ドラマ「unknown」第6話考察ー三兄弟なの?加賀美くんー宗像家とのかかわり
加賀美が宗像さん一家の生き残り説は確実か?比較的見えてきた宗像さん一家事件について考えます。しかし、話が進むほどに混乱してくるのは、加賀美のキャラのせいだと思う泣
1.物語における加賀美の役割
このドラマにおいて、事件は3つあります。
①宗像さん一家殺害事件
②吸血鬼殺人事件
③式場での一条彪牙殺害
この3つの事件は関連し、最後に繋がって解決に向かうのは間違いないでしょう。
とすると、この3つの事件全てに関わっていそうな人物は、加賀美しかいないという状況になってまいりました。
そもそも、恋の当て馬でもなさそうな加賀美くん。
のこり3話で、なんらかの重要な役割を果たさなければ、”君、なんで出てきたの〜?”ってなります。
加賀美に託されている重要な役割は、「真相を語ること」なのではないでしょうか。
と、すると、加賀美は宗像さん一家の生き残りである、という線はカタくなってきたかな…と感じます。
であれば、虎松は忘れているけれど、隣家の10歳の加賀美を可愛がっていて、加賀美も虎松になついていた…という過去があっても良さそうです。
2.宗像さん一家の犯人
虎松の回想から推測する
一条彪牙は犯人から除外します。
犯人だとしたら、生き延びて現れたにも関わらず、事件の真相も語らず死んじゃって、君何しにきたんかい!となるので。
当時10歳だった加賀美も、犯人から除外です。
虎松少年の記憶が正しい場合
まず、リビングの入口付近に、かずま兄らしき男子、キッチンにもたれる母、テレビの前で仰向けで倒れる女の子の順に発見します。
この3人は、みんな背後から襲われたように思います(傷が背中っぽい)。
さらに奥に進むと、もう一人男性が倒れていて、一条彪牙が血まみれで立っている。
この、奥に倒れているのが、父ということになります。
ちなみに、正面から刺されたような傷です。
この状況から私が推測するのは、
宗像父が家族を襲う。
止めようとした彪牙が、宗像父を刺してしまう。
という状況です。
かずま兄が、彪牙の高校の生徒だとすると、その家族ですからなかなかの悲劇です。
虎松の記憶に錯誤がある場合
虎松が先に惨状を目撃する。
犯人に襲われそうになった虎松を助けるために、彪牙が犯人を刺す。
というパターンもあるかもしれません。
また、惨劇の場に遭遇してしまった虎松が、「正当防衛」でかずま兄を刺す。彪牙は、虎松の罪をかぶったという線も…。
これはこれで、虎松のこれからの人生を一変させてしまうので、辛くてあまり考えたくない展開ですが…。(ただ、虎松は返り血浴びたりしてませんから、これはないと願っています)
* * *
加賀美が助かった理由ですが、その場にいたけれど、彪牙か虎松に助けられた。
または、事件より前に施設に預けられていて、その場にはいなかった。
などが、考えられるかと思います。
加賀美が3兄弟の末っ子だったとして、なぜ家族写真にいないのかが、重要な鍵となりそうです。
(加賀美だけ人間とか、加賀美だけ吸血鬼とか)
私は、宗像家と一条家以外の第三者、例えば世々塚などが、事件に関与しているという説には否定的です。
それだと、彪牙が逃げたり、自殺を偽装したり(たまたま助かったのかもしれんけど)する理由が見つからないからです。
また、宗像さん事件と吸血鬼殺人がつながるためには、やはり、宗像一家は吸血鬼(もしくは家族の誰かが吸血鬼)という線も確実かな、と思います。
3.それぞれの事件の動機
宗像さん事件と吸血鬼殺人の動機については、色々考えられるけれど、まだ自分的には見えてきません。
〇〇が犯人、と仮定してしまうと逆に難しくなる。
そこで、このドラマの持っている大きなテーマに戻ってみます。
こころの父海造は、このドラマにおいて、作者が視聴者に伝えたいことを伝える役割を担っています。
その海造は、“未知なるものを悪とし排除しようとする世の中”への懸念を常々述べています。
こうしたところからも、事件の動機は単純に「吸血鬼を未知なるものとして排除する」ということなのかも。
「恨み」とか「動機」とか、あまり複雑に考える必要はないかもしれませんね。
* * *
また、虎松とこころの結婚は、"互いの秘密を受け入れる"という、物語的なゴールでもありました。
それがまた、根底から崩されたのが6話。
公式が、”秘密の中に潜む、もう1つの秘密とは…”って言ってますから。
こころと虎松にも、もう一段階本人すらも知らない「秘密」があって、さらに受け入れることが過酷な内容である可能性があります。
「究極の愛」と銘打たれてますから。
もっともっと、辛く悲しく重たい秘密を超えて、愛を選ぶ展開になりそうです。
この街では誰も信じてはいけない。
登場人物全員に愛着が湧いてきたところで、これ。
いやもう、勘弁して〜って、本心では思っています笑
このドラマでは、先入観や思い込み、決めつけの危うさを警告しています。
我々、視聴者も例外ではありません。
自分も先入観にやられて、最後は考察をボロボロにやられそうな気がします。
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