ドラマ「unknown」第8話考察ー愛ゆえにみんなどう間違っちゃったの?梅ばあが守りたかったもの
「unknown」8話、みんなが待ってたサイコパ加賀美くん登場で、どストレート展開と思わせてからの展開がまたスゴかった。
犯人が明らかになっても、なお考察難しい。
複雑に見えてシンプル、シンプルに見えて難解。
愛ゆえにどう間違ってしまったの?前代未聞のミステリー、最後の考察です。
1.吸血鬼殺人と加賀美くん
春陽町は、防犯カメラをもっとつけるべき…と思いません?
と、いうボヤキはさておき。
最終話に残された、考察が必要なことって何でしょうか?
加賀美の犯行動機
加賀美と20年前の宗像さん事件の関係
梅ばあと加賀美の関係
梅ばあが自首したわけ
うめぼし堂火災と加賀美
残る大きな謎は、加賀美と梅ばあに関することですよね。
加賀美パートと梅ばあパート、そして二人が交錯する1話うめぼし堂火災について考えます。
1)加賀美の犯行動機と宗像家事件
8話で分かった加賀美の情報は以下。
加賀美の吸血鬼観は、
”人間にとって害”
”吸血鬼にとって人間は食糧”
犯行動機については、あまり複雑に考えず、「吸血鬼の排除」と考えて良いのかと思います。
しかし、方法はスタンガン→アイスピック→血を抜くという、なかなかに手の込んだやり口です。
吸血鬼は怪力ですから、スタンガンを使うのはわかる。
吸血鬼がやった殺人に見せたいだけで、血を抜くところまでやる?
血なんか抜いてないで、早く逃げなさいよって話です。
つまり、①そこまでして吸血鬼の犯罪に見せたかったか、②吸血鬼の血が必要だったか。
シンプルに考えるならば①の理由。
犯行動機は、吸血鬼の排除。
と、同時に、加賀美は吸血鬼の犯行に見せて、
世間に吸血鬼は人間を食料とする凶暴な生き物で、排除すべき存在だと思わせることが目的だった。
②のパターンも考えてみます。
抜いた血、どこにいっちゃってるのか。
7話で虎松が「なんで血を抜いてるんだろう?」って呟いています。
ひょっとしたら事件の核心で、伏線回収があるかもしれません。
母親のよみがえりを信じて儀式的に使ってるとか、
梅ばあに持っていってるとか…。
血の行方考察はこちら
でも、絵本の影響で、ここまでの偏った吸血鬼観を持ち、ましては排除のために殺人までしてしまうのか?
吸血鬼が実在することを知らなければ、彼らを排除しようも思わないわけで、加賀美はどこかで吸血鬼が本当にいる事を知る経験をしたはず。
その出会いは友好的なものではなく、「人間は吸血鬼の食糧である」と思い込むような体験だった。
そう、予想されます。
では、どこで吸血鬼と出会ったのか、というと、
①宗像一家が吸血鬼で、加賀美は宗像家と関係している
②「まほろば」には本当に吸血鬼がいた(梅ばあ?)
ここまで出てきている情報からすると、この2パターンかと思います。
また、気になるのが、一条を「何の罪もない人間」と言っていること。
殺人鬼の一条彪牙が、何の罪もないか?
加賀美の異常性、
人間であればそれだけで、善。
吸血鬼というだけで、悪。
という極端さを表してるとも取れます。
一方で、一条が罪を犯していないことを知っている、とも取れます。
加賀美は宗像一家事件の真相を知っていて、最終話で真犯人が覆る可能性もあるでしょう。
加賀美と宗像家事件の考察はこちら
6話考察でも書いたのですが、もし20年前の宗像事件と、今回の吸血鬼殺人がつながるのならば、宗像家は吸血鬼と考えるしかありません。
とりあえず、20年前の吸血鬼。
今と違って、サステナブルに生活するのは大変だったはず。
必要に迫られて、人間から直接血をいただくことが、なかったとは言いきれません。
例えば、加賀美本人や加賀美の母親が、食糧になっていたとすれば、どこかで宗像一家事件に繋がるのかも。
考察が、ぐらついててすみません💦
「愛ゆえ」が引っかかってしまって…。
加賀美の優しさの何もかもが嘘だった…とも思いがたく、ただのサイコパスで説明したくないところで、考察がわやわやになってます…(笑)。
”加賀美は何しても嫌いにならないよ”は大いなる伏線考察はこちら
2)梅ばあは何者か
どうやら加賀美のコロッケに、毒を仕込んだらしい梅ばあ。
うめバーイーツ利用の際はご注意を…。
だいたいばあさんを顎で使うのは、甘え過ぎだぞ加賀美!
