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過去のトラウマと向き合うこと。

朝のバイトのモーニングセット、10回に一度くらいはトースターでヤケドをします。いたい。トースターを開き、パンを取り出そうとしたときに、手首より少し奥のほうがトースターの上部にあたっていい感じにリストカットみたいなヤケド跡ができました。無言で眺めてちょっと興奮しています。いや痛いわ。

さてさて、今回からきちんとマガジン更新していきます。感情をベースとしたじぶんと向き合うマガジンです。自分の感情を客観視して対処する、自戒を込めたマガジンです。

過去のトラウマ 

「過去に自分をトラウマにさせた人間が今謝ってきたとしても嫌悪感しかない」

先日こんな話を聞きました。
自分が傷つけられた経験って記憶に強く残っているものですよね。忘れたいけど忘れられない、というか忘れてしまったら負けを認めた気がする、、時間が経てば経つほど嫌な記憶のひずみはより深くなります。

過去に自分を傷つけた相手から今更謝られても、

「今までの時間返せよ」
「ふざけんなよ」
「許したくない」

この感情を持っている人は人間らしくて好きだなあと感じました。葛藤してきた時間は取り戻せないもので、今更謝られるのであればずっと知らないふりをされていた方がよっぽど楽だと思う人もいるかもしれません。

しかし、その感情さえ持てず「仕方ない」「過去のことだから」と、スルーしてしまう人もいます。痛みや苦しみを引き起こす事象に慣れてしまい「いちいち気にしてはいけない」と、感情に蓋をしてしまうのです。

自らの痛みと憎悪と葛藤している人間には美しさがあります。ですが、その過去を昇華できないと苦しい時間になってしまいます。向き合えきれずただ嫌な過去だけ残っていく状態は、「そういうこともあるさ」の一言で変われるものではありません。 そのためにはやはり、過去のトラウマや嫌だった感情を昇華させて今に生かす必要があると思います。

人を傷つけるとき

私は過去のトラウマ話を聞いた時、自分も人を傷つけたことがある・あるはずだと考えました。自分だけ被害を被っている認識には少し違和感があります。

そこで、人を傷つけるときの状態を大きく2パターンに分けてみました。

一つめは、相手を貶すつもりがなく自分の感情や価値観を押し付けてしまっている場合です。
自分の想いが募るばかりに、とっさに出てきてしまうことばやそのときの感情で相手に当たってしまい勢いで相手が傷ついているというパターンです。これはどれだけ相手の感覚を知っているかで傷のバロメーターは変わると思っていて、押し付けてしまう度合いと、受け手の感受性の度合いにもよると思うんですよね。10代の友人間で起こってしまう「簡単に傷つけてしまう」がここにあたることもあるかもしれません。

二つめは、自分が被害を受けているとさらに弱いものに当たってしまう場合です。
自分が他人から圧をかけられている場合、そのストレスをより弱いものにあたってしまうのは生き物としてもっている感覚なのではないでしょうか。自分に余裕がないときって人を雑に扱ってしまうことがありますよね。これが行きすぎたものが児童虐待です。極端かと思われるかもしれませんが、親が事業の停滞やハラスメントなど職場環境が悪く社会的抑圧にやられてしまっている場合、家庭内で子どもに暴力を振るうようになります。旦那さん→奥さん→お子さんの場合もあり、家庭内DVや虐待は外的抑圧と自己の余裕のなさからくる悪循環です。一概に言えない部分もありますが、多くは親の余裕さ(豊かさ)によると考えます。

相手に対する理解度

このように、人を傷つけてしまうときの状態を客観視することは、人から傷つけられたときにそちらの立場も想像することができます。
もちろん人間同士の問題ですので、相手との関係性や信頼性によって傷の深さも、記憶の濃度も変わります。
それでも、相手の立場を想像することで許すことができるのであれば、その分人に寄り添える人間になることができる。時間が経てば受け入れられる事実があるのならば、その分自分にも周りの人にも還元してあげられるはずです。

過去のトラウマを昇華しきれない人は、相手に対しそれほどの信頼や期待を寄せていたという証拠だとも思います。簡単に、「そんなの終わったことだから気にすることないよ」と助言する人もいますが、それは相手に責任のない「他人」である場合にしか通用しません。

「人それぞれだな」

「人は人だし」

「いちいち気にしてたらやってらんない」

こういう考えも時には必要です。しかし心の根本はこれでは解決できません。事実に背を向けスルーしていると、ストレスはなくともずっと嫌悪と孤独を繰り返すことになります。


過去を昇華させる

「過去の昇華」は、すべてにおいて向き合わなくていいと思っています。じぶんの中で壁になっているもの、邪魔しているもの、向き合いたいのに向き合えきれないもの、その原点が過去にあるとき、一度振り返ることはその当時の感情と今の感情を擦り合わせられ、自分なりの答えを見出せることに繋がります。

過去のトラウマは、あたながどんなときに何を感じたかを知ることで昇華することができます。相手と事例にもよるので一概に言えませんが、許すか拒否するか

【許す】
①受け入れて反面教師として体現する
➁過去だから今のその人と関係性を築き直す

【拒否する】
①相手に全部をぶつける
➁思い出すような距離感にいない、離れる

過去と向き合う手段はいくつかあります。しかし、過去を昇華させるには【許す】の①が最適なのではないかと思います。許すといっても、「それでいいよ」の許すではなく、過去は過去だから今どうするかを考える。傷付けられたあなたが過去を背負う必要はありませんし、当時の嫌な思い出をぶつけても「昇華」というよりは「消費」になってしまいそうです。相手の状況を客観視できるからこそ、反面教師として経験に生かしていく。自分は繰り返す人間にならないようにする。それを繰り返すことで、過去を昇華させられるのではないでしょうか。

最もよくないのは、出来事に慣れてしまい感情をスルーすることです。
自分の感じたことを自覚できないような慣れほど怖いものはありません。過去のモヤモヤをどう対処するか、自分なりのやり方を持っているだけでこころの豊かさは変わってきますし、まちがってもまたやり直せる人生になると思います。

自戒を込めて。このnoteが誰かのきっかけになれたら幸いです。

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