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「無償の愛」を注ぎつづけること。
最近シラフでカラオケ行けるようになりましたサトミです。アイキャッチはわたしがコーヒーを注いでいる様子です。 ごきげんよう。
私4歳から踊りをやっているのですが、そこのダンスの先生が今年で還暦を迎えられたので、お祝い会をしてきました…!(ちなみに昔から年齢不詳の美魔女で急に還暦!とか言われて60歳とか信じられない)
私は2年半前に辞めてしまったのですが、ありがたいことに親子共々の繋がりで参加させていただきました。もう16年活動してきたので、1年くらい会わなくても、いつものように空気に溶け込める感じがとても居心地よいです。
「与える」でも「受け取る」でもなく、「注ぎつづける」
会の中で先生がお話しされたことがとても心に響きました。ことばのひとつひとつを噛みしめています。
若いころは、自分のことばかりでした。
人間ですから、欲深く、なんでも欲しくて。
でも、結婚して、子どもを産んで年を重ねると
自分よりも人に目が向くようになり、無償の愛を注ぎ続けてきました。
私はほんとにここ最近まで、「無償の愛」というものがわかりませんでした。
そういう場所をつくろうとしている人の元にいるのに、わからなかった。
自分が愛を受け取れるほど成熟していなかった、という方が近いでしょうか。
ことばでは簡単にいうけど、「無償の愛」という名詞に続くにふさわしい動詞は、
「与える」でも「受け取る」でもなく、
「注ぎつづける」なのだと
先生のことばを聞いて、ハッとしました。
先生は、ただ「注ぎつづける」としか言っていません。
ですが、私が「与える」や「受け取る」という表現が腑に落ちなかった理由が分かりました。
愛を受け取れない未熟な状態
自分の話になりますが、私は今までダンスをやめたいと思ったことが一度もありませんでした。
それは、どんなに嫌なことがあっても練習に力が入らなくても、先生は私を黙って肯定してくれて、決して叱らず、無理にレッスンに来させようともせず、ただただ居場所を提供してくれていたからでした。
子どもの頃からお世話になっているため、親同士もその周りの子たちも繋がっています。娘たちの話を憶測で話されたり、家庭の事情が筒抜けだったり。そういった、地域コミュニティあるあるの"閉鎖感"が鬱陶しいなと思うことも少なくありませんでした。
また、人間関係が上手くいかないときや、進学に対する悩みを先生に話すこともよくありました。しかし、親より年を重ねている先生は"世代的に"価値観が異なることもあります。求めてる答えじゃないときにモヤモヤが残るのですが、当時の私はモヤモヤで盲目になり、目の前の愛に全く気づいていませんでした。
いつも生徒たちを心配してくれて、驕らずただ見守りつづけてくれたその姿勢が、ずっとずっと「無償の愛」だったのだと(マジで遅い)。
当時の私は「それが愛」だとも気づかず、自身の未熟さを覚えながらも、感謝する上に恩を返すなんて考えもできませんでした。
そこでふと思いました
「無償の愛」とは残酷なものなのかもしれないと。
無償で注ぎつづけている間は、受け手は気づいていない場合がある。時が来るまで知られない、もしかしたら知られないままなのかもしれない。
そしてまた、「与えてる」と思っているうちは無償でもなんでもなく、見返りを求めている状態になります。見返りがないと与えることは不可能なため、注ぎつづけることはできません。
はぁ、
「無償の愛」って人生かけないと証明できないんじゃないか
見返りを求めず、ただひたすら注ぎつづける
それが、どんなふうにじぶんの糧になるものなのかもわからない
でも、本当に注ぎつづけた人間は、
人生で絶対に答えが返ってくるということ
今まで舞台をつくってきて先生とメンバーと感動したことは何度かありますが、その人そのものの人格に心動かされた体験は初めてでした。そして、その本質や想いを受け取れる自分がいることに驚きました。
「無償の愛」って簡単にいうけど、本当はとても残酷で、いつ答えが返ってくるかもわからなくて、自分を信じていなければできないことなのかもしれない。
そう考えると、私はどんな人に無償の愛を注ぎつづけられるのだろう
考えているうちはまだ「無償」じゃないのかもしれない
日々自分の未熟さと自己嫌悪と戦う中で、無意識的かつ潜在的に無償の愛情をもてる人間になるには、もっともっと自分を強くする必要があると思いました。
幼い頃からそんな居場所を与えられていたことに気付き、自分もそういう場所をつくりたいのだと改めて実感します。
人生で答えを出すような生き方をしたいです。「無償の愛」を唱えている人たちも、愛に向き合いきれない人も、何か考えるきっかけになれたら嬉しいです。
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