死ぬ準備をしておこう
人間という生き物は、なんと愚かなのでしょうか。
誰もが必ず「死」を迎えます。
今のこの生活は必ず終わる時がくるのに、永遠に生きていられるが如くの錯覚をしている。
今はとても元気に過ごしていても、5分後に心臓発作で死んでしまうかもしれませんし、1分後に地震がきて食器棚の下敷きになって死んでしまうかもしれない。
人間は、誰しも必ず「死」を迎えるのです。紛れもない事実。
それなのに、私達は死ぬ準備はおろか、限りのあるこの世の時間を無駄に過ごしていることが多い。
最近では「終活」という言葉が浸透してきていて、いかに死を迎えるかということに関心が寄せられてきているが、そのほとんどは死んでからの葬儀やお墓、遺産相続等に関する準備だ。
私達の法人では、その「死」を明確に意識することで、今の生き方をも変えていき、最後まで素晴らしい時間を過ごそう…という提案です。
なんの心配もなく死ぬことができるように準備を万全にすることで、常に「死」が身近な存在であることの自覚をするわけです。
そうすることが1分1秒を無駄にしない生き方につながるのです。
大切な人を常に大切にし、自分自身の目的がはっきりと意識でき、無駄なことに時間やお金を使わないようにする。
「死」から逆算した人生を構築するという訳です。
「死」は怖いことでもなく寂しいことでもなく悲しいことでもない。
「死」があるから「生」が輝くのです。
「始まり」があるから「終わり」があるように。
「終わり」があるから今を「生きる」のです。
エンディング…どんな小説でもドラマでも映画でも、最後がイマイチのストーリーってとても残念な気がしませんか。
人生は「終わり良ければ全てよし」だろう。
「最終章」にきたときに、こんなはずではなかったと大慌てしたくないですよね。
大慌てしないために
自分の財産の整理をしておく
①お金
②不動産
③借金
④人間関係
自分の過去を辿っておく
①生まれてからのこと
②大切な人との歴史
現在の持ち物を整理しておく
①不用品は処分しておく
②思い出の品の整理
③大切なものをきちんと他人にもわかるようにしておく
死んでからのことを考えておく
①できるだけ誰かのお世話にならなくても良いような準備をすること
②大切な人にお手紙を残す
③介護等が必要になった時の準備
いつ、その時が来ても良いような準備を今からしておくこと。
そうすることで、残された時間が無限ではないことに気がつくのです。
大切な人にお手紙を書くことで、もっともっと大切にしなくちゃいけないことを知る。
今できることを今やろうという気持ちが奮い立つ。
良い生き方をしたければ、「死」を考えることが何より大切です。