守りたいからこそ許せない。
学期末補習というものがあって、
そこには授業の出席が足りない、
定期試験で赤点が多い、問題行為を
起こしてしまったといったような理由で
一部生徒が集められて他の生徒たちは
休みの中午前中授業を受けて帰るという
システムになっている。
今回、自分のクラスからすで出席数が
足りていない生徒が数名出ていてその子
たちが呼ばれてしまうのは当然の流れだった。
ただ、今日はその出席面以外の理由から
呼ぶ必要のあるメンバーを選定することに
なってた。そこでさらに一名、出席数は
なんとか間に合っていたものの朝の遅刻の
数が桁外れに多くて呼ばれてしまう子が
出てきた。この子に関しても仕方ないと
思いつつ、今学期は頑張って授業に参加
しようとする努力が見られた。その点を
踏まえると1,2学期と呼ばれ続けてきた
中で目に見える変化が見えたということで
逃がしてやっても良いのではないかという
担任ならではの甘い考えも拭いきれなかった。
でも、遅刻の数を考えると周りから反対
されても仕方ないと感じたためここも
受け入れることにした。
本当の問題はここからだった。
遅刻が多いといった点ではもっと他にも
呼ぶべきメンバーがいるのではないかと。
各クラス一人ひとりの生徒の遅刻総数を
確認してある一定数を超えている生徒を
抽出していった結果、残念ながら自分の
クラスからは5,6名程度出てきてしまった。
まさかこの5,6名までも参加させるつもり
なのかと思った瞬間怒りがこみ上げた。
そもそも彼らの遅刻が減らないのは彼ら
自信に危機感が少なかったりすることも
一つの原因として考えられるけど、
ちょっとやそっと危機感を持った程度で
どうにかできるようなレベルではない生徒も
おそらく中に入る。本来であれば保護者が
もっと真剣に子どもたちが朝起きられるように
なるための取り組みに力を入れて欲しい
ところだけどそれがなかなか難しい。
だからこそ一部生徒には早い時間から
モーニングコールをしたり、いろいろと
地道に努力を重ねてきたけどなかなか良い結果
に繋がらなかった。別に表立って
「担任の指導力不足」とまで言う人は誰一人
いないけど、でもそう言われているのと
同じくらい自分としては屈辱を受けたと思ってる。
そもそも何度言ってもできないからと
ペナルティを与えればそれで良いといった
短絡的な考え方が時代錯誤も甚だしい。
一部の職員の思いつきでその5,6名が
参加者に加わる可能性もあったけど、そこは
強気でこっちが突っぱねることでなんとか
防ぐことができた。ただ、今後も同じような
問題で補習候補に挙がってくる生徒は出てくる。
そう考えた時にそもそも補習をする目的は
何なのかと言うこと。子どもたちからしても、
自分からしても相変わらずペナルティ以外の
何物でも無い。今回候補に挙がったような生徒を
もし本当に補習へ参加させるという流れになった
場合に考えるべきは、その補習の場を通じて
自分たち職員は何を伝えられるかと言うこと。
折角他の生徒が休みの中登校させているので
あれば呼ばれた子たちの身になるような
話をしたりすべきだが、どうもその辺の意識に
温度差が見られて仕方ない。いくら自分のクラスが
不利になるようなことを言われたからといって
ムキになってしまう自分もあまり良くないことは
分かっているけど、これだけは言える。
ムキになるくらい常に全力でクラスの生徒のことを
思って仕事をしていると。そのくらいの覚悟を
自分たちも持っていると胸を張って言えるのか。