と、思ったが、
実際は、梅ばあが加賀美を甘やかしているという感じでしょうか。
初めは、支配関係なのかと思いましたが、梅ばあの様子を見るとそうではなさそう。
むしろ、お世話を焼いている?
梅ばあと加賀美との関係については、たくさん考察があがっていますね。
①加賀美の親族
②「まほろば」の施設職員
この流れなら、まほろば職員と予想。
子ども時代の加賀美をよく知っている人物で、その時から加賀美の異常性を心配していた。
私は、梅ばあも吸血鬼だと思います。
加賀美の身近にいた吸血鬼であり、加賀美の吸血鬼観に影響を与えたひとりなのかもしれません。
そして、梅ばあが罪を被った理由。
加賀美を庇うため…とも考えられますが、
加賀美が捕まると、この世に吸血鬼がたくさんいると証言されてしまう。
吸血鬼達を守るために自分が罪をかぶり、加賀美の犯行を止めるために毒を盛った…ということではないでしょうか。
3)うめぼし堂の火災
関わっていたのは加賀美でほぼ確定。
9話予告動画では、うめぼし堂の部屋にいる梅ばあと加賀美の姿があります。
そのシーンの加賀美、泣いているんですよね。
加賀美の涙の意味は何でしょうか?
加賀美は梅ばあを襲いに行った。
けれど、何らかの理由で殺せなかった。
もしくは、梅ばあと何らかのことがあった。
それがきっかけで、加賀美の狂気が目覚めてしまい、春陽町での吸血鬼殺人が始まってしまった。
梅ばあは、加賀美を疑いつつも、最近まで加賀美がやっていると確証が持てなかったのかもしれません。
7話・8話後梅ばあ&うめぼし堂考察はこちら
2.ちなみに考察
長くなったので、メモ程度の考察を残しておきます。
1)ちなみに源治はいい人
ちなみに、コロッケ毒源治説は否定したい。
こうなったら、源治と聖夜だけは平和で幸せでいて欲しいから(笑)
2)ちなみに凛は吸血鬼
ちなみに前妻の暁凛も吸血鬼だと思います。
・まず、首元を見せない服を着ている
→吸血鬼の女性は、首元を見せないようにしていると思う
・虎松に、「今度はお互い信じあっているんでしょ」と言っていた
→凛は吸血鬼であることを言えなかったため、お互いの不信感から離婚に至った?
・「人間である前に警察官」
→人間、という言い方が吸血鬼っぽい
▶︎落書きを、懐かしいと言っている
→これは、凛が絵本を読んでいたのか、
宗像事件の捜査の中で同じ落書きを見ていたのか。
凛が吸血鬼である伏線というよりは、宗像事件の犯人につながる伏線のような気がします。
3)ちなみに虎松以外全員吸血鬼オチでもいい
キャスト16人中、すでに吸血鬼とわかっているのは、闇原一家、世々塚、まつり、大五郎の7人。
私が吸血鬼ではないかと疑っているのが、梅ばあ、凛。
虎松にサーモスをプレゼントした南十字もこの際。
キャストの半分近く、もしかしたらそれ以上が、吸血鬼ということになります。
実は世界は、マジョリティとマイノリティが逆転しているのかも。
声が大きい者の意見が多数派と思われてしまうけれど、本当の多数派は声高に主張はしないもの。
サイレント・マジョリティってやつです。
そんな世界の裏がわを見せる意図が隠れているとしたら、素晴らしい作品だな、と思います。
吸血鬼がいっぱいでもいいと思う考察はこちら
3.よよさん追悼
最後に、考察全く関係なくお気に入りだった世々塚巡査部長を追悼。
シュッとしてないけれど、吸血鬼だったよよさん。
人がそうであるように、吸血鬼にも個性がある。
よよさんは、太陽の光やニンニクなんかも、気にならないタイプだったのかもしれません。
それでもバツ5になってしまうほど、人間と理解し合うことは難しい。
あれだけ心を許した虎松にすら、真実を言えない。
いつもおどけていたよよさんと、抱えていた秘密とのギャップに胸が痛む。
だからこそ、虎松とこころの結婚とその先を、よよさんには見届けて欲しかったな。
黙祷
本編より泣けた小手さんのツイート( ; ; )
愛ゆえに間違ったやり方をしてしまう
愛ゆえの悲劇
公式はこういうけれど、みんなどんな愛で何を間違ってしまったのか。
この悲劇的な結果から、「愛」を読み解くのは、難しい。
加賀美も、梅ばあも、一条も…
きっと、何かやり方を間違ったんだろうな…。
書きたいこといっぱいすぎる。
予想外したところの反省会もしたい(笑)
長くなったので次回に譲ります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
unknown考察・感想まとめ