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真珠婚夫婦のタイ旅行~Summer Day Beach Resort夕方~

薄暗い部屋で目覚める。
午後4時半を回っていた。
ああ、よく寝たな。
…と軽くベッドでノビをした時。
右足がつりはじめた。
ここ半年毎回こうなる。
だからノビをするのはやめていたのについ、うっかり。
「アタタタタタ!!」ともがいていると夫がどうした?と起き
「足がつったのか。反対に指ひっぱってやろうか?」
いい!大丈夫!ほっといてのジェスチャーをする。
夫は力の加減がわからない人だ。

徐々に足が戻り始めてホッとした時。
「え?」
嘘!左足も?
また「アタタタタタ!!」となる?
そして戻るとなんとまた右足がつりはじめる。
数センチ横に移動しただけでつりはじめる。初めての事で何だか分からない。
交互に襲ってくる痛みはもう5分くらい続いている。
あまりの痛さに他の痛みで逃げようと私はグーで太ももを叩き出していた。
早めに足のつる痛みが収まる気がした。気がしただけかも知れない。

どれくらいたっただろうか。
やっとつるのが終わり、
しばらくしてからベッドからおりると
ひと足ごとに今度は筋肉痛のような
痛みが。
エコノミー症候群?立ち仕事だから疲労?運動不足?
どれにしても休める安心感から
発症したのかもしれない。
飛行機の中じゃなくて良かった。

夫も安心したのか、外のレストランに飲み物を注文しに外に出た。
瞬間帰ってくる。
「マッサージしよう!」
あ!そうだ!
タイのビーチはマッサージや天秤を肩に背負った軽食屋さんが何十人と流している。

こちらは鶏の炭火焼きガイヤーンと青パパイヤのサラダソムタム売り。

このホテルはとてもちゃんとしていてお客をボラない価格設定がしっかりしたマッサージの人しかホテル内に入れない。
メニュー表を見せてくれてその時もオーナーさんが立ち会ってくれるので安心だった。

夫と並んでビーチチェアに寝転がりマッサージをしてもらう。
足の中の疲労の玉みたいなものが
プチンプチンと弾けて血液がすんなり流れていくようだ。
木陰なので眩しくないし涼しい風が通る。
波の音が心地よい。
ヒーリングミュージックを聞いているみたいで寝てしまいそうだ。

1時間マッサージしてもらい、
部屋に戻る。
またお腹がすいてしまって、
メニューを見るとスパゲティの文字が目に入りベーコンのバジルソースを頼んだ。
私の中のタイのパスタ料理の思い出と言えば給食のソフト麺みたいな物にとても酸っぱいだけのトマトソースがかかっているイメージ。
でもそれも旅の懐かしい味でもあって
あまり期待せず、でも楽しみに待っていた。

やはりあの頃から20年である。
人は、物事は成長するものなのだ。
出てきたパスタはそれを物語っていた。

バジルのソースとベーコン。
一見しょっぱそうな組み合わせだけど塩気も優しく夢中で食べた。
少し味覚もおかしくなり始めた時なのに本当に心から美味しいと感じた。
どんな所で修行したシェフなのか。
またピザやらなんとナポリタンまである。必ず食べなくてはと思った。

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