男の育休について思うこと
夫には育休がない。
全社員50人程度の工場勤務、いわば職人。
前例もなければ制度もない。
政府や世間がいくら男性の育休を叫んでも職人の世界には届かない。
娘はGWの初日に生まれた。
一応カレンダー通りに休んだ夫にとって、GWは唯一の育休(?)である。
2か月ばかりの育児をしてる母親が申し上げるのも恐縮だが、男の育休について思うことがある。
まず、1週間程度では産まれたばかりの1人目の我が子に対して、父親は何もできない。
おそらく1ヶ月程度でも力を発揮できない。
これは夫の能力不足ではない。
2ヶ月経過した今では、母乳を出す以外の手技は問題ない。
おそらくお子の生活が軌道に乗ってきたこと、父親と母親の両者が育児の各手技がある程度の水準まで上達したことが要因だと思う。
私が考えるには、男の育休はタイミングが非常に重要である。
最初1週間なんて、母親父親共に我が子のイロハがわからないのだから、取得する場合1人目のお子の育休は産後直後でなくても良いのかもしれない。
どのタイミングがベストか?
産後共働きなのか、専業主婦になるのか、年子を計画するのか、など今後の予定で変わるが
共働き1人目のお子の場合、母親の復職と入れ替えが良いのかもしれない。
大前提として育休中は無給。
保険組合より給料の約0.6倍が後ほど2ヶ月分ごとに銀行口座へ振り込まれる。
つまり、金は減っていく。
20代〜30代の貯金額の中央値は44万円〜200万円とのこと。
貯金を食い潰して2馬力で育児をするには少々心許ない貯金額の人が多いはずだ。
2人揃って育休を取得するには、育児や生活を考慮し数百万円単位の貯金を作って、無給期間に向けて備えないといけない。
収入の減少はストレスの一種だ。
人生のストレスランキングでは18位だが、家庭の自転車操業もいいストレスになりそうだ。
人生のストレスランキングは以下をご参照いただきたい。
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1100030182.pdf
育児でストレス、金がなくてストレス、だなんて精神衛生上よくない。
メンタルを保つためにも収入源を途絶えさせないことは大事なポイントになるはずだ。
その点を考えると、母親主導で育児を軌道に乗せある程度の期間育児をする。
保育園入園前〜慣らし保育期間に父親が育休を取得する。
保育園入園後は2馬力で家計を維持する方法がある程度メンタルにノーダメージで良さそうだ。
もし2人目以降だったら?と考えると、育児が軌道に乗るまでは育休を取得してほしいかもしれない。
主に1人目のお子のお世話のメイン担当を夫に担ってもらえれば母親の業務量は楽になると思う。
産後の体調が悪かったら、出産後しばらく育休を取得してサポートしてほしい。
もちろん夫の育休の取得可否や期間は実家や義実家のサポート量にもよると思う。
男が育休を取得する上で絶対に避けなければならないことはただ一つ、〝育休という名の大人の夏休み〟となることだ。
死ぬまで恨まれるぞ。
離婚理由の1つになるぞ。
そうなるなら、夫は月齢の低い我が子の世話役の1人ではなく、我が子のために金を稼いできてくれる役になった方が良い。