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CRAZY退職、最終出社を終えて。

突然ですが、今春をもって、7年間勤めた株式会社CRAZYを退職することになりました。

驚くほどのスピード退職。社長に報告したのが3月9日、全社発表が15日、そして22日には最終出社日と、あっという間に時間が過ぎていきました。

思い返せば、入社したのは2016年。
まだ27歳だった頃。当時は・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

と、noteを書き出しました。

実はここから約2,000文字くらいまで書いたのですが、あまりに思い出が大きくて、感謝が大きくて、ちゃんと言葉にしたいけど出来なくて、悩み抜いた挙げ句、全部消してしまいました。

せっかく開いてくれた方、ごめんなさい。でも諦めず、もう一度ありのままに綴ってみたいと思います。



このカオスからも分かる通り、僕にとってCRAZYはとても大切な存在でした。ほぼ一心同体。どんな学びも、ひらめきも、すべてはCRAZYのために昇華させてきた毎日だったから、切り離すことがとても難しいです。

絶対CRAZYを勝たせたい。
代表の森さんを勝たせたい。
振り返ると、すべてはその一心でした。

新人時代は、とにかく出来る限りの努力をしました。ロープレには一生合格できない、お客様の前に出ればクレームの嵐、そんな力及ばずな人材だったため、周囲のタレンティブな優秀な仲間に追いつけるように、毎日必死でした。こっそりpm23:00退社-am2:00出社とかもしてたな。

マーケティング責任者になってからも同様です。僕はマーケティングの経験なんて一度もありませんでした。なので、いろんな素敵な企業の取り組みをとにかく見て、考えて、を繰り返しました。自分のTwitterを伸ばし始めたのもそう。必要そうなことは何でもやってみました。

とにかく夢中でした。
いい会社だなって、ずっと思ってたから。
もしこの会社が負けてしまったら、
そう信じる自分も、仲間も、負けだと思ったから。

婚礼業界は儲かりにくい。
コロナで大打撃も受けた。
それでも、勝ちたかったのです。

だから時に、辞めていく人を心から恨んだ時期もありました。
「今抜けるの?そんな理由で?一緒に勝とうって約束したじゃん!あの言葉は何だったの?」と心で責めました。送別会も行きませんでした。退職発表がある度に「後悔させてやるからな」と思ってました。

非常に小さい人間で恥ずかしいですが、それが僕のリアルでした。今ではさすがにそこまで尖ってないですが、それほどに「CRAZYを勝たせる挑戦」に執着していました。

一見歪んだ愛情と狂気を持ちながら、大きな挑戦に向かっていくこと。それが僕のアイデンティティでした。全人格を捧げて、夢中で歩んできた毎日がとても楽しかった。何よりの財産です。



でもやがて、僕の人生にとって「挑戦」だったはずのCRAZYが、いつの間にか「愛着」に変わっていると感じるようになりました。

結婚式の数が増えて、
IWAIが建って、
どんどん採用も上手くいって。

今年のはじめには過去最高契約数も更新。数字は出せませんが、本当に数年前では信じられないような数値を叩き出しています。コロナのピンチもすっかり抜けて、次店舗展開の話も浮上するほどに。本当に支えてくれた人たちのおかげです。

でも、あれ、おかしいな。

いつからこんなに落ち着いた日々を過ごせているのだろう。いつから自分はCRAZYで通用してしまっているのだろう。いつから自分の意見に真正面から反論してくれる人が居なくなったのだろう。

CRAZYという環境は、自分にとって想像できないほどの高い理想を掲げてくれる場所。ここには挑戦がある。今でもそれは変わっていません。でも34歳になった僕自身は大きく変化していました。

そんなことを思いながら立ち止まると、CRAZYは10周年を迎えていました。

10周年を迎えた2022年7月2日。
この日は、全社員で福島県の大自然の中、夜通し騒いで暮らしをともにする合宿を企画しました。今思うと、これが僕の最後のプロデュースとなりました。

そこで「自分に宛てた祝辞を述べる」というコンテンツを実施したのですが、このときにある感情が振ってきました。

「松田はよく頑張った、だからもうCRAZYは大丈夫だよ」

見えない敵からの勝利を目指して、夢中で頑張ってきたCRAZYライフが、終わった気がしました。

ああ、もう大丈夫なんだ。
「そっか、もういいんだ」と泣けてきた瞬間。

そう思ったとき、勝手に自分が肥大化させていた勝利への執着心が、スルスルと解けていきました。勝ったのかは分からない。掴みたかった勝利とは違ったかもしれない。

でも、森さんは涙を流しながら喜んでくれていました。

そこからずっと、ぼんやりと考えていました。
僕はこれからどう生きていくのだろう。

答えはわからないけど、間違いないこと。
それはCRAZYを離れなきゃいけないということ。
僕にとって居心地が良くて、安心安全な環境でしかないCRAZYを卒業しなきゃいけないということ。

本当は起業を考えていて数ヶ月も準備に費やしていたのですが、そんなときにあるご縁があり、起業仲間にも相談をした上で転職を決意したのでした。

こうして、僕の7年間のCRAZYライフがゴールを迎えました。

さよならCRAZY。
ありがとうCRAZY。
本当に幸せな7年間でした。
ここは僕の青春でした。

また命を捧げる人生を始めるために、僕は次のステージに進みます。

これまで傷つけてしまった皆さんには本当にお詫びをしたいです。そして何よりも、そんな自分を信じて、受け止めてくれて、同じ船に乗らせてくれたCRAZYのみんなには、より一層の感謝を伝えたいです。

森さんに退職報告時にもらった「みんみんは命を捧げて仕事をしなきゃだめだよ。歌を歌うような人生をまた始めてね。」という言葉を忘れずに、次に進みたいと思います。


さいごに

はじめての見出しが「さいごに」という斬新な記事になってしまいました。ここからは自己満足を兼ねて、思い出の写真で僕のCRAZYライフを振り返らせてください。

ああ、寂しいな。
本当にありがとうございました!

入社前、初めて会った人事はゴリラ姿だった。やばい会社だと思った。ちなみに人事の嫁は羊だった。
CRAZY名物のライフプレゼン。落ちかけたけど45分の議論の末にスレスレで通過したことを聞く。あぶね〜
当時は忙しすぎて歓迎会とかなかったらしいが、奇跡的に開催してもらう。もう9割くらいが、今は居ない人。
大阪支社立ち上げ、マンションの1室。2ヶ月間住み込みで仕事をしていました。なので当時の僕の家です。
初のオフィスは手作り。ていうか何でも手作りだった。指紋がなくなるまで板を磨いたな。
お金がなくて、1Kの小さな部屋に妊婦の妻と暮らしてた。それでも妻は幸せそうにしてくれてた。ありがとう。
3ヶ月に1回の合宿。まだまだ実力は未熟だったチームだったけど、夢だけはずっとでっかかった。
入社初年に生まれた娘。忙殺されていて妻に任せっきり。小さい頃の娘の記憶があまり無くて、ちょっと今でも後悔。
ずっと保存していた山川咲さんのメール。この頃から僕は「波風を立てて生きよう」と決めた。
節目のたびにユニークなことをやろうと頑張ってた。これは「氷川きよしじゃん」と揶揄されて落ち込んでた頃。
大阪の送別会。愛してもらってたんだな、と写真をみながら想う。大阪の皆さんには本当に感謝を伝えたい。
ときには働きすぎて入院することも。初めて開腹手術を経験して、健康に生きようと思いました。
忘れられない結婚式がたくさんある。忘れられないお客様がたくさんいる。
退職報告を投稿してからも、お客さんから「松田さんで良かった」と連絡をもらえて幸せだったな。
もうプロデューサーとお客様、という関係なんか超えていました。
結婚式前夜に、ほんとは良くないけど新郎新婦と前夜祭をしたこともいい思い出。笑
自分の結婚式もCRAZYで。愛情を受け止められるようになったのは、この結婚式を経てのこと。
自分の結婚式に、自分が手掛けた結婚式のお客さんが参列するなんて奇跡では?!と今でも感謝。しかも関西から。
1分、1秒、1mmにこだわって空間を作ってた。誰よりもシビアなものさしを持とう、と思って生きてた。
結婚式だけじゃなく、たくさんの企業イベントも手掛けた。コンペに勝つためにがむしゃらだった。
自社の周年イベントも4年連続プロデュースした。意外と仲間命タイプなので、1年で1番好きな瞬間だった。
もうこんな風にバカやれないのか〜〜っていうのが、1番寂しいかもなって思ってきた。
はじめてのマーケティング責任者としての仕事は、創業事業の縮小。心が痛かったし、一生忘れないと思う。
社内に何十回と共有したマーケ戦略図。「手書きなのが愛着が持てる」と最終的にはTシャツ化までされました。
チームビルディングツールのポケモンユナイト。たぶん累積1,000戦くらい費やしてる(1戦10分かかるからつまり・・・怖)。
ポケモンユナイトをやるだけの合宿も開催されました。山中湖に1人3万円くらいかけて行ったのに終始ユナイト。CRAZY史上1番の無駄遣い。
1番リスペクトする先輩であり相棒のりゅうさん。やっぱりりゅうさんのことを考えるのが一番涙でる(ここで今泣いた)。
愛するマーケチーム。辞めちゃったノンとマリエも。皆がいたから、俺がんばれたよ。
まさか最終出社日と、とんでもない偉大なニュースが重なるとは思わなかったけど、
みんなのおかげで本当に幸せな最終出社日となったよ。ありがとう。
ご存知のとおり忘れん坊だけど、可能な限り忘れないように生きていきたい。
がんばった、おれ!おつかれ!


2023.3.24


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