HSPが無職期間を設けて感じたこと
社会人経験12年にして初めて長期の無職期間を過ごしている私ですが、無職期間約2か月(有給1か月+退職後1か月)の心境をお話しします。
このお話は主にHSP傾向がある方、バーンアウトした方、一生懸命仕事をした結果何だか疲れてしまった方、一時的な無職を考えている方の参考になれば幸いです。※あくまで私個人の経験談です。
これまでの経緯
国家資格取得後12年間、医療従事者として働く。(比較的マイナーな資格)
新卒で勤めた職場を3年間勤務、転職間際に抑うつの診断。(この時受診していた先の臨床心理士さんには不安障害の傾向があることを指摘された。)そのまま退職。2か月ほど傷病手当金を受け取り生活していたが、働いていないことに不安を感じ、あまり回復していないうちに就職。当時は仕事にはやりがいを感じていたため(同じ資格で)掛け持ちや転職しながらも最後の職場は8年間勤めた。
無職期間を設けた理由
不妊症と不育症ということもあり妊活がうまくいかず、夫婦二人暮らしを選択。子どもにかかる費用を考え当然のように仕事をしていたが、最大の目標が無くなる。同時期に上司との相性がだんだん合わなくなり、仕事へのやりがいよりも苦しさから逃れたい、一旦自分の頭の中を整理したい、という思いで半年を目途に仕事をしない期間がほしかった。(おそらくバーンアウト状態でもあった)
無職期間2か月が経過した現在の自分を分析
・自分はそれが当たり前だと思って過ごしてきたけど、HSP傾向の私は学生の頃から、社会人になってからは特に、常に脳内会議状態で頭の中が騒がしかったんだなぁと無職になって気付きました。(相手の顔色をうかがったり、良くない完璧主義傾向のため確実にやらないととやってみないとわからないことでも脳内で計画やシミュレーションしまくったり、うまくいかないときは反芻思考が止まらなくなったり、、)
無職期間に入って2か月が経過しようとしている現在、脳内はびっくりするほど静かな時間が流れています。
どの仕事もですが特に医療系は仕事してからも仕事以外の時間を勉強に費やさねばならず、患者さんのことも含め、なんだか「ずっといろいろ考えていなければならない」気持ちが強かったです。
だから考えない時間を設けることは抵抗がありましたが、書物や研究データから「ホワイトスペース」が必要であることを学んでから、意識的に取り入れようとしました。ホワイトスペースがちゃんとした意味で作れていると実感したのは無職になってからですが、、、。その結果、今まで休むとは身体を休める感覚しかわかりませんでしたが、脳内が休まっている感覚も感じるようになりました。
・脳内は休まっても疲れやすさは変わらない、、、
「何事も適度に」を意識しつつ、2年ほど前から食事睡眠運動には気を付けています。退職1年前から非常に疲れやすくなり、ストレス反応も出ておりました。無職になったら回復するだろうと思っていたのですが、、、甘かったです。30代半ばに突入したため年齢の変化によるものもあるかもしれませんが、明らかに疲れやすいです。甲状腺ホルモンも気になり血液検査等しましたが異常なし。おそらく自分の動けるキャパはすごく少ないのだろうと認識しました。今までは若さで乗り越えられていた気がします。ただ、脳内を休めると「怒り」の感情は激減。また、「今自分疲れている」を認識できるようになり家では無の時間を設けるようになりました。ここら辺は試行錯誤しながら改善できればと思います。
・思ったより不安は少ないけれど、それでもたまに不安になる
自分は「無職用の生活費貯蓄はしているので、半年しっかり休む」「半年間は趣味の手芸を存分に楽しむ」と無職期間の心構えと過ごし方を明確に決めていたので毎日不安に駆られるということはありません。人間はわからないことに不安になるそうです。生活費においてある程度見通しが立っていると不安は軽減されます。しかし、それでもやはり不安はあります。「転職活動しないと」「このまま仕事する気力がなかったらどうしよう」「人間不信気味になっていて初対面の人が怖い」などなど、、。そんな時は自分が決めた無職期間の過ごし方を思い出し、そう決めたんだと思い直すことで不安は少し収まります。
・自分が居たいと思える人と過ごす。
自分は夫がいるので強制的に人と会話する時間があります。私が抑うつになったときは一人暮らしでしたのでとにかく不安が強かった記憶があります。おそらく無職期間中全く人と接しないのは再就職時にしんどいと感じると思います。自分は退職間際の上司の態度がややトラウマではありますが、楽観的な夫やたまに仲の良い友人と過ごすことで「人間関係は楽しいことも多い」ということを再学習中です。(笑) あとは日々の行動も練習と考えております。スーパーの店員さんは怖くないよね、図書館で本を借りる時も怖くないよね、とか。
自己分析結果と気付き
無職期間2か月での自己分析結果と気付きは
・余白時間は心のゆとりを与える。ストレス感情も軽減する。
・無職になる前に無職期間の過ごし方を明確にしておくことが大事。
・それでも不安になることはあるけれど、そんなときは無職期間の過ごし方を再確認する。全く不安が無い状態は無理。完璧主義にならない。
・無職期間は定期的に自分が居たいと思える人と過ごす。
自分は「仕事しながら余白時間がうまく取れない、取っても改善しない」という状況から、一旦無職期間設けて強制的なホワイトスペースを作ってみて今のところは良かったと感じています。ただ、無事に半年後を目途に再就職できるか(パートの予定)、無職期間全く飽きていないという点で不安はありますので、再度働けるようになったかは進捗があり次第報告したいと思います。それまではまた日々感じることや思いついてこと、書物を読んで思うことなど、日記感覚で綴ります。
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