『シャン・チー』感想
ぼちぼち面白かったけど、期待は超えてこない感じ。
良かったところ
テンリングスを用いたカンフーアクションは色んな応用が効いていて、ワクワクした。これからアベンジャーズの面々と共闘するときもリングを用いたコンボアクションが見れそうで楽しみ。
キャラとしてもアベンジャーズの面々と面白い掛け合いが見れそう。
中国の神獣たちをモチーフにしたクリーチャーの造形も非常に良い。麒麟とか龍とか。ヒーローと東洋の龍が神秘的に湖で共闘するシーンはハリウッドで新しい画だった気がする。羽のない顔のない可愛い毛むくじゃらは、渾沌という中国神話に出てくる獣がモチーフらしい。
まあ、まだ一作目だから今後更なるアクションに期待。
原作だとそれぞれのリングに固有の能力あるらしいし、ミスマーベル一強の現状に一石を投じるヒーローになってほしい。
微妙なところ
父親が母親を取り戻そうとするのはいいが、最後の戦いで闇の魔物が扉から出続けているのに殴り続けているのが、滑稽にしか映らなかった。もう少し彼なりの正義がカッコよく貫き通されていたら、もっと深い映画になっていただろう。
自らの子供と自分の望みに葛藤する父親を見ながら、中途半端なダースベーダーを見ている気分だった。
トニーレオンの色気は凄かったけどね。
最後に
カンフー映画の歴史も大分長くなっていて、その中でブルースリーとかジャッキーチェンとかドニーイェンとかスター俳優が何人も出て、それぞれが当時一番新しいカンフーというものを見せている訳で。
今、目を見張る新鮮なカンフーって難しいと思うんですよね。実際、シャンチーの工事現場でのカンフーも良かったけど新鮮味は感じなかったし。
でもテンリングスは、リング足場にしたり、飛べたり、撃ったり、かなり応用効いてて、結構面白かったので、次回に期待。
神獣たちもまた出てほしいな。