ未経験者に思う存分マウントを取ろうと思う。