未来のことをどれほど思っても、「今以外」を変えることは出来ない。
人生というのは、本当にいつ、「転機」がやってくるのかわからない。
失恋をしたときだってそう、いつ、一体いつこの苦しみから開放されるのだろうと悩んでしまう。
「時間が解決する」。失恋の場合は、新しい恋をする、など行動もあるし、単純に時間が解決することだってある。
しかし、今回の私の件はどうだろうか。
何もしない状態で時間だけ過ぎても、正直解決することはなかったはず。
転職するかしないか。自分自身がこの場所に身を置き続けるかどうか。何があったら一体やる気を取り戻してガツガツと働くことができるのか。
もはや、この先そのような熱気に包まれることなどないんじゃないか。そう思っていた数ヵ月前。
自分が何をやったのか、自分のために洗い出してみようと思う。
ただ苦しかった。だからまず、その苦しみから目をそらすことができなくなった
これがリアルなファーストステップだったように思う。
4月、フルリモートで働くことになってから。まずは、今まで通り人に出会うことが出来ない=自分の息抜きを失う、ことだったので、「息抜きになること」を模索して探した日々。
毎日オンラインのイベントに参加して、多い日はオンライン飲み会などをハシゴして、「仕事以外の世界観」に一生懸命に触れようとした。
家の中で行うことができる新しい趣味を探して、「何かに没頭できる時間」を欲しがった。
空間でオンオフを切り替えることができなくなったので、「何をするのか」で自分を切り替えようとしたけど、上手く行かなかった。
移動時間が減ったので、なんだか自由な時間が増えた。自由な時間、いわゆる暇な時間が増えると、考えてしまうのは「これからのこと」だった。
単純に、つまらなかったのだ。
今の仕事に、集中できなくなった。一生懸命向き合う意味を模索し始めた。意味を模索して、都度なにか新しい意味を発見するんだけど、「その意味は大元のモヤモヤに飲み込まれて、また最初の迷う場所へ戻った。」
・私という26歳、今の仕事を続けてていいんだろうか?
・今の仕事を、外的要因なしに、内的要因だけで心から求めてやっていきたいと思っているのか?
・もし明日死ぬとしたら、私はこの仕事をしていたいのか?
・5年後も、この仕事をしていたいと思うか?
色んな疑問が頭の中を巡った。
そう、単純につまらなかった。頭の中を、たくさんのもので埋めて、「考える前に行動すること」で自分の人生を豊かにすることを望んでいたし、それが今年の私を幸せにすると信じていたし、そうする計画を立てていた。
今年からDJを始めて会社前のスクールに通おうと思っていた。キックボクシングや、ジムを毎回変えることができるサービスに登録をした。たくさんの人に出会って、一日店長的なことだってしたり、コミュニティを行うことで沢山の人をつなげるコネクタになりたかった。そんな計画が目の前だった。
飛躍し、変化するはずだった今年の計画がなくなって、急に私は自分自身と向き合うことになった。
それはまるで、人生の再構築だった。
・何をするのか?
・どんな時間配分で?
・そもそも何ができるのか?何をしたいのか?
まっさらになりかけたキャンパスの前で、ボーッとしていた。
ぼーっとしているだけだったら良かったんだけど、残念ながら引きこもり熱狂することに出会えない日々は相性が悪く、私の心はどんどん落ちていってしまった。
一対一で、話すようになった人たち
コミュニケーションの当たり前や、「しやすさ」「充実具合」が、変わったように思う。
それが一対一のコミュニケーションのほうが、オンラインの場合非常に心地よく、緊張をすることもあるけど別の画面をみて話すこともできるし、感情もまっすぐ伝わってくるし、遠慮をする範囲を狭いから(大人数だと話し出すタイミングや色んな人の声を拾わないといけないから)とても良いと思った。
今まで大人数で話をしていたけど、自分が「その場に合わせて頑張って笑うこともあったこと」「それが結構たいへんだったこと」を知って、昔の自分を尊敬した。
要は、なんだか必要ない可能性のあることにも、心と体力を使っていたってことだ。
その中で、様々な人と話してみるハードルも下がった。会いに行かなくても、10分前まで寝ていても、オンラインでは話ができる。30分という区切りができる。
ビジネスマッチングツールやツイッター、もともと大人数の中で話したことのある人と一対一でコミュニケーションを取ることで、「深いところまで」ぶっちゃけて話をする、相談をする仲間のような存在に出会うことが出来た(気づくことが出来たとも言う)
・あ、自分でこんなことで悩んでいたんだ
・あ、自分だけじゃないんだ。こうやって会社を捉えてる人もいるんだ
・そうか、そもそも自分で「人によって影響を受けるタイプだったんだ」「だからそれに合わせて行動すればいいのか」
・新しいことを始めることができそう、嬉しい!楽しい。
・もう少し行動してみよう、悩んでいるんだったら
・そうか、CSという職業に自分の考えって合ってるのかも、CSってこんな仕事内容なんだ!
・会社のフェーズが合っていないのかも。
・その人紹介してほしい!この世の中でご縁があった人は、大事にしよう。
・どうすればいい?賛同してほしい。
・このグループって、こんなに良かったんだな。これから大切にしよう。
・同じ経験をしている人がいるんだな。
・・・・・・今思いつくだけでも様々並べてみたけど、人とオンラインで密で話すことによってたくさんの感情と発見をもらえていたな。
吹っ切れた瞬間
最後の最後。吹っ切れたのは、「この会社に私が長くいることはないんだ」と知ったこと。
この会社は、私が幸せにしたい会社ではない、と思ったこと。
少しネガティブのように聞こえるけど、実はそれが逆に、「自分が未練なく吹っ切れる瞬間」につながっていたように思う。
愛してはいないけど、愛着はある。
あまりに、この言葉がぴったりなのだ。
人はいい。私のことも受け入れてくれている。文化的にも、仕事への姿勢についてモヤモヤさせる人はいないし、そもそもそういう文化じゃない。だから仕事への姿勢について、フラストレーションを感じることはない。
今までの自分にもご褒美をあげたい。「お前来週からこの職種な」と登っていたハシゴを急に外されることだって何度かあった。職場の雰囲気として「心理的安全性」を感じることはなく、なんだか常に監視をされているようだった。長時間労働が、文化的にもフェーズ的にも当然だった。従業員よりをあまり大切にせず「コト」に向かっている姿勢に何度も違和感を感じた。
それでも走った。何度も走り直した。
終わりを見つけることが出来た、それが何より大きな変化だったのだ。
この会社で、スタートアップは終わりだと。
「会社に期待をすることは自分の首を締めることであり、雇用契約書に書いてあることだけを約束する」スタンスをとるべきだと。
人はいい。仕事環境にフォーカスを当てて人生のバランスを考えることができる仕事も、この次にちゃんと考える。これは順番なのだと。
自分が幸せになる方向で考えることが出来ている、これはきっと世の中の様々な状況の人と比べると幸せなことなのだと。
神様。本当はきっと、私は泣きたい。
屈辱的だと思ったことも。悲しい、苦しい、預けていいと思っていた人に預けることはしないほうが幸せなのだと気づいたことも、寂しい。
この会社に感情を向けること、期待を一切しないこと。それは「会社が個人のために存在しているわけではないという事実」としてもそうだし、「自分の心を守るため」にも、目先の「自分の思考回路をシンプルにするため」にも大事なことなのだ。
本当は泣きたいのだ。感情を向ける対象ではないと悟ったことが。
もう少し、ここについては別のノートで詳細に整理したい自分のために。
感情を向けるべきなのは?
今日、嬉しいことがあった。
もともと進めたいと思っていたDJの練習が進んだこと。
どこから情報収集をして、まずは何に沿って学べばいいのか、知ることが出来たこと。
面倒だと思っていた「知識」に、向き合ってみたら取り組むことが出来たこと。
スタート地点に立つことが出来たので、逆に「うまいDJ」が遠ざかった。でもそれって、「何を今後すればいいのか」がわかってさえいれば徐々に近づくことができるので、よい兆候なのだ。
音楽を聞きながら、ぺーぺーながら、DJという道が明確になったことを感じた。そんな妄想をした。今後、PCや本格的な機材、音楽の問題やコネクションなど、考えることはたくさんあるけど(予算的にも)でも八方塞がりでは決してない。すべてを一気に持っていこうとするけど何事も無理なのだ。その「過程」を楽しむ姿勢が何よりも大事、自分のためにも。
仕事で、自信をもって取り組むためにやったこと
・商談同席。前は商談を自分がしていて契約もとっていたけど、そこから半年近く離れていた。そりゃあ、プロダクトの打ち出し方や売り方、刺さり方変わっているよね。同席することで、こんな感じで商談が進むんだ。ここを意識することでかなり役に立つな。って、答え合わせをしつつ新しい視点を持つことが出来た。
・メール。めんどいと思っていたけど、電話前からコミュニケーションはスタートしている、したほうがむしろ都合がいい(視覚的なサポートもあり電話で話すことができるから)と気づくことが出来たこと。
気づきは大事。「自分がもっと楽になる方法」を見つけることが出来た幸せ。これは大きい。
・会社のメンバーに触れる。触れる。思いに触れる。それだけ。この会社に前向きな人がいるんだ、って知ること。それだけでも向き合い方が変わって来るもんだね。
・電話での向き合うスタンスを変えること。「アポほしい!」ではなく、「どない?長期的にお互いメリットある?」。そうすると、数が必然的に大事だってこともわかる。「相手にとって必要なことをやる」。必要ない人に、うちのサービスは売らない。
なんだか心がはやっている。この心の高鳴りを、悲しい方向に持っていきたくはないな
発見があり、スタンスが変わり、故に行動が変わり、その中でポジティブな気づきもあった。
根本的には寂しいことがあったけど、「捉え方」をポジティブにして、自分なりに「期待しない」ことで前を向いた。上手く行っている。
終わりはわかっている。でも走ることもできると気づくことが出来たこと。故に、その場でどれほどやるのかを求められていること。
新しく、楽しいことをスタートした。上手く展開し続けることができればいいな。
運動が自分の人生に定着した。少しずつ、ちゃんと痩せていっている。嬉しい。着れなかったズボンやスカートが入った。10月にはどうなっているんだろう。と同時に、なれてきたその頃には、元の食生活に戻ってはいないだろうか。運動など頑張る自分に限界が来ているのではなかろうか。
恋愛はアプリで始めるきっかけを探している。でもやっぱり外見やスタンスが「良い!!!」って結構思わないと進む必要ないから難しい。どうこれからこの人とは展開しよう?
もともと私を知っている人とは、痩せたきれいな自分で再度出会いたい。できるのか?イメージの中の自分とその時の現実のギャップで、また自分自身にがっかりしないかな?
でも恋愛ってやっぱりコントロールできないことも多いからめんどくさい。愛されたいけど愛したいけど、無理して急いでゲットするものでも、やっぱりないよね。
DJ、理想のようになるといいな。自分のこともDJも嫌いになりたくないな。
不安定だけど、前に進んでいる。
前に進んでいるからこそ、その状況や未来に必ず起こる「寂しい現実」に、不安を感じている状態、なのだ。
だけどこれはだれにでも言える。将来のことは、誰にもわからない。想像しても、未来は今、私の手の中にやってこない。
今は、未来って存在していない。今目の前のことしか、私は変えることが出いない。
未来のことをそれほど不安に思っても、私は「いま以外、変えることが出来ない」
これが真実。
どれだけ不安定でも、感情を感じ、ちゃんと過去になっていき、この積み重ねで未来が出来てくる「今」に、フォーカスを当てよう。
だから、不安だったんだな。でも、不安も大事だけど、それ以上に大事なことがあるって、お話なんですな